今回は追加参戦。5月西武園、6月別府と2場続けて完全優勝を果たしており、ここで3連勝を決めればS級特別昇班が決まる。来月になれば、どのみちS級を走ることになるのだが、本人は強い気持ちを秘めて追加を引き受けた。大きな理由は”3度目の正直“だ。

　後藤は8連勝で勝ち上がり9連勝目を阻まれ特昇を逃すケースをここまで2度経験してきた。特に2回目のリーチを逃した3月の当地決勝は悔いが残っている。

「あの日、誕生日だったんです。ほろ苦い？ もう、苦いどころじゃないですよ。食事も喉を通らないぐらい悔しくて、切ない誕生日になりました」と痛恨の面持ちで振り返った。

　ここからの話はすべて想像の域を出ない、たらればの話。もしも、ここで9連勝を達成し6月のうちにS級へ上がることができれば、今月24日から地元で行われる開設記念GIIIへの追加参戦があるかもしれない。3連勝できるかも、追加が入るかもわからないが、夢は大きく広がるばかりだ。(netkeirin特派員)