春日賞争覇戦(奈良競輪G3)の舞台となる奈良競輪場は、奈良県奈良市に位置し、1950年5月18日に開設されました。バンクは小さくて丸く最大カント(傾斜)は33度と大きいのが特徴です。そのためスピードのあるレースが展開されます。逃げが有利とされていますが、ゴール前では激しい攻防が繰り広げられます。
ここでは、奈良競輪場の決まり手傾向やレースの特徴について詳しく解説します。
奈良競輪場の特徴は、周長333mで、見なし直線距離がわずか38mと全国でも特に短い点です。
このため、ラインのままバックストレッチを通過し、そのまま決着する展開がよく見られます。一方で、後方に置かれてしまうと挽回が非常に難しくなるバンクでもあります。
最高上がりタイム:8.9秒 太田海也
(2022年8月16日)
【データ集計期間】2020年2月〜2025年2月
【1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
33.4% | 33.7% | 32.0% |
【2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
19.8% | 14.0% | 18.1% | 47.2% |
【S級(9車)に絞った1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
13.3% | 42.0% | 44.7% |
【S級(9車)に絞った2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
21.0% | 20.7% | 19.3% | 38.7% |
「逃げ」が有利なバンク
2020年2月~2025年2月のデータによると、奈良競輪場の1着決まり手は「捲り」が33.7%を占めています。他の競輪場と比較すると、「逃げ」の割合が高くなっています。奈良競輪場は333mバンクでスピードレースになりやすいため、早めに仕掛ける選手が車券に絡みやすい傾向にあります。「逃げ」が有利とされていますが、ゴールまでは激しい攻防が繰り広げられます。
2着の決まり手を見ると「マーク」が多く、スジ決着が多いことが分かります。ラインの強さが大きく影響するため、競走得点が高い選手がいるラインや長いラインでは、1・2着が決まりやすい傾向にあります。
S級(9車)に絞ると、1着の決まり手は「差し」が44.7%と最も多く、「逃げ」は13.3%まで減少します。S級戦ではカントを活かしてスピードを上げる選手が多いため、「差し」が半数以上を占めています。
ほかと比べると、8番車と6番車の勝率が低いことがわかります。また3連対率も低いので、この点を参考にして予想を組み立てるといいでしょう。
車番 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1 | 28.1% | 48.7% | 62.5% |
2 | 17.2% | 34.8% | 49.5% |
3 | 14.1% | 28.2% | 42.7% |
4 | 11.6% | 25.2% | 41.0% |
5 | 12.1% | 25.7% | 40.9% |
6 | 3.3% | 9.2% | 19.3% |
7 | 11.6% | 23.6% | 36.3% |
8 | 1.8% | 6.3% | 16.4% |
9 | 11.9% | 26.2% | 41.1% |
券種 | 平均配当 |
---|---|
2枠複 | 1,024円 |
2枠単 | 2,049円 |
2車複 | 1,198円 |
2車単 | 2,407円 |
ワイド | 531円 |
3連複 | 2,260円 |
3連単 | 13,943円 |
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公営ギャンブルだけでなく、相撲などでも耳にする「決まり手」。競輪には競輪独自の「決まり手」の意味があります。
競輪の決まり手には以下の4つがあります。
・逃げ
・差し(追い込み)
・捲り
・マーク
出走表に記載されている決まり手は「残り1周からどのような戦略(仕掛け)をしたか」を見ることができます。
競輪場によっては空気抵抗や風圧、コースの特徴などが違うので、選手はどこで勝負に出るか、どう仕掛けるかなどを考えてレースに臨んでいます。
基本的には、直近4カ月のレースで2着以内に入ったレースでの決まり手が記載されています。
レースの着順を予想するために「決まり手」はとても重要な材料になります。