金鯱賞争奪戦(名古屋競輪G3)が開催される名古屋競輪場の決まり手傾向や特徴を紹介します。

名古屋競輪場は、1949年10月24日に開設され、愛知県名古屋市中村区にある競輪場。周長距離は400m、見なし直線は58.8mと長め。バンクを建設する際に、走りやすくスピードが出しやすいように設計されたことから「スピードバンク」と呼ばれるほどカントがキツいのが特徴です。

名古屋競輪場のコースの特徴は、周長距離は400m、見なし直線は58.8m。
ほかの競輪場と比べるとカント(傾斜)がキツめなため、スピードが出やすいバンクとなっています。そのため競輪ファンからは「スピードバンク」とも呼ばれています。2005年に2コーナー付近のスタンドを取り壊し、バック側まで芝生席を増設したため、そこから吹き込む風の影響にも注意が必要です。

最高上がりタイム：10.4秒(パーキンス) 2013年9月8日

2018年7月〜2023年7月のデータを見ると、名古屋競輪場の1着の決まり手は41.6%で「差し」でした。
次に「捲り」の33.1%が高い割合でした。名古屋競輪場はなんと言っても、カント(傾斜)がキツめ。さらに直線距離も比較的長いので、先行選手よりも番手選手の方が有利な傾向にあるかもしれません。

しかし、S級(9車)に絞った決まり手を見てみると、1着の決まり手は46.9%で「差し」とさらに高い割合になっています。「捲り」の割合も高くなっている一方で「逃げ」は減少。名古屋競輪では追い込みタイプの選手を狙っていくと良さそうです。

名古屋競輪場では、伊勢湾からの海風かバック側から吹き込むことがあります。外から「捲り」を仕掛ける選手が風の影響を受けてしまい体力を消耗しがちです。風向きによっては「逃げ」が有利になる可能性も十分あるので、当日の風向きには注意しましょう。