2025年に開催される大楠賞争奪戦の舞台・武雄競輪場について、決まり手の傾向やバンクの特徴、基本データを詳しく解説します。
武雄競輪場は佐賀県武雄市に位置し、1950年に開設された歴史ある400mバンクです。中でも見なし直線距離は64.4mと400mバンクの中で最長を誇り、最後の直線での激しい攻防が展開されやすいことから、波乱の決着や高配当が期待できるレースが多いのが特徴です。
武雄競輪場は、周長距離は400m、見なし直線は64.4m。
クセがない走路で、見なし直線は400mバンクの中では最も長い特徴があります。このため最後の直線で選手たちのライン形成が崩れ、筋違いで高配当が出ることもあります。佐々木昭彦選手談「クセがなくて走りやすい走路。直線が長いから、よほど後ろに置かれない限りチャンスはある。」
最高上がりタイム:10.7秒 ボス
(2017年7月15日)
【データ集計期間】2020年4月〜2025年4月
【1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
21.8% | 31.2% | 46.6% |
【2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
18.3% | 15.7% | 24.4% | 40.8% |
【S級(9車)に絞った1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
9.4% | 31.6% | 58.9% |
【S級(9車)に絞った2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
18.2% | 21.9% | 26.9% | 33.3% |
2020年4月〜2025年4月のデータを見ると、武雄競輪場の1着決まり手で最も多いのは「差し」で46.6%でした。
武雄は見なし直線距離が長いため、「差し」が決まりやすいバンクとされますが、全国平均と比べて極端に高いというわけではなく、特別に「差し」が有利とは言い切れないのが現状です。
しかし、S級(9車立て)に絞って見ると傾向がよりはっきりします。1着決まり手のうち、「差し」は58.9%と全体平均よりも大きく伸びており、対照的に「逃げ」は9.4%とかなり低くなっています。この数字から、S級戦では「捲り」と「差し」が決まりやすい展開が多く、先行選手が最後の直線で苦しくなるケースが目立つと考えられます。
また、2着決まり手では「マーク」が最も多く33.3%。これもS級戦では番手選手の追い込みが効きやすいことを示しています。
以上のことから、S級戦では「差し」や「捲り」を狙える追い込み型の選手に注目すると、的中に近づく可能性が高そうです。
ほかと比べると、8番車と6番車の勝率が低いことがわかります。また3連対率も低いので、この点を参考にして予想を組み立てるといいでしょう。
車番 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1 | 27.0% | 46.3% | 59.9% |
2 | 16.0% | 34.2% | 48.9% |
3 | 12.4% | 27.7% | 43.2% |
4 | 11.9% | 25.1% | 40.5% |
5 | 14.1% | 26.9% | 41.1% |
6 | 4.2% | 10.5% | 20.5% |
7 | 12.3% | 24.6% | 38.3% |
8 | 1.9% | 6.7% | 14.4% |
9 | 17.0% | 32.4% | 47.4% |
券種 | 平均配当 |
---|---|
2枠複 | 986円 |
2枠単 | 1,783円 |
2車複 | 1,347円 |
2車単 | 2,656円 |
ワイド | 541円 |
3連複 | 2,367円 |
3連単 | 14,133円 |
大楠賞争奪戦 特集の出走表・オッズ・選手データ・掲示板・結果払戻・速報やニュース・コラムなどがご覧いただけます。
公営ギャンブルだけでなく、相撲などでも耳にする「決まり手」。競輪には競輪独自の「決まり手」の意味があります。
競輪の決まり手には以下の4つがあります。
・逃げ
・差し(追い込み)
・捲り
・マーク
出走表に記載されている決まり手は「残り1周からどのような戦略(仕掛け)をしたか」を見ることができます。
競輪場によっては空気抵抗や風圧、コースの特徴などが違うので、選手はどこで勝負に出るか、どう仕掛けるかなどを考えてレースに臨んでいます。
基本的には、直近4カ月のレースで2着以内に入ったレースでの決まり手が記載されています。
レースの着順を予想するために「決まり手」はとても重要な材料になります。