朝日新聞社杯競輪祭(小倉競輪G1)が行われている小倉競輪場の決まり手のデータ傾向を紹介します。
競輪には選手がどのような戦略で1着、2着に入ったのかを意味する『決まり手』という言葉があります。この決まり手は予想する際に出走表で確認することができ、選手の決まり手や競輪場(バンク)の決まり手の傾向を見て、競輪予想の参考にしてください。
小倉競輪場は、周長距離は400m、見なし直線は56.9m。
小倉競輪場のバンクは、「走りやすさ」をテーマに設計されました。したがって、設計速度は選手の脚力の向上を考えてできるだけ速いこと、緩和曲線(コーナーから直線に移るつなぎ部分)が長くてスムーズなこと、直線部分の勾配は外側へのふくれをおさえるため出来るだけ大きくすること等がレースを白熱化させ、選手にとっても好まれるバンクと言われています。以上の要素は相反する内容となっており、400mの中でどのように組み合わせてバランス良く設計するかがポイントです。
車番 | 勝率 | 連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1 | 21.5% | 33.8% | 43.4% |
2 | 13.3% | 27.5% | 40.1% |
3 | 9.5% | 22.2% | 40.3% |
4 | 6.2% | 14.2% | 25.6% |
5 | 12.9% | 29.2% | 39.4% |
6 | 3.1% | 8.4% | 18.0% |
7 | 16.1% | 24.5% | 33.7% |
8 | 6.2% | 14.3% | 25.6% |
9 | 14.7% | 34.4% | 46.2% |
データを見ると、小倉競輪場の1着の決まり手は41%で「差し」でした。
しかし、「捲り」も全国平均から比べると高い数値となっています。小倉競輪はカント(傾斜)がキツいので、カントを利用して番手選手が加速しやすくなり、捲りが決まりやすいと予測できます。
さらに、G1レースでなおかつS級(9車)に絞った決まり手を見てみると、1着の決まり手は52%で「差し」が半数を占めています。一方で「逃げ」が14%も減少していることから、G1レースを走るS級の選手たちは、よりカントを活かした走りに長けているのではないでしょうか。今節では番手につく選手がかなり有利とされます。
風の影響がないことやカントがキツい、小倉競輪場の特徴が顕著に表れています。当日は並びやラインなどをしっかりチェックし、番手選手に注目すると良いでしょう。
【1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
24% | 34% | 41% |
【G1レースでS級(9車)に絞った1着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し |
---|---|---|
10% | 37% | 52% |
【2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
20% | 16% | 23% | 40% |
【G1レースでS級(9車)に絞った2着決まり手】
逃げ | 捲り | 差し | マーク |
---|---|---|---|
13% | 26% | 28% | 34% |
券種 | 平均配当 |
---|---|
2枠複 | 1,193円 |
2枠単 | 2,199円 |
2車複 | 2,514円 |
2車単 | 5,150円 |
ワイド | 871円 |
3連複 | 6,018円 |
3連単 | 44,574円 |
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公営ギャンブルだけでなく、相撲などでも耳にする「決まり手」。競輪には競輪独自の「決まり手」の意味があります。
競輪の決まり手には以下の4つがあります。
・逃げ
・差し(追い込み)
・捲り
・マーク
出走表に記載されている決まり手は「残り1周からどのような戦略(仕掛け)をしたか」を見ることができます。
競輪場によっては空気抵抗や風圧、コースの特徴などが違うので、選手はどこで勝負に出るか、どう仕掛けるかなどを考えてレースに臨んでいます。
基本的には、直近4カ月のレースで2着以内に入ったレースでの決まり手が記載されています。
レースの着順を予想するために「決まり手」はとても重要な材料になります。