2025/06/28(土) 15:58 0 0
ここは4分戦。前受けは北津留率いる九州勢で以下、安倍大成-内藤宣彦、久樹克門-福島栄一、近谷涼-大洞翔平と並んだ。このレースのポイントは打鐘からホームすぎにかけての各ラインの動きだ。近谷が切った上を久樹が切り、そのあとに安倍が切って駆けるなり、北津留のカマシを待つのが細切れの定番といえたが、安倍は動かずにじっと九州勢の後ろにいた。北津留はしきりに安倍の動きを気にしたものの、一向に動く気配がなかったため、自ら車を持ち出し5番手、2角まくりで前団をあっという間に飲み込んだ。
「トントントン(安倍が切ったら、という意味)で行こうと思っていたら安倍君が来ないので。もう、ああなったら出番でしたね。どこから来るのかなと思いながら、1角に向けて詰めて仕掛けました」
味方の追込陣も北津留の動きに翻ろうされた。番手に付いた松岡貴久は「順番が来たらと思っていたら、あいつタメましたね(笑)。追いかけたけど抜くのは無理」とお手上げで、3番手の大野悟郎も「安倍君が来ないし中団だから早めに行く必要はない。でもホームでも行かないしアレ? って思ったら、後ろを見た翼と目が合った(笑)。おいおい、って。そりゃ、タメれば翼は強いですよ。自分も出だしで口が開いてしまった」と苦笑いした。
北津留は「焦ったけど展開が向きましたし運もあった」と、想定外の展開に動揺したものの終わってみれば九州トリオで確定板を独占。結局は北津留の強さが際立ったレースだった。(netkeirin特派員)