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ほろ酔い放談 -競輪の因数分解-

【競輪偏差値70の男】14日まで祝賀会参加者を募集! 久々のGI戦線は「結局、1走目だけ…」♯28

2023/09/06 (水) 18:00 50

復活への道は長く険しく加齢につきもう戻らないのではないかと疑念の日々を送る中川誠一郎。久しぶりの大舞台に刺激をもらい我を取り戻した8月はモチベーション上昇中。元・肥後のプリンスが競輪を生ぬるく語ります。【構成=塩次洋太(九州スポーツ)】

ーー8月は西武園「第66回オールスター競輪」を1本を走ったのみでした。久しぶりのGI戦線の雰囲気はいかがでしたか。

 空気はぜんぜん変わっていなかったですね。20年以上いた雰囲気なので、すんなりと溶け込みました。成績はともかく。

ーー投票してくれた皆さんのおかげですね。

 改めてお礼を言いたいです。点数では絶対に出られなかったけど、ファン投票のおかげで今年最初で最後のGIを、しかも6日間も走らせてもらい楽しませてもらいました。

ーー大舞台に帰ってきた感はありましたか。

 いやいや、まったく。何か有名人がいるなって程度で、いい思い出ができたって感じ。S級S班とも走れたし。まあ古性(優作)に内をすくわれたり、いつも通りのオチでしたけど。

ーー一次予選1ではわずかに兆しを見せました。

 結局、1走目だけだったですね。まあ、GIに参加できただけでうれしかったですからそれでいいです。

ーー昨年までは特別戦線のレギュラーだっただけに寂しい気もします。

 去年までなら、飛んだらイライラとかしていたけど、今回は自分で勝ち取った権利じゃなかったし、腹を立てるのもおこがましいって気持ちでした。点数じゃ絶対に出られていないのに怒る自分って何なんだって。

ーー実力が伴っていないのに出させてもらっている立場で文句を言えないってことですね。

 だって、プロ野球でいったらマスコットみたいなものですよ。場をにぎわせる役回りで、7回とかにバック転をしたりして魅せ場を作るでしょ。あんな感じで、ベンチに入れてもらっただけでいいんですから。熊本競輪で言うとファイ太君の位置です。

平原康多が思わずニヤける話題とは…

ーー再会した選手とは話をしましたか。

 久々に会ったせいか、意外とみんな話をしてくれました。まず平原(康多)を見つけたから、コラムの宣伝をしてくれたお礼を伝えました。

ーー中川選手からどのような感じで話しかけるのですか。

「あ、すいません、平原選手! 宣伝していただきましてありがとう。感謝します」って。

ーー何かよそよそしいですね。

 そうしたら「あはは、いやいやファンなんで」って。そこで、読んでくれるのはありがたいけど一体コラムの何がいいのか聞いてみたんです。

ーー答えが気になります。

 そうしたら、ちょっと想像が付かなかったのですが、荒井(崇博)さんをいじるところが一番好きみたいです(笑)。

ーー平原選手、意外と黒いですね。

 今、荒井さんをいじれる人っていないんですよ。他地区の先輩や、もちろん後輩でも。(井上)昌己にいたっては、もはや喋らないじゃないですか(笑)。もうオレぐらいしか冗談が言えない。

ーーいじると言うか、たまに鉄槌を食らわすぐらい失礼なことも言っていますよ。

 鉄槌を食らわすとかはさすがに無いですよ。そんなことしたら倍になって返ってくるじゃないですか。爪楊枝でちょっと腹を突っつくほどのジャブです。

ーー平原選手は見ているところを見ています。

「荒井さんをあれだけいじれるのは誠一郎さんだけですよ」ってニヤニヤしていました。あの辺のきわどいところが好きみたいです。鼠径部ですか。

ーー荒井選手と話は。

 荒井さんは前検日から揉めていたじゃないですか(笑)。九州もいろいろあるんですよ、並ぶ、並ばないって。みんなスタイルがあるしそれぞれの考えなんで。

生意気小僧・伊藤旭はかわいい“弟々子”

ーー荒井選手と伊藤旭選手の話ですか。

 旭はタツ兄(田川辰二)の弟子なので、もうオレの弟々子みたいなもの。オレは酒の師匠がタツ兄ですから。生意気ですけど、かわいいです。

ーー前々回のコラムで反響がありましたが、九州勢で打ち上げをしたのでしょうか。

 ああ、しました。もちろん、令和のこのご時世ですから「トレイントレイン」は無しで(笑)。しっぽり飲みましたが、やっぱり大塚(健一郎)さんはケタ違いに面白かった。

ーー以前には大塚選手は言語センスが抜群だと話していましたが。

 もう意味がわからないぐらいすごくて、まさに大塚クオリティ。レース後に「ハウスした」って言うから検車に持っていったら1ミリもハウスしていなくて、タイヤはピカピカなんです。そうしたら「おお、エアハウスや」って。何だよ、エアハウスって(笑)。もうめちゃくちゃ。

ーーそういえば荒井選手と大塚選手は同期ですね。

 それを言うと荒井さんが苦笑いするんです。打ち上げで2人がいたから「よっ! 同期の絆」とかいじったら「それ、絶対バカにしているやろ」って嫌がったけど、大塚さんは「んっ? そうや、同期の絆や!」とかノッて、ガブガブ飲んでくれるんです。

ーー反応が正反対なのが面白いです。

 本当は、あの2人には昔から絆は無いんですけど(笑)。せっかくの機会なので中間管理職のオレがムリヤリ絆をつむいできました。九州はひとつ! です。

ーーいかにも平原選手が喜びそうなエピソードじゃないですか。

 荒井さんの話がこんなに需要があるとは思いませんでしたし、数字を持っている平原ともどもこれからも登場していただきしょう。

ニヤニヤの連鎖反応は清水裕友にも!?

ーー他の選手からは何か反応はありましたか。

 あとは(清水)裕友がニヤニヤ寄ってきました。

ーーみんな、どうしてそんなにニヤけているのでしょうか。

 しかもレース後とか結構、忙しいタイミングですよ。そこで「あれは本当に誠一郎さんが話しているのですか?」って容疑をかけてきたんです。要は、コラムのオレと競輪場にいるオレが一致しないようです。

ーーニセモノ疑惑ですか。

 人見知りだから競輪場じゃ基本的に仲のいい人としか話さないし、不思議に思ったのでしょう。

ーー西日本くくりとはいえ清水選手は地区が違います。

 裕友とは仲が悪いとかじゃなくて、ワッキー(脇本雄太)とかとみたいに喋るような関係じゃないってだけです。

ーー清水選手の誤解は解けましたか。

「メッチャ好きで面白いので、もう一生やってください」って褒めてくれるんです。えっ、一生? ってなりますよ(笑)。

ーー山崎賢人選手並みに沼にハマっています。

 裕友が「オレのコラムなんか必要なんですかね?」とか言うから、強い人が自分の考えを発信することは競輪界にとっては大事だから続けた方がいい、とアドバイスしました。

ーー珍しくマジメな助言ですね。

 強くない側が外野からああだこうだ言うのはこっちで引き受けるからいいんですよ。どんどんやった方がいいって、お互い励まし合ってきました。

ーー清水選手と酒を飲みながらコラボするのも面白そうですね。

 もちろん、いい感じで盛り上がると思うけど、酔っ払った裕友がマズイ話を連発してお互いのコラムがあっけなく打ち切りになるかも(笑)。オレはバイト代が途絶えると困るなぁ。

ーーともあれ、一流選手たちが飽きずにコラムを読んでくれているとは励みになりますか。

 新田(祐大)とも話したんです。前検日、東村山駅でタクシーの行列ができていてどうしようと思っていたら、新田がどこからともなくいきなり現れて。アプリで配車した車がちょうど来たって言うから乗せてもらった。新田クンにタクシー飛びついちゃいました(笑)。

ーー先輩なのにタクシー代を浮かせましたか。

 新田はオレのことを「コラムニスト」って呼ぶんです。たぶん、日本でただ1人(笑)。なかなか言語力がありますよ。

脇本雄太は痛恨の落車欠場

ーー友人の脇本選手は落車してしまい途中欠場でした。

 決勝の翌日、一緒に麻雀をする予定だったんです。前検日から「絶対に来てくださいね」って言うから「それなら、まずオレのことを応援しろ」って返した。オレは予選スタートだったので、成績次第ではお帰り(途中帰郷)もありましたから。

ーー中川選手は二次予選には勝ち上がれませんでしたが、途中帰郷は無くなりました。

「一緒に麻雀が打てるぞ」って報告したら、えらい喜んでいましたよ。付き合っているんじゃないんだから(笑)。だけど翌日にワッキーが落車して、まさかの欠場でした。

ーー結局、麻雀はしたのですか。

 ワッキーもいないし(嘉永)泰斗も帰るって話で。友だちがいないからどうしようと思ったけど、タッキーさん(滝沢和典プロ)がいると言うので参加しました。師匠にはあいさつに行かないと。

師匠・滝沢和典プロと再会

ーー滝沢プロは麻雀の師匠なのですか。

 オレはあちらから“先生”と呼ばれていますけど師匠です。Mリーグが始まったら当分会えなくなるでしょうから参加しました。

ーー最近はやけに麻雀づいていますが腕前はどうなのでしょう。上達していますか。

 後ろで見ているプロの人たちのため息や「そっちじゃない!」とかダメ出しをもらいながら打っていました。そこで、このままじゃいかん、と思い地元に帰って特訓をしました。

ーー特訓ですか。

 まあ、トレーニングですね。プロと対等とまではいかないけど、せめて迷惑をかけないぐらいまでに腕を上げたいので、弟子の(吉田)悟と高木(竜司)さんに来てもらい、あと1人集めて雀荘にこもりました。

ーー吉田選手は麻雀どころじゃないでしょう。2人は経験者なのですか。

 高木さんは10何年ぶりにやるって言うし、悟はサンマしかしないっていうから、ほぼほぼ初心者の集まりでした(笑)。次にワッキーや師匠たちとやるときは少しだけ成長した姿をお見せできそうです。

吉田悟(左)は麻雀をしている場合ではない。右は高木竜司

ーー8月はレース以外、かなり日にちがありました。何をして過ごしていたのですか。

 何でしょうねぇ…。ヒマはヒマだったんです。あ、選手会のイベントでサテライト宇土に行って炎天下のなか人力車をひいてきました。時給に換算すると0.2トン。

ーーカネの話、止めましょうよ。

 イベントの手伝いをしているとファンの人たちがこぞってオレのところに来て、車券の話とか、あらゆるグチを言ってくるんですよ。

ーーやはり、中川選手の人気がすごいから皆さん寄ってくるのですね。

 いやいや、そんなんじゃなくて。単純にオレの顔が一番わかるから、何でも聞いてくるんです。「最近、弱いね」とか「頑張っとらんぞ」とか、まず注文が入って(笑)。でも、基本的に皆さん熊本の選手のファンだから応援してくれます。

ーーガチなアンチなファンでは無いのですね。

 そのなかで、自称「中川のファン」って人が来たのですが、熱狂的すぎてオレのことをオレ以上に詳しいんです。レース内容とか話す内容があまりにも詳しすぎるから、思わず今度の500勝祝賀会の招待状を渡しちゃいましたよ。

ーー祝賀会の話が出ましたが、何か進捗や報告できることはありますか。

 日取りや会場や時間は決まりました。ぜひともファンの方にもおいでいただきたいので、こちらで募集をします。希望人数が多ければ抽選になりますが。詳しくは下記に載せておりますのでお読みの上、興味のある方はご応募ください。

ーー特記事項はありますか。

 オレの連絡先を知っている友だちや飲み屋の人とかはこちらに応募しないで、オレに連絡ください(笑)。あくまで、コラムをお読みの方を優先で。あとは、交通費や会費とかもろもろの費用はすべて実費になっちゃいます。ごめんなさい。

同期・東口善朋は仕事のため祝賀会は欠場となった

ーー今月も質問が来ています。お答えください。

●質問コーナー

Q、通算500勝の祝賀会に東口善朋選手は来ますか?(東京都/30代/女性)

 オールスターで久しぶりに会いましたが、相変わらず東口は東口でした。「どうせ、またオレのことを書くんだろ」とか「今度は本当に出演料もらうよ」とか言われたけど、最近アイツの話題ってぜんぜん出していないんですよ。自意識過剰なのかな(笑)。祝賀会には来てほしかったけど、東口は京王閣記念のあっせんが入っていました。残念!

Q、先日、中川選手の先輩、西川親幸さんが電撃引退しました。ショックじゃなかったですか。(熊本県/40代/男性)

 西川さんからオールスターの翌日に電話がありました。「西川です。誠ちゃん、ちゃんとオールスター走ってください!買っているんですよ!」って。競輪以外の何気ない電話をもらったのは初めてだったから驚きましたよ。水晶玉みたいに丸くなって何のとがりもなく優しい西川さんでした。ぜひ祝賀会にも来ていただきたいですね。招待状を渡すとき、このコラムに登場しますって断っておきますよ。事後報告ですけど(笑)。

Q、オールスター、お疲れさまでした。初日1Rはあわやと思いました。地獄から這い上がった男の底力を見ました。忘れ物は見つかりましたか? 私は2走目以降、中川選手を見つけられませんでした…(東京都/40代/女性)

 褒めていただいてうれしいのですが、最後の1行がこの質問の核心でしょう(笑)。2走目以降見かけなかったというのは、よくある“中川、行方不明〟っていうやつですね。たぶん映像にも映っていないんじゃないでしょうか。残念!


中川誠一郎「通算500勝祝賀会」募集要項

▼日時
令和5年10月29日(日)18時30分〜(予定) ※約2時間

▼場所
熊本ホテルキャッスル 2階「キャッスルホール」

▼会費
13,000円 ※内3,000円は記念品代

▼招待人数
10名様

▼応募方法
下記メールアドレスに郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号を明記のうえ応募(2人以上で参加希望の場合は人数分明記)

個人情報は招待状発送の目的のみに使用し、目的以外に使用いたしません。また許可なく第三者に個人情報を開示する事はございません。

応募締切 令和5年9月14日(木) 同日18:00まで。
当選発表 抽選後、招待状の発送・ご案内メールをもって替えさせていただきます。

※会費、会場までの交通費、宿泊費などの諸費用は各自でご負担をお願いします。
※この告知は中川誠一郎通算500勝祝賀会事務局が行っているため、netkeirin宛に応募しないようお気をつけ下さい。

「中川誠一郎通算500勝祝賀会事務局」参加希望メール宛先
s-nakagawa500@outlook.jp


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中川誠一郎

Seiichiro Nakagawa

中川誠一郎(ナカガワセイイチロウ)。熊本県熊本市出身。日本競輪学校第85期卒業。日本競輪選手会熊本支部所属。師匠は従兄の瀬口慶一郎。 実妹の中川諒子は女子競輪選手、義弟の吉成晃一も競輪選手。2000年8月15日、ホームバンクの熊本競輪場でデビューし1着。後2日間も勝利し、デビュー場所で完全優勝。2016年日本選手権競輪(静岡)、2019年読売新聞社杯全日本選抜競輪(別府)、高松宮記念杯競輪(岸和田)を優勝している。好きな食べ物は寿司。

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