2023年8月31日(木)~9月3日(日)に向日町競輪G3(開設72周年記念平安賞)が行われる、向日町輪場の決まり手のデータ傾向を紹介します。競輪には選手がどのような戦略で1着、2着に入ったのかを意味する『決まり手』という言葉があります。この決まり手は予想する際に出走表で確認することができ、選手の決まり手や競輪場(バンク)の決まり手の傾向を見て、競輪予想の参考にしてください。
周長距離は400m。見なし直線は47.3m。
コーナーは「マッコーネル曲線」というハンドルをあまり切らなくても回れる設計となっており、カント(斜面)は緩めです。見なし直線距離が平均よりも短いということもあり、先行選手がそのまま逃げ切りやすいバンクとなっています。
【データ集計期間】2018年8月〜2023年8月
【1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
22.5% | 31.5% | 45.0% |
【2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
18.3% | 15.6% | 26.4% | 39.0% |
【S級(9車)に絞った1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
11.8% | 39.1% | 49.1% |
【S級(9車)に絞った2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
18.2% | 18.0% | 27.1% | 36.7% |
2018年8月〜2023年8月のデータを見ると、向日町競輪場の1着の決まり手は>45.0%<で「差し」でした。
データを見ると2着の決まり手も「差し」が高めなので、「差し」を得意をする選手を軸に予想すると、的中率があがりやすいかもしれません。また向日町競輪場のバンクは見なし直線距離が短かめなのですが、それでも「逃げ」が18.3%しかないので、有利とは言い難いでしょう。
S級(9車)に絞った決まり手を見てみると、1着の決まり手は49.1%で「差し」が多く、「逃げ」が11.8%まで比率が下がっています。一方で「捲り」39.1%に上がっていることから、S級戦では「捲り」が出やすい傾向にあるでしょう。
また、向日町競輪場のバンクは、バック向かい風のレースが多いので、風向きによっては「逃げ」の選手が早々に体力を消耗してしまう可能性もあります。当日の風向きも頭に入れて予想するといいでしょう。
車番 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1 | 23.1% | 42.5% | 55.4% |
2 | 17.0% | 32.3% | 45.7% |
3 | 11.5% | 25.3% | 39.0% |
4 | 10.8% | 22.6% | 36.7% |
5 | 15.1% | 30.9% | 44.7% |
6 | 4.6% | 9.5% | 18.7% |
7 | 12.3% | 25.2% | 40.0% |
8 | 3.0% | 8.4% | 17.3% |
9 | 14.0% | 28.0% | 43.5% |
券種 | 平均配当 |
---|---|
2枠複 | 1,175円 |
2枠単 | 2,303円 |
2車複 | 1,553円 |
2車単 | 3,140円 |
ワイド | 617円 |
3連複 | 2,895円 |
3連単 | 18,819円 |
公営ギャンブルだけでなく、相撲などでも耳にする「決まり手」。競輪には競輪独自の「決まり手」の意味があります。
競輪の決まり手には以下の4つがあります。
・逃げ
・差し(追い込み)
・捲り
・マーク
出走表に記載されている決まり手は「残り1周からどのような戦略(仕掛け)をしたか」を見ることができます。
競輪場によっては空気抵抗や風圧、コースの特徴などが違うので、選手はどこで勝負に出るか、どう仕掛けるかなどを考えてレースに臨んでいます。
基本的には、直近4カ月のレースで2着以内に入ったレースでの決まり手が記載されています。
レースの着順を予想するために「決まり手」はとても重要な材料になります。