閉じる

【前橋競輪】今節のレース展望!

2022/08/31(水) 19:30 0 1

前橋競輪場の「報知新聞社杯(FI)」は9月2日、初日を迎える。S級戦とA級戦が行われ、見所は以下の通り。(町田洋一)
▶前橋競輪レース情報はこちら

今節シリーズリーダーの太田竜馬

 今年もGI戦線で大活躍している太田竜馬が参戦してシリーズリーダーになる。あの辛口トークで本音ベースで語る松浦悠士太田竜馬の事は認めている。ラインの貢献度を考えれば、お膳立てが揃い、いつタイトルを取ってもおかしくない。本人は常にポーカーフェイスだが、本心はGI覇者の称号が欲しいはず。いつものカマシ捲りで、親王牌前に良いイメージを植え付けたい。番手を回る候補は同県の山形一気川口雄太、あるいは自力選手の特権で門田凌だろう。

 不気味なのは北津留翼西武園オールスターでは1走目で落車。この時点で勝ち上がりの権利を失ったが、その後は1着、1着、3着、1着。失敗した3着は苦手の番手戦だったし参考外。直前のS級ミッドナイトも、地元小倉開催だったが、新田祐大の2段構えのレースを、1周カマシで押し切っている。今節は九州で松本秀之介に任せるレースになりそうだが、正直言って、魅力は半減してしまう。北津留翼の後ろを回るのは同県小川勇介だ。

 地元のエース木暮安由が欠場して、佐々木悠葵に期待が集まる。佐々木は9車だと組み立ての甘さも出るが、7車なら思い切って仕掛けられる。西武園オールスター、富山記念と結果が出ていないが、地元ぐらい良い走りを魅せて欲しい。

 北日本は、重鎮の齋藤登志信が司令塔。世界選手権のタンデムでメダルを取った思い出の地だ。徹底先行の橋本智昭坂本周輝を好リードしたい。

 南関は近藤保が点数を持っているが、自力選手が手薄。2班は山根将太が小回りバンクを味方に決勝進出も可能だ。

 A級戦は、S級下がりの選手が中心になるが、三浦雄大の降級後の成績が良い。完全に追い込みに脚質を変えて、7月は青森で準優勝、向日町でもパーフェクトVとレベルの高い走りを披露している。自在に動いていた時から前橋ドームは得意で、バンクとの相性も抜群。北日本の自力型は金澤竜二ぐらいだが、好位3番手、4番手があれば突っ込む脚はある。

 遠征ラインも強力。伸び盛りの外田心斗が機動力を発揮して、前反祐一郎高津晃治との中四国セットを本線と評価しても良い。外田は線の細さが気になり、もう少し肉厚を付けると、もっと良い選手になれるはず。前反は長らくS級で活躍した実力者。競るレースより一瞬の切れを武器にしていた。

 関東は石川裕二がS落ちで点数を持っているが、前次第の近況。関東に大砲がおらず、どこまで食い込めるかだ。

 地元中川拓也は、群馬支部の選手会の副支部長に就任。いつも明るいムードメーカーで地元戦になると脚を作ってくる。準地元の小佐野文秀はPIST6では、S級上位の選手とも互角に戦っている。

 南関はヤンググランプリの覇者の柴田竜史が主力級。A級では自力を出しても良いと思うが、かつての動きはなく前頼み。特選シードの自力選手が不在で、どう立ち回るかだ。

 存在感は失せていない小野俊之にも注目したい。A級の水にどっぷり浸かってしまったが、本物のグランプリ覇者で、豊後の虎と呼ばれていた男だ。かつての怖さはなくなったが、雰囲気は全盛時のままだ。

閉じる

新着競輪ニュース

ニュースランキング

ニュース&コラムを探す

検索する
投票