ウィナーズカップ(伊東競輪G2)が開催される伊東競輪場の特徴、決まり手の傾向、バンクデータを徹底分析！スピード決着が多い伊東競輪のレース傾向を掴み、ウィナーズカップの予想に活かしましょう。

静岡県伊東市に位置する「伊東温泉競輪場」(通称：伊東競輪、MIKARIN BANK)は、1950年9月16日に開設され、周長333m・見なし直線46.6mという特徴を持つバンクです。カント(傾斜)がキツく、スピード重視のレースが展開されやすいのが特徴。先行・捲り・差しなど決まり手の傾向を分析し、勝負のカギを握るポイントを詳しく解説します。

伊東競輪場の特徴は333m、見なし直線は46.6m。
333mバンクでは直線がもっとも長く、その長さは400mバンクに匹敵するほど。ゴール線前が伸びやすく追い込み選手にもチャンスがあり、どんな戦法の選手でも力を存分に発揮できるバンクとなっています。また、周囲を丘に囲まれているため、バンクに風は入り込みにくいのが特徴です。

2020年3月〜2025年3月のデータを見ると、伊東競輪場の1着決まり手は38.4%で「差し」が最多となりました。次いで「捲り」が34.1%、「逃げ」が27.4%と続いています。
伊東競輪場は333mバンクでありながら、400mバンク並みの見なし直線の長さを持ち、最大傾斜が34°41′9″と急勾配であるため、追い込み選手が加速しやすく、差しや捲りの決まり手が増える要因になっていると考えられます。

S級(9車立て)に限定したデータでは、1着の決まり手は43.5%で「差し」が最も多く、次いで「捲り」が40.0%、「逃げ」は16.2%と大きく減少しています。このことから、S級戦では先行逃げ切りが難しく、見なし直線の長さがより大きな影響を与えていると考えられます。
2着の決まり手についても、S級戦では「マーク」が40.0%と最多で、「差し」が25.0%、捲りが18.5%、逃げが16.5%となっています。これらのデータから、S級戦では先行型の選手が不利になりやすく、位置取りや展開を重視したレース運びが求められることが分かります。

したがって、S級戦においては「逃げ」を主体とする選手は不利になりやすいため、戦略的に避けるのが賢明な判断と言えるでしょう。