「ウィナーズカップ」は、1着回数上位選手やF1決勝成績優秀者を選抜するG2競輪レースです。2017年に創設された比較的新しいビッグレースで、白熱のレース展開が見どころ。さらに、ガールズケイリンの「ガールズフレッシュクイーン」も同時開催され、多彩なレースが楽しめます。
本記事では、ウィナーズカップの売上推移や高配当ランキング、S班選手の成績データを徹底分析!2025年大会の注目ポイントをデータとともに深掘りし、予想に役立つ情報をお届けします。
脇本雄太が「全日本選抜競輪(G1)」を制し、競輪史上初のグランプリスラムという金字塔を打ち立てました。この勝利により、いち早くKEIRINグランプリ2025への切符を獲得。
次なる注目は、高額賞金2,700万円を誇る「ウィナーズカップ」。G3レースの約5倍の賞金が懸かるこの一戦は、年末のKEIRINグランプリへの道を大きく左右する重要な一戦です。今回は、S班の選手たちが「ウィナーズカップ」でどのような戦績を残してきたのか、過去の成績を振り返ります。
優勝 | 2着 | 3着 | 着外 | |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 0 | 2 | 0 | 3 |
郡司浩平 | 1 | 0 | 1 | 1 |
眞杉匠 | 0 | 0 | 0 | 0 |
脇本雄太 | 2 | 1 | 0 | 1 |
新山響平 | 0 | 0 | 0 | 1 |
清水裕友 | 2 | 0 | 1 | 1 |
平原康多 (欠場) | 0 | 1 | 1 | 0 |
岩本俊介 | 0 | 0 | 0 | 0 |
犬伏湧也 | 0 | 0 | 0 | 0 |
優勝 | 2着 | 3着 | 着外 | |
---|---|---|---|---|
松浦悠士 | 2 | 1 | 1 | 1 |
深谷知広 | 0 | 0 | 1 | 2 |
山口拳矢 (選考漏れ) | 0 | 0 | 0 | 0 |
佐藤慎太郎 (選考漏れ) | 0 | 0 | 0 | 1 |
※犬伏湧也は2025年4月よりS級S班へ昇格
※山口拳矢、佐藤慎太郎は第9回ウィナーズカップは選考漏れ
※平原康多は負傷欠場
S級S班のウィナーズカップにおける決勝戦進出状況を振り返ると、脇本雄太と清水裕友が2度の優勝を果たし、トップクラスの実績を残しています。脇本と清水は4回中3回確定版に入っており、勝負所での強さが際立ちます。
郡司浩平は1度の優勝経験があり、決勝進出は3回。安定した成績を残しているが、タイトル獲得の回数では脇本・清水に及んでいません。一方、古性優作は2度の2着を記録するも、優勝には届いておらず、悔しい結果が続いています。
また。新山響平、眞杉匠、岩本俊介、犬伏湧也は決勝進出の実績がなく、ウィナーズカップでは苦戦していることがわかります。
今年S班から陥落した選手を見ると、松浦悠士は2度の優勝を経験し、上位争いの常連だったことがわかります。反面、深谷知広は3度の出場で3着1回にとどまり、勝ち切る場面はありませんでした。
また、平原康多はこれまで1度の2着・3着があるものの、優勝経験はなく、今回のウィナーズカップは欠場となりました。実績のある選手の不在により、レースの流れにも変化が生まれる可能性があります。
これまでの結果を踏まえると、脇本・清水の実績は抜群であり、郡司・古性・がそれに続く形となっている。未だ決勝戦を走っていない選手たちが今年どこまで食い込めるかが、見どころの一つとなるでしょう。
では、次に過去8回のウィナーズカップでの地区別成績を見てみましょう。
地区 | 回数 |
---|---|
北日本 | 0 |
関東 | 1 |
南関東 | 1 |
中部 | 0 |
近畿 | 2 |
中国 | 4 |
四国 | 0 |
過去8回のウィナーズカップにおける地区別の優勝回数を振り返ると、中国勢が4勝と圧倒的な強さを誇っています。全体の半分を制しており、ウィナーズカップにおける中国地区の優位性が際立つ結果となっています。
次いで、近畿勢が2勝を挙げており、安定した成績を残しています。関東と南関東はそれぞれ1勝ずつ記録しているものの、それ以外の地区は未だに優勝経験がない。特に、北日本・中部・四国の3地区はこれまで一度も優勝者を輩出しておらず、ウィナーズカップでの実績が乏しい状況となっています。
この傾向から見ると、中国地区の選手が優勝争いの中心になりやすく、近畿勢も有力な存在であることがわかります。今年の大会では、他地区の選手がこの流れを変えることができるのか、それとも中国勢が再び王者となるのか、注目が集まるところです!
2017年に高松競輪で開催し、今年で記念すべき9回目を迎えるウィナーズカップ。比較的歴史の浅いレースですが、車券売上はどのように推移してきたでしょうか? そして、 過去の売上データを振り返ります!
開催年 | 優勝選手 | 売上 (円) |
---|---|---|
2017 | 郡司浩平 | 76億8742万4800 |
2018 | 武田豊樹 | 74億0128万2700 |
2019 | 脇本雄太 | 69億1438万6600 |
2020 | 松浦悠士 | 25億6160万5100 |
2021 | 清水裕友 | 68億7267万8300 |
2022 | 清水裕友 | 85億5773万3500 |
2023 | 松浦悠士 | 75億2861万7700 |
2024 | 脇本雄太 | 74億1965万9100 |
ウィナーズカップの売上推移を振り返ると、2020年の大幅な落ち込みが際立っています。この年の売上は25億6160万5100円と、前年の約3分の1にまで減少しました。これは、新型コロナウイルスの影響による無観客開催や社会情勢の影響が大きかったと考えられます。
しかし、2021年には68億7267万8300円まで回復し、2022年には過去最高の85億5773万3500円を記録しました。この年の優勝者は清水裕友が強さを見せた大会となりました。
2023年以降は、75億円前後で推移しており、比較的安定した売上を維持しています。2024年大会では74億1965万9100円と、前年とほぼ同水準の結果となりました。
全体的に見ると、ウィナーズカップの売上は回復基調にあり、特に2022年の盛り上がりが目立ちます。今年の大会がどのような売上を記録するのか、注目されます。
順位 | 年 | 3連単 配当金額 | 開催場 |
---|---|---|---|
8 | 2019 | 1,120円 | 大垣 |
7 | 2024 | 1,370円 | 取手 |
6 | 2022 | 10,340円 | 宇都宮 |
5 | 2020 | 12,800円 | 福井 |
4 | 2021 | 16,060円 | 松阪 |
3 | 2017 | 33,080円 | 高松 |
2 | 2023 | 38,050円 | 別府 |
1 | 2018 | 51,370円 | 松山 |
ウィナーズカップにおける過去の高配当ランキングを振り返ると、最も高い配当が出たのは2018年の松山開催で、3連単51,370円という高額配当が記録されています。この年は武田豊樹が優勝し波乱の展開となりました。当時武田は「(レースを振り返ると平原康多に)もう離れてね。課題が残るレースだったんですけど。平原君の頑張りもあって、ワンツーが決まりました」「いい時も悪い時も一緒っていう気持ちで平原君と走ってますから、ここずっと(平原とワンツーが)決まってなかったんで、すごくうれしいですね」と喜びのコメントを残しています。
2位には2023年の別府開催での38,050円、3位には2017年の高松開催での33,080円が続き、四国・九州地区での開催時に比較的高配当が出やすい傾向が見られます。
また、2020年から2022年にかけても10,000円以上の高配当が連続して記録されており、近年は波乱の決着が増えていることがわかります。一方で、2019年の大垣開催では1,120円、2024年の取手開催では1,370円と、比較的固い決着となった年もあります。
このように、ウィナーズカップは開催地やレース展開によって波乱の度合いが大きく変わることが特徴です。今年の大会でも、大きな配当が生まれるのか、それとも堅実な決着となるのか、注目されます。
今年で9回目を迎えるウィナーズカップは、2017年に始まった比較的新しいビッグレース(G2)で、伊東温泉競輪場では初めての開催となります。毎年3月に4日間のトーナメント形式で行われ、最終日にはガールズケイリンの単発レース(2025年からはガールズフレッシュクイーン)が実施されることも特徴です。
「勝者の集い」という名前の通り、出場条件は選考期間(前年7月~12月)における1着獲得回数が重視されます。さらに、F1開催での決勝成績も加味されるため、若手選手にもチャンスが巡ってきやすい仕組みになっています。一方で、グレードレースを主戦場としている選手にとっては厳しい条件ともいえ、各地区のエース級の選手が選考漏れするケースが多い点が、他のビッグレースとは異なる特徴です。
優勝賞金はG3開催の約5倍となる2,700万円で、年末のグランプリ争いにも大きく影響を与える高額賞金の大会となっています。
「ウィナーズカップ」2025年3月20日(木)~3月23日(日)伊東温泉競輪の出走表、競輪予想、結果など最新情報を特集。