2023/06/28(水) 19:00 0 79
共同記者会見が終わり、どう声を掛けて良いか分からなかったが、本人が苦笑いしながら「選手になって、こんなに苦しんでいる1年はないよ」。
良くなったと思えば落車の繰り返しで、武雄記念の落車で肩甲骨の骨折。復帰戦の高松宮記念杯では、今度はヒジの裂傷。
「落車すればマイナス要因しかないけど、メンタル面だけは強くなる。ここで諦めてしまうと、全てが終わってしまうので。今回は新人の頃に戻り、敢えて新前橋に前泊。普通の居酒屋で十分美味しかったし、近くの場所だけど、何か新鮮だった」
今の競輪は、地区対抗戦。近畿はトップ2(脇本雄太と古性優作)は確りしているが若手が育っていない。松浦悠士が厳しく若手に接しているので、昔の”近畿の競輪“が”今の中四国の競輪“になってきている。
北日本も、ラインの総合力は高い。この点も「今の関東は弱小。その点もヨシタク(吉田拓矢)と宮杯の時に語り合った。27、28歳の選手が先行、捲りでなくてどうする…。俺や古性みたいになりたいのだろうが、考えがワープしている。そのせいか、久留米記念の拓矢は、いつも以上に気持ちが入っていたと思う。彼は関東のキーマンだからね。これからは若手に遠慮せず、自分の思う競輪をやっていきたい。ここで前を回す佐々木悠葵君にも、番手を回る重みを理解して欲しい。馴れ合いで前を回す訳ではないので。もう俺は、嫌われても良いと思っているから」と、僕自身も人生を深く考える時間だった。(町田洋一)