2023/05/07(日) 19:00 0 44
平塚競輪「第77回日本選手権競輪(GI)」は7日、最終日を終えた。決勝で3着に入った佐藤慎太郎に話を聞いた。
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ああ見えてとは失礼だが、佐藤慎太郎は気配りの人。それは我々に対してもそうだし、選手に対しても先輩、後輩に関係なく気を遣っている。
レースだけの仕事ぶりの評価だけでは、誰も先行選手は行ってくれなくなるし、この辺りの人間関係の構築は、慎太郎先生ならでは。
もちろん、天性の人間性もあるが、自分の魅せ方と自己プロデュースも101%の力。自己啓発本を書けば、ベストセラーになってもおかしくない。
それでいて、毒を吐くのも慎太郎先生の魅力。
「今回、山崎芳仁と2人部屋だったけど、あいつは失格で帰ってしまった。つまらないし、レースの分析もあるから、ずっと中継番組を見ていた。そうしたら、引退したばかりの村上義弘さんと市田佳寿浩さんが出ていた。選手としては超スーパースターだったけど、現役を離れると輝きの種類が違ってくるよね(笑)。まあ、この3着で、今年もS班が見えてきたし、獲っている立川グランプリだからね」
プロ野球選手もそうだが、現役だから、エピソードトークをやっても面白いと思ってもらえる。引退が15年延びたと公言しており、まだまだ、慎太郎節も炸裂させたい。(町田洋一)