2024/12/23 (月) 12:00 20
ガールズケイリン・児玉碧衣選手のコラム。良いことも辛いこともあった2024年も残りわずか。デビュー10年目となった節目の1年を総括するとともに、集大成のグランプリが近づいてきた現在の心境を赤裸々に語ってもらいます。
ーーいよいよグランプリが間近に迫ってきました。まずは今年1年を振り返ってもらえますか。
選手を10年やっていますけど、年間を通してこんなに体調を崩した年はなかったですね。黄檗山の違反訓練にも初めて行きましたし…。ちょっと、良くない1年だったのかな…。
ーー苦しい1年だった?
一番ダメな年だったと思います。
ーーホームバンクの久留米でGI優勝という素晴らしい出来事もありましたが…。
そこだけです、良かったのは。本当に。
ーーとにかく体調管理がうまくいかなかった。
私は今まで結構、風邪とかあまりひかなかったし体は強い方だと思っていたんです。でも今年こんなに風邪をひいてしまって…。「あっ、私って意外と繊細なんやな」って気付きました(苦笑)。
ーー何度も体調を崩した1年を象徴するように、グランプリ前最後のレースとなる予定だったいわき平(13〜15日)を、前検日に病気欠場しました。
風邪っぽい感じがして欠場したんですけど、その後に発熱してしまいました。
ーーこれで競輪祭からぶっつけでグランプリに臨むことになりました。
やっぱり、グランプリの前にひとつ走っておきたかったです。
ーー一頓挫あったわけですが、その後の練習の感じなどはどうでしょう。
体調を崩してからちょっと力が入らなくなっちゃったりもしたんですけど、それでも練習だけはしっかりやっています。
ーー18日には前夜祭が行われました。
それまではグランプリが近いっていう実感はあまりなかったんですけど、前夜祭に参加させてもらい、“あぁ、グランプリが近くなってきたんだな”っていうのは感じました。もう一度、気合を入れて練習をやろう、という気持ちにはなりましたね。
ーー体調が良くなってからはひたすら練習しているのですね。
とにかくやれることをやろうと一生懸命やっています!
ーーかなり追い込んでいるようですが、集中力はキープできていますか。
はい。途中でいい息抜きもできましたし、練習に対するモチベーションもしっかり保てていると思います。
ーーなにか楽しいことでもあったのですか。
実は先日、倖田來未さんのディナーショーに行ってきたんです! 倖田來未さんがディナーショーを行うのは初めてだったので、どうしても行きたくて。もうめちゃくちゃ近くて、一席一席、倖田來未さんが回ってくれるんです。めちゃくちゃパワーをもらえましたし、頑張ろうっていう気持ちになりました。
ーーグランプリを間近に控えた現在の心境を教えてください。今年のグランプリに臨むにあたって、去年までと気持ちの違いなどはあったりするものですか。
いやー、それはありますね(苦笑)。今までで一番ダメな年だったし、厳しい戦いになるのかなというのは感じています。
ーーそれでも4年ぶりとなるGP制覇を待ち望んでいるファンが多くいます。
勝たなきゃとかいうよりも、まずはしっかり勝負できる状態までもっていきたいです。一発勝負で年末最後のレースですし「やるしかない」とは思っています。調子が悪いとかは考えず、ただただひたすらガムシャラに戦っていくつもりです。
ーーちなみに2022年からはガールズGPが28日ではなく29日の開催になりました。競輪場に入るのは今まで通り27日なので現地で1日空きますが、その部分で変化などはありますか。
うーん、どうでしょうか。結局、28日もバタバタしていた気がしますし、私の場合そこはあまり気にならないですかね。
ーーでは最後にグランプリへの意気込みをお願いします。
奇跡が起こればいいな、って思います(笑)。奇跡を起こすためにできることはひたすらやっていますので、あとはガムシャラにやるだけです。
ーーファンの応援が最後の一押しとなる可能性も。
はい、いつも多くの方に応援していただいていますし、それがすごく力になっています。今回も背中を押していただけるとありがたいです。年明け最初のこのコラムで良い報告ができるように、精いっぱい力を出し切ってきます!
児玉碧衣
福岡県大野城市出身、108期生のガールズ選手。2015年に松戸競輪場でレースデビュー、初勝利。2018年8月にはガールズケイリンコレクションいわき平ステージ・ガールズドリームレースでビッグレースの初優勝を経験し、同年11月のガールズグランプリトライアルレースの優勝してグランプリの出場権を得た。初出場でガールズケイリングランプリ2018のタイトルを獲得すると、2019年、2020年も優勝し、グランプリ史上初の3連覇を達成。3年連続で賞金女王となった。好きなアーティストは倖田來未。