2022/12/05(月) 16:15 0 3
高松競輪の「玉藻杯争覇戦(GIII)」が5日に3日目を開催。7R特選を走った真崎新太郎に話を聞いた。
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2日目を終了後に特選7Rのメンバーが出揃うと番組表を眺めてしばし熟考した真崎。小林潤二と意思の確認をして出した答えは「石原(颯)君の番手を主張」だった。他派にはすでにラインができており、東日本は追込の開坂秀明と3人。マーク屋稼業に生きる真崎にとって、強い自力の番手を狙うのは必然だった。
「林(大悟)君もいい選手。でも石原君は特別競輪を走っている選手ですし、地元で気合が入っているはずだからそっちで勝負しようと。(番手は竹内翼で)自力-自力に競るのは悪いと思ったけど、自分は今までそうやって戦ってきたし貫きたかった」
今年12月には44歳を迎える。もちろん若い頃に比べると脚力的な衰えは避けられない。とはいえ、追込選手としてつちかった技術と経験さえあれば、まだまだ勝負ができると信じている。追込のテクニックは職人技のようなもので、一朝一夕で習得できるものではないからだ。
「出足とかはさすがにきつい。だけど気持ちと技術は負けていないから。今日は心技体の順番で言うと、まずは心と技を、そして体で脚をカバーしました」
スピード重視となった近代競輪において「競り」はリスクの高い戦法となっているのも事実。それでも競輪に淫したオールドファンは「競り」を眼前にすると、真剣な激突に気持ちが高ぶり盛り上がる。
「今はこういうレースをする選手が減っているけど、周りには宗景(祐樹)さんや飯嶋(則之)もいるから。今日もお客さんの応援が聞こえてきましたね」
盟友たちも血のにじむような努力を重ねて、マーク屋としての地位を作り上げてきた。これからもスタイルは崩さない。(netkeirin特派員)