2024/10/08 (火) 12:00 33
ガールズケイリン・児玉碧衣選手のコラム。9月は熊本、函館の2場所に出場。“自分はどんなレースをしたいのか”を自問自答しながら戦い抜き、いずれも完全Vと結果を出しましたが…。その手ごたえと現在の心身の状況を素直に語ってくれました。また今月も少し質問に答えてもらいます。
ーー9月は2〜4日の熊本、12〜14日の函館を走り、いずれも完全優勝でした。傍から見ればここから上昇気流に乗っていくのかな、と感じましたが、ご自身の手ごたえなどはいかがでしたか。
うーん…。そうですね…。どちらも完全優勝できたし、結果だけを見れば良かったんですけど、なんというか…。正直言うと、まだ気持ちのスイッチが入っていない感じで…。無理やりスイッチを入れるよりは、自然にスイッチが入るキッカケを待っているんですけど、まだそういうのもなくて…(苦笑)。
ーー納得のいく走りではなかったということでしょうか。
そうですね。練習もほとんでできていない状態で臨みましたし、やりたいレースというのもまだ定まっていないのかなって。“本当なんとか”って感じでした。
ーー9月の後半はあっせんが空いていました。
たまたま空いていたので、ちょうど良いタイミングの開催の追加をもらえれば受けようかなって思っていました。ただ、ちょっと合わなくて、9月は前半に2本走っただけで終わりました。
ーー結局、函館から約1か月空くことになりました。その間に気持ちの変化などはありませんでしたか?
うーん、なかなか気持ちのスイッチが入らなくて、淡々と時間が過ぎてしまった感じです。
ーーそんな状況でも練習は可能な限りやっているんでしょうか。
実は函館が終わってから一度もまだ自転車に乗っていないんです。選手生活も10年目に入ったんですけど、今までずっと突っ走ってきたし、いつかこういう時期も来るんやろうな、とは思っていたので。今がまさにその時なのかなって、無理にスイッチを入れるのではなく、ここは時間をかけて、しっかり気持ちの回復と整理をしようと思っています。
ーーとはいえ、“まだ時間がある”といっていた競輪祭の女子王座戦もあと1か月後に迫ってきました。ちなみに10月の予定はどうなっていますか。
16日から5泊6日、オールガールズ決勝のスタート牽制のペナルティで黄檗山に行かなくてはいけないんです。今練習を始めても、結局5泊6日の自転車に乗らない間に、それまで練習した分の脚の貯金がなくなってしまう気がして。それもスイッチが入らない理由のひとつなのかもしれません。
ーーただ、黄檗山から帰ってきたら競輪祭まで1か月を切っています。そのころには「そろそろやらないとヤバイな」って気持ちになっているのでは?
私は昔から、先の目標を立てるのがあまり得意ではなくて。テスト勉強とかも当日の朝にやり込むタイプでしたし、本当に危機感を感じないとやらないので(苦笑)。1か月前だと「あと1か月後やけん、早くせなイカン!」みたいな感じには、まだならないかな…。それこそ一週間くらい前になっていよいよ「ヤバイ、ヤバイ」って始めるのかもしれません。とにかく焦らず、気持ちが上がってくるのを待ってみようと思います。気持ちが入れば練習にも身が入るはずなので。
ーー次回のコラムの時の近況報告を楽しみにしていますね。
はい、でも私自身もどうなっているのか想像できません(笑)。
ーーでは最後に、今月もいくつか質問に答えていただけますか。
よろしくお願いします!
Q. 『倖田組』の碧衣選手ですが、倖田來未さんの歌で持ち歌はありますか。
私、歌があまり得意ではなくてカラオケには全然行かないんですよね。だから歌うこともありません。とにかく聞き専です。
Q. 何歳まで現役を続けたいと考えていますか?
何歳までっていうのは考えたことがないですね。辞めたいと思ったら辞めるだろうし、続けたいなら続けてるかな、っていう感じですね。
Q. 最近のギャンブルの成績は?
うーん、ギャンブルも最近全然やっていないですね。
Q. 練習やトレーニングをする気持ちが起こらない時はどうしていますか?
勝手にスイッチが入るのを待ちます(笑)。
Q. 函館では何か美味しいものを食べましたか。
大好きなウニを食べました!!
Q. 結婚の予定は? という質問も多くありました(笑)。
ははは。今は甥っ子がとにかく可愛くて可愛くて。“おば活”が忙しいので、それどころではありません(笑)。
児玉碧衣
福岡県大野城市出身、108期生のガールズ選手。2015年に松戸競輪場でレースデビュー、初勝利。2018年8月にはガールズケイリンコレクションいわき平ステージ・ガールズドリームレースでビッグレースの初優勝を経験し、同年11月のガールズグランプリトライアルレースの優勝してグランプリの出場権を得た。初出場でガールズケイリングランプリ2018のタイトルを獲得すると、2019年、2020年も優勝し、グランプリ史上初の3連覇を達成。3年連続で賞金女王となった。好きなアーティストは倖田來未。