抜群の身体能力を誇る下岡優季は、自慢のダッシュ力を武器にS級へ駆け上がった実績もあるが、去年1月からはA級が主戦場となっている。能力を知っている仲間は「もったいない」と口をそろえるほど、本来は『A級にいる選手じゃない』のだ。

　そんな下岡がようやく!? ヤル気モードになっている。近況は長い距離を踏んで押し切る場面が目立ち、初日も前受けからの突っ張り先行で堂々と1着をつかみ取った。

「今は良い練習ができているから自信を持って走れています。一時よりも焦らなくなりましたし。いい成績を残せているのも励みになっていますね」。

　上昇気流に乗っているだけに、残り3か月の成績次第ではS級復帰も見えてくる。

「まずは特選に戻って、(S級点も)勝負できれば。そのためには点数を上げないといけないので準決も突破できるように頑張ります」。

　準決9Rは近畿勢が人気を集めそうだが、下岡の一撃がさく裂する可能性は十分だ。(netkeirin特派員)