豊橋競輪G3(開場73周年記念ちぎり賞争奪戦)が行われている豊橋競輪場の決まり手のデータ傾向を紹介します。
競輪には選手がどのような戦略で1着、2着に入ったのかを意味する『決まり手』という言葉があります。この決まり手は予想する際に出走表で確認することができ、選手の決まり手や競輪場(バンク)の決まり手の傾向を見て、競輪予想の参考にしてください。
豊橋競輪場の特徴は周長距離は400m、見なし直線は60.3m。
かつて333mバンクだった名残か若干カント(傾斜)がキツい特徴があります。基本的には先行選手が走りやすいと言われていますが、強い向い風が吹き荒れることもあり、その場合は追い込みタイプの選手が決まることが増えてくる傾向があります。
車番 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1 | 24.1% | 44.6% | 57.4% |
2 | 16.4% | 32.2% | 46.4% |
3 | 12.7% | 28.0% | 44.1% |
4 | 12.3% | 23.7% | 38.2% |
5 | 13.9% | 27.0% | 42.7% |
6 | 4.0% | 9.5% | 18.0% |
7 | 13.0% | 26.8% | 41.0% |
8 | 3.8% | 9.3% | 15.7% |
9 | 13.5% | 27.9% | 40.6% |
2017年1月〜2023年1月のデータを見ると、豊橋競輪場の1着の決まり手は44%で「差し」でした。
豊橋競輪は333mバンクの名残でカントが33°50′22″とキツめです。それによって最短距離のインコースを走れる先行選手が有利とされています。ここで注目すべきは「逃げ」の23%です。見なし直線距離が長めの400や500mバンクの平均的な「逃げ」の割合は18〜20%。それに比べるとやや高めの数値となっています。先行逃げ切りの自力選手が勝ちやすいのではないかと予想できそうです。
しかし、S級(9車)に絞った決まり手を見てみると、1着の決まり手は47%で「差し」が高い割合となっています。そして、「捲り」が7%増加しているのに対し、「逃げ」が11%減少しています。S級(9車)での戦いの場合は、先行逃げ切りよりも後方から仕掛ける選手が勝ちやすい傾向にあります。また「差し」と「捲り」を合わせると約8割以上のレースで追い込み脚質が勝っていることがわかります。
豊橋競輪では、「捲り」や「差し」など追い込み選手に軸を置いて予想してみると良いでしょう。また、「逃げ」で大穴を狙う場合は、当日のライン構成やバック回数の多い選手が先頭のラインを探して予想してみると良さそうです。
【1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
23% | 33% | 44% |
【S級(9車)に絞った1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
12% | 40% | 47% |
【2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
20% | 17% | 25% | 38% |
【S級(9車)に絞った2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
13% | 17% | 35% | 34% |
券種 | 平均配当 |
---|---|
2枠複 | 1,050円 |
2枠単 | 1,994円 |
2車複 | 1,301円 |
2車単 | 2,690円 |
ワイド | 567円 |
3連複 | 2,470円 |
3連単 | 14,709円 |
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公営ギャンブルだけでなく、相撲などでも耳にする「決まり手」。競輪には競輪独自の「決まり手」の意味があります。
競輪の決まり手には以下の4つがあります。
・逃げ
・差し(追い込み)
・捲り
・マーク
出走表に記載されている決まり手は「残り1周からどのような戦略(仕掛け)をしたか」を見ることができます。
競輪場によっては空気抵抗や風圧、コースの特徴などが違うので、選手はどこで勝負に出るか、どう仕掛けるかなどを考えてレースに臨んでいます。
基本的には、直近4カ月のレースで2着以内に入ったレースでの決まり手が記載されています。
レースの着順を予想するために「決まり手」はとても重要な材料になります。