5月16日、函館競輪場で行われた五稜郭杯争奪戦(GIII・最終日)の決勝は、捲り追い込んだ嘉永泰斗(25歳・熊本=113期)が1着、追い込んだ新田祐大(37歳・福島=90期)が2着、先行した犬伏湧也(27歳・徳島=119期)が3着に入った。3連単は⑨-①-②で9,860円という配当だった。

　レースは中団で嘉永が犬伏に蓋をした状態で残り2周に入り、スローペースのまま打鐘となるが、並走から下げた犬伏が強烈なホームかましを敢行し一気にペースアップ。前受けの嵯峨昇喜郎(24歳・青森=113期)は抵抗できず、犬伏は1車で先頭に立ち独走態勢に入る。そのまま押し切るかにも思われたところ、流れに乗って捲って来ていた嘉永が最後に強襲。逃げた犬伏を直線で交わすと、追い込む新田にも2車身差を付ける完勝で、21年の久留米以来2度目のGIII優勝を果たした。