2025年5月31日(土)～6月3日(火)に開催される注目のG3レース、「水戸黄門賞2025」に向けて、取手競輪場の特徴や決まり手の傾向を詳しく解説します。

取手競輪(茨城県取手市)は、クセが少なく走りやすい400mバンクが特徴で、見なし直線距離は54.8m。やや強めのカント(傾斜)があるものの、先行・差し・まくりなど多彩な戦法が決まりやすく、選手の脚質によって戦略が変わる点も見どころです。過去のレース傾向からも、「決まり手」の傾向をしっかり把握することで的中率アップが狙えます。

取手競輪場の特徴は、周長距離は400m。見なし直線は54.8m。
クセがなく選手には走りやすいバンクだと言われています。カント(傾斜)はややキツめですが、ほぼ平均的なのでどんな戦法でも決まりやすい傾向にあります。選手の実力がそのままレース展開に影響する競輪場と言っても過言ではないでしょう。だだし、冬場はバックの向かい風でバンクが重く感じやすくなります。

2020年5月〜2025年5月のデータを見ると、1着の決まり手は**「差し」47.5%**が最多。次いで「捲り」29.3%、「逃げ」23.3%と続いており、先行よりも差しや捲りが決まりやすい傾向が見られます。

取手競輪場はクセの少ない走りやすいバンクとして知られ、逃げ・捲り・差しのいずれの戦法でも勝負可能です。ただし、冬場はバンクが重くなりやすいため、踏み合いになると先行型にはやや不利。展開に応じてスピードを活かせる追い込み型に注目したいところです。

さらに、S級(9車立て)に絞ったデータを見ると、「差し」が**56.6%と際立って高く、「逃げ」はわずか10.2%**と大きく割合を下げています。これにより、S級戦では先行型選手の1着狙いはややリスクが高く、ラインの番手や自在型を中心に組み立てるのが堅実と言えそうです。
2着の決まり手にも注目すると、一般戦では「マーク」が**39.1%**と最多。S級戦でも「マーク」32.7%が最多となっており、ゴール前での差し交わしや、番手有利な展開が多いことを示しています。

総じて、取手競輪ではラインの結束力や番手選手の実力がレース結果に大きく影響します。戦法だけでなく、ライン構成や脚質の相性まで含めて、しっかり読み解いた予想がカギとなるでしょう。