奈良競輪G3(春日賞争覇戦)が行われている奈良競輪場の決まり手のデータ傾向を紹介します。
競輪には選手がどのような戦略で1着、2着に入ったのかを意味する『決まり手』という言葉があります。この決まり手は予想する際に出走表で確認することができ、選手の決まり手や競輪場(バンク)の決まり手の傾向を見て、競輪予想の参考にしてください。
奈良競輪場の特徴は周長距離は333m、見なし直線は38m。
見なし直線距離が38mと全国の競輪場の中でもかなり短いという点が奈良競輪場の特徴です。ラインのままバックストレッチラインを通過してライン決着といった展開もよく見られます。ただし、後方に置いていかれてしまうと、その後のレース展開で挽回することは絶望的ともいえるバンクとなっています。
車番 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1 | 22.7% | 40.7% | 55.1% |
2 | 16.1% | 32.4% | 46.1% |
3 | 14.2% | 28.4% | 43.4% |
4 | 11.8% | 24.4% | 38.1% |
5 | 14.2% | 28.3% | 43.0% |
6 | 3.1% | 9.0% | 17.8% |
7 | 13.2% | 27.1% | 40.9% |
8 | 4.2% | 9.2% | 17.7% |
9 | 13.8% | 28.5% | 43.0% |
2017年2月〜2023年2月のデータを見ると、奈良競輪場の1着の決まり手は37%で「捲り」でした。
奈良競輪場は全国の競輪場の中でも見なし直線が2番目に短いことから、「差し」が届かず「捲り」や「逃げ」の割合が高い傾向にあります。さらに最大カント(傾斜)が33度とかなりキツいので、先行選手には有利なバンクと言えるでしょう。
しかし、S級(9車)に絞った決まり手を見てみると、1着の決まり手は45%とさらに高い割合で「捲り」、そして39%と「差し」の割合も高くなっています。一方で「逃げ」が17%と15%も減少しています。S級(9車)の場合は、キツいカントでスピードをつけて1着に入るという傾向が強いかもしれません。
さらに、2着の決まり手は「マーク」がダントツで高いことから、ライン決着がしやすいと言えるでしょう。
奈良競輪場では、「捲り」が得意な選手やスジ車券を狙うのがおすすめでしょう。
【1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
32% | 37% | 31% |
【S級(9車)に絞った1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
17% | 45% | 39% |
【2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
20% | 15% | 19% | 46% |
【S級(9車)に絞った2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
21% | 18% | 23% | 39% |
券種 | 平均配当 |
---|---|
2枠複 | 1,106円 |
2枠単 | 2,178円 |
2車複 | 1,321円 |
2車単 | 2,814円 |
ワイド | 578円 |
3連複 | 2,612円 |
3連単 | 15,618円 |
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公営ギャンブルだけでなく、相撲などでも耳にする「決まり手」。競輪には競輪独自の「決まり手」の意味があります。
競輪の決まり手には以下の4つがあります。
・逃げ
・差し(追い込み)
・捲り
・マーク
出走表に記載されている決まり手は「残り1周からどのような戦略(仕掛け)をしたか」を見ることができます。
競輪場によっては空気抵抗や風圧、コースの特徴などが違うので、選手はどこで勝負に出るか、どう仕掛けるかなどを考えてレースに臨んでいます。
基本的には、直近4カ月のレースで2着以内に入ったレースでの決まり手が記載されています。
レースの着順を予想するために「決まり手」はとても重要な材料になります。