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【名古屋競輪G1・日本選手権競輪2025】王者・古性優作に立ちはだかるダービーの壁!売上・高配当データ×S班戦績が示す波乱の予兆

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日本選手権競輪(通称:競輪ダービー)」は、競輪界において最も格式高いG1レースのひとつ。優勝賞金は8,700万円と、他のG1を上回る高額設定となっており、選手たちのモチベーションも最高潮に。さらに、優勝者には年末12月30日に開催される「KEIRINグランプリ2025」への出場権が与えられるため、毎年熱戦が繰り広げられる注目の一戦です。
本記事では、日本選手権競輪の売上推移や高配当ランキング、そしてS班選手たちの成績データをもとに、2025年大会の見どころを徹底解説。データを交えながら、注目ポイントを深く掘り下げていきます。

(撮影:北山宏一)
(撮影:北山宏一)
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  1. 日本選手権競輪のS班での成績状況は?
  2. 日本選手権競輪の売上推移
  3. 日本選手権競輪 歴代配当金ランキング
  4. 日本選手権競輪をおさらい
  5. 日本選手権競輪とは
  6. 日本選手権競輪 最新ニュース
  7. 日本選手権競輪 特集

日本選手権競輪のS班での成績状況は?

脇本雄太(左)と清水裕友(撮影:北山宏一)
脇本雄太(左)と清水裕友(撮影:北山宏一)

昨年の「日本選手権競輪(G1)」では、平原康多が悲願の初制覇。感涙のゴールでS級S班への返り咲きを果たしました。そして今年2月の「全日本選抜競輪(G1)」では、脇本雄太が堂々の優勝。これでKEIRINグランプリの出場枠は、残すところあと“8席”ーー。
優勝賞金は8,700万円、2着でも4,251万円という超高額レース。ゆえに、この「日本選手権競輪」は、年末のグランプリを狙う選手たちにとって、まさに運命を分ける一戦となります。
今回は、S級S班の精鋭たちがこの舞台でどのような走りを見せてきたのか。その過去の戦績をひも解きながら、今年の行方を占います。

S級S班の過去の決勝成績は?

優勝2着3着着外
古性優作0013
脇本雄太2011
郡司浩平0100
平原康多1106
清水裕友0203
眞杉匠0002
新山響平0001
岩本俊介0100
犬伏湧也0001


2025年S班陥落した選手の成績は?

優勝2着3着着外
松浦悠士1001
深谷知広0115
山口拳矢1001
佐藤慎太郎0222

S級S班の選手たちが「日本選手権競輪」で残してきた実績を見ると、その勢力図が浮かび上がってきます。 まず、最も目を引くのは脇本雄太の活躍です。過去4回の決勝進出で優勝2回、3着1回という安定感と爆発力を兼ね備えた成績を残しており、まさにこの舞台で強さを発揮してきた存在と言えるでしょう。
また、平原康多も昨年の初優勝を含め、1勝・2着1回と存在感を見せています。ただし、着外が6回と波が大きい点も特徴的です。一方で、清水裕友は優勝こそないものの、2着2回と着実に上位争いに食い込んでいます。
他の選手では、古性優作が3着1回、郡司浩平選手と岩本俊介選手がそれぞれ2着1回と、一矢報いる走りを見せていますが、まだ“優勝”には手が届いていません。

さらに、今年S班から陥落した選手の中では、松浦悠士山口拳矢がそれぞれ優勝1回というインパクトのある成績を残しています。佐藤慎太郎も2着2回、3着2回と、安定した実績を誇っています。

このように、「日本選手権競輪」はS班メンバーにとっても決して容易な舞台ではなく、実績がそのまま勢力図を物語っています。今年は誰が名乗りを上げるのか、例年以上に注目が集まります。

日本選手権競輪の売上推移

1949年住之江で開催し、今年で79回目を迎える日本選手権競輪。長い歴史の中で、車券売上はどのように推移してきたのか? そして、最も熱狂に包まれた年はいつだったのか? 過去のデータをひも解きながら、その軌跡を振り返ります!


回次優勝者売上
(円)
1横田隆雄137,767,900
2横田隆雄
小林源吉
141,913,800
3宮本義春102,018,800
4山本清治442,662,400
5高倉登277,982,000
6高倉登375,336,800
7宮本義春445,723,900
8中井光雄246,421,700
9松本勝明399,370,200
10松本勝明262,857,300
11坂本昌仁666,347,700
12佐藤喜知夫757,437,200
13吉田実786,605,000
14石田雄彦838,967,700
15吉田実892,048,300
16西地清一540,159,000
17笹田伸二1,830,945,700
18石田雄彦1,918,085,400
19笹田伸二2,274,980,900
20宮地雄資2,433,095,500
21平間誠記3,006,120,100
22吉川多喜夫3,604,063,500
23工藤元司郎1,941,889,900
24荒川秀之助2,453,595,000
25河内剛3,021,070,500
26阿部道3,799,921,600
27田中博4,285,397,700
28高橋健二4,557,817,500
29新井正昭6,157,594,500
30小池和博5,814,667,000
31藤巻清志7,089,571,500
32山口健治9,575,226,600
33吉井秀仁8,894,936,500
34中野浩一9,679,523,500
35中里光典8,191,744,400
36井上茂徳9,926,667,900
37滝澤正光9,568,163,700
38清嶋彰一11,486,023,500
39滝澤正光18,479,766,500
40清嶋彰一22,292,546,500
41滝澤正光27,757,499,700
42小川博美35,249,214,200
43俵信之34,648,784,900
44坂巻正巳37,201,008,900
45吉岡稔真41,799,396,700
46海田和裕42,063,202,100
47小橋正義43,013,705,100
48小橋正義37,421,779,200
49吉岡稔真39,298,514,100
50濱口高彰38,193,585,300
51吉岡稔真38,697,391,300
52神山雄一郎40,739,302,800
53岡部芳幸37,314,237,600
54稲村成浩37,479,645,500
55山田裕仁33,175,910,000
56山田裕仁28,882,457,600
57伏見俊昭25,639,616,600
58鈴木誠24,495,123,900
59吉岡稔真22,832,262,400
60有坂直樹22,478,069,000
61渡邉晴智21,373,728,500
62武田豊樹19,075,201,700
63村上博幸16,933,522,200
64村上義弘16,241,533,700
65成田和也15,540,431,900
66村上義弘14,471,479,200
67村上義弘13,672,011,400
68新田祐大12,981,732,000
69村上義弘12,739,122,000
70中川誠一郎15,321,967,500
71三谷竜生14,620,658,800
72三谷竜生13,590,857,100
73脇本雄太13,581,685,600
74開催中止
75松浦悠士12,167,194,600
76脇本雄太15,145,068,900
77山口拳矢14,263,910,600
78平原康多15,257,914,200

注目すべきは、第30回以降に見られる売上の急上昇です。特に、第40回〜第50回あたりまでは年間400億円を超える売上が連続し、第47回大会では430億1370万5100円と過去最高額を記録。この時期は滝澤正光や吉岡稔真といったスターの登場に加え、競輪人気がピークを迎えた“黄金時代”とも言える時期でしょう。

その後、第50回以降はやや落ち着きを見せつつも、依然として高水準を維持していましたが、第55回を境に売上は下り坂へ。2000年代に入ってからは、娯楽の多様化や景気低迷、他の公営競技との競争激化などの影響もあり、売上は右肩下がりとなりました。第69回では127億円台まで落ち込むなど、最盛期と比べると大きな差が見られます。

しかし近年、再び注目すべき動きが見られます。第76回(脇本雄太 優勝)では151億4506万8900円、直近の第78回(平原康多 優勝)では152億5791万4200円を記録し、回復傾向を示しています。これは、脇本雄太平原康多といった実力・人気を兼ね備えた選手たちの活躍が、ファンの熱量を呼び戻していることの表れでしょう。

長年の歴史の中で浮き沈みはありましたが、トップ選手の存在やストーリー性のあるレースは、売上回復への大きな原動力となっています。これからの「日本選手権競輪」が、どのように再びファンの心をつかみ、興行としての勢いを取り戻していくのか、引き続き注目していきたいところです。

日本選手権競輪 歴代配当金ランキング

日本選手権競輪の高配当ランキングは?(撮影:北山宏一)
日本選手権競輪の高配当ランキングは?(撮影:北山宏一)

日本選手権競輪では、堅実な決着となった年もあれば、大波乱が巻き起こった年もあります。 例えば、3連単の配当がわずか3,040円だった年もあれば、驚くような高配当が飛び出したことも。
今年の開催地・名古屋競輪場では高配当は生まれるのか? 過去2002〜2024年の高配当ランキングTOP10を振り返ります!

順位3連単
配当金額
開催場
10200220,230立川
9202320,640平塚
8202122,360京王閣
7201229,920熊本
6200930,270岸和田
5200746,650平塚
4201748,950静岡
3200553,290松戸
2202453,440いわき平
1201887,810平塚

日本選手権競輪(G1)」では、毎年のようにドラマが生まれます。中でも注目されるのが、3連単の高配当。堅実な決着となった年もあれば、大波乱で場内をどよめかせた年もありました。

なかでも記憶に残るのが、2018年・平塚競輪場で記録された87,810円という驚異の配当です。この年に優勝したのは三谷竜生脇本雄太村上義弘村上博幸という近畿勢がガッチリと結束し、圧巻のライン戦を見せました。

三谷選手は当時のインタビューで「ラインでしっかり決められたので、良かったと思っています。非常に緊張はしたんですけど、脇本君が本当に良いレースをしてくれたので、ただそれに付いて行っただけですね。」と語っています。

そして、気になるのは今年の舞台・名古屋競輪場。1周400メートル、見なし直線は58.8メートルと平均的な構造で、走りやすい高速バンクとして知られています。実力通りの決着になりやすい一方で、バック側まで増設された芝生席から吹き込む風が、思わぬ展開を引き起こすことも。実際、風の影響でペースが崩れれば、有力選手の脚が封じられ、高配当の波乱が生まれる可能性も十分にあります。

果たして今年は“順当”か、それとも“予想外”か。名古屋の風がレースをどう動かすのか。その一瞬の展開が、歴史に残る高配当を生むかもしれません。

日本選手権競輪をおさらい

日本選手権競輪とは

日本選手権競輪」は毎年4月末、もしくは5月上旬から中旬ごろ、6日間に渡って開かれる競輪のGI競走です。競輪界で最も格式高いレースで、通称“競輪ダービー”とも呼ばれています。

日本選手権競輪 最新ニュース

「日本選手権競輪(G1) 」特集

日本選手権競輪」2025年4月29日(火)~5月4日(日)名古屋競輪の出走表、競輪予想、結果など最新情報を特集。

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