一次予選の8Rは、地元の山田庸平を連れて積極策。山田の白星に貢献した。2着に粘ったかと思われたが、タイヤ差で3着。惜しくもワンツーとはならなかった。

「地元の先輩が付いていたので早めに行こうと。2着に残れればもっと良かったけど、バンクが軽かったし、感触も良かった。ウィナーズカップに比べたら楽でしたよ」

　先月のGII松阪ウィナーズカップでビッグレース初参戦。初日から6、8、9着と打ちのめされたが、課題だけでなく収穫もあった。

「強い選手ばかりと戦えて、メンタルが鍛えられた。今日は気持ちの面で余裕を持って臨めた。(GIIを)経験できて良かったな、と思いますね。力の差も身をもって体感できたし、今後につながる開催になりました」

　貴重な体験を今後に生かすも殺すも自分次第。当面の目標を「FIで優勝したい。それとA1に上がって、GIに出場できたら」と笑って語ってくれた。まだ22歳。どんな成長を遂げていくのか楽しみだ。(netkeirin特派員)