オランダ王国友好杯2024が開催される別府競輪場の決まり手傾向や特徴、バンクデータを紹介します。

別府競輪場は、1950年5月16日に開設され、大分県別府市にある競輪場。1周400mのバンク見なし直線はやや長く、海に面しているため、風の影響を受けやすい特徴があります。

別府競輪場は、周長距離は400m、見なし直線は59.96m。
最大の特徴は競輪場内に温泉があるということです。温泉に入りながら、冴えた頭で予想ができるというのは別府競輪ならでは。バンクの特徴は、見なし直線距離は59.96mとやや長く、海沿いにある競輪場ということもあり、海からの強い風が吹き、バックストレッチは向かい風になります。その風の影響で先行選手は不利になる場合が多い傾向にあります。

2019年7月〜2024年7月のデータを見ると、別府競輪場の1着の決まり手は41.4%で「差し」でした。
しかし全国の競輪場の決まり手の割合の平均値と比較すると、「逃げ」が25.4%(全国平均18.4％)、「捲り」が32.5%(全国平均26.2%)で「逃げ」も「捲り」も割合が高めとなっております。
また前述で1番多い決まり手は「差し」と書きましたが、全国平均の55.4%と比べると、低めの割合となっています。このことから、どの決まり手もバランス良く決まりやすいということが言えそうです。別府競輪場の見なし直線距離は59.96mと長めですが、「差し」が出やすいわけではないので、注意しましょう。

S級(9車)に絞った決まり手を見てみると、1着の決まり手47.2%と「差し」でした。「逃げ」は11.4%減少しているのに対し、「捲り」と「差し」は約5%増加しています。ほかの競輪場に比べるとカント(傾斜)がキツいため、番手選手が「捲り」を決めやすく、割合が高くなっているのではないかと予測されます。
別府競輪場では選手やラインの強さを重視して予想するのがおすすめですが、S級戦では「逃げ」が不利になりやすいので、「逃げ」を得意とする選手は避けて勝負しましょう。

また別府競輪場は、海に面している立地条件により強い風を受けやすくなっています。その風の影響でバックストレッチでは向かい風になるので、当日の天候はしっかりチェックしておきましょう。