【開催直前展望】小田原競輪G3「北条早雲杯争奪戦」は6日開幕!【S班から新山、郡司、清水が参戦!】

2025/11/05(水) 10:00

小田原競輪場において開設76周年記念「北条早雲杯争奪戦」G3が11月6日(木)から9日(日)まで開催される。この後も13日から小田原で「施設整備等協賛競輪」G3が行われる。注目を集めるG3連続開催の小田原だが、まずは開設記念に新山響平、郡司浩平、清水裕友のS班3名をはじめとする強豪が、競輪祭を前に激しい攻防を繰り広げる。昨年は決勝で南関7車連携が話題を呼んだ小田原記念だが、今年の勝者は果たして……!?

◆初日の出走表(6日更新)はこちらでチェック

【初日第12レース=初特選】
1/郡司浩平(SS・神奈川99期)
2/清水裕友(SS・山口105期)
3/新山響平(SS・青森107期)
4/成田和也(S1・福島88期)
5/鈴木玄人(S1・東京117期)
6/北津留翼(S1・福岡90期)
7/中野慎詞(S1・岩手121期)
8/三谷将太(S1・奈良92期)
9/松井宏佑(S1・神奈川113期)
並び想定は
1郡司-9松井
2清水-6北津留
7中野-3新山-4成田
5鈴木(単騎)
8三谷(単騎)

※初特選インタビューはこちら
(※11月5日追記)

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大会3連覇へ!郡司浩平が堂々主役

郡司浩平、松井宏佑

昨年は南関東の大躍進が注目を集めた小田原記念。この大会を連覇中している郡司浩平が、今年も中心となろう。後半戦に入り、松戸G3で準決勝敗退、共同通信社杯の一次予選で勝ち上がりに失敗するなどリズムを崩したが、アグレッシブな走りで軌道修正に成功。9月青森で今年6回目のG3優勝を果たしている。上昇一途かと思われたが、寛仁親王牌の初日に失格。グランプリ出場はほぼ賞金で当確だが、次戦の競輪祭に向けても、この地元地区のG3をどう戦うかは重要になってこよう。郡司は小田原記念を過去5回制覇している好相性バンク、今回も3連覇に期待したい。
昨年は準優勝だった松井宏佑、同3着だった和田真久留、さらに小原太樹も参戦するだけに、神奈川を中心に南関東勢が再び好連携から、優勝争いをリードするか。特に松井は10月玉野F1を「自分らしい走りができている」と振り返っており、寛仁親王牌は二次予選で1着。準決勝は果敢に攻めるも分断策にあい敗退も、今回は地元地区のG3で持ち前のスピードを、さらに発揮するか。

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新山響平に、中野慎詞も参戦で強力タッグへ

新山響平、中野慎詞

S班・新山響平は10月松阪G3で酒井雄多の番手から捲りで押し切り、昨年11月の四日市G3以来の優勝を飾った。もちろん、その松阪G3も二次予選を突っ張り先行で押し切っているように、自力戦のパワーは際立っているが、番手回りの時の「仕事」も今後の課題として挙げている。寛仁親王牌では嘉永泰斗の初タイトル奪取もあり、賞金ランキングは11位に後退。果敢に攻めるスタイルは不変だろうが、9位の深谷知広、10位の松本貴治は競輪祭まで出走がないだけに、ここは是が非でも差を少しでも縮めておきたいところだ。
中野慎詞の参戦で、勢力図がどう動くか、世界選手権はケイリンで準々決勝戦敗退に終わったが、世界の舞台で戦い続けるスピードとパワーを国内の競輪でも存分に発揮したい。なお、昨年11月の四日市G3では新山の前で先行して、新山の優勝に貢献している。
北日本勢は成田和也や山崎芳仁ら実力者、さらに松阪G3でも北日本ラインの先頭を務めた酒井雄多らがそろっており、中野が加わったことで、さらに強力なライン形成となりそうだ。

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清水裕友を中心に、中四国が充実布陣

清水裕友

清水裕友も優勝候補の一角。9月岐阜G3は犬伏湧也マークから差し切り優勝、10月寛仁親王牌でも準決勝は犬伏の逃げを差し切り決勝進出を果たしている(決勝は6着)。賞金ランキングは15位で、グランプリ争いは厳しい状況だが、今回の小田原、そして競輪祭へとさらに上昇していきたい。
今回の中四国勢は清水を中心に、強力な自力タイプが多数参戦する。町田太我は9月川崎、10月佐世保F1で連続優勝。9月の向日町G3in奈良は準決勝で敗退も、先行してシリーズ3度の確定板入り。もちろん同型との先手争いは避けられない部分もあるが、今回も短走路のG3で好勝負を演じるはず。町田と同期の石原颯も好気配。8月オールスターで2勝、10月寛仁親王牌でも2勝をあげている。小田原は2年前のG3戦で二次予選・落車に終わっており、リベンジにも期待したい。7月の小松島でG3初優勝している西田優大は、年末のヤンググランプリ出場が決定。今開催も予選から目が離せない存在だ。

町田太我、西田優大、石原颯

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関東勢は佐々木悠葵、杉浦侑吾がキーマン

杉浦侑吾、佐々木悠葵

四日市G3ナイターは神山拓弥が眞杉匠マークから完全優勝を飾ったが、今回も関東勢の躍進がありそうだ。寛仁親王牌で2連対の佐々木悠葵、そして愛知から栃木に移籍した杉浦侑吾は、ここが移籍後のグレードレース初参戦となる。グレードレースでも活躍する杉浦の存在は戦力大幅アップだし、関東勢にとっては初連携になることが多くなるが、新鮮な連携にも注目したい。
ベテランマーカーの諸橋愛、機動力ある吉田有希、一昨年に小田原G3を制している宿口陽一、さらにビッグレースでも存在感を強める鈴木玄人、ここが落車あけだが佐藤礼文らも参戦し、優勝争いを賑わそう。

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九州勢の一発も一考

北津留翼、伊藤旭

北津留翼は9月佐世保、10月青森でF1連続優勝。G3に限れば3連続優出中で、松戸、久留米はともに初日から3連勝で勝ち上がっており、今回も軽視禁物だ。また、伊藤旭は寛仁親王牌で連日単騎の一撃を決めて、連勝で準決勝まで進出した。インパクトは大きく、今回の動向も気になるところだ。九州はほかにも、直前の10月佐世保F1を優勝している井上昌己、別府G3で決勝進出の青柳靖起らも引き続き要警戒だ。
近畿からは山田久徳、三谷将太に、谷和也や谷内健太らが加わって好連携へ。中部は10月豊橋G3で決勝進出の志田龍星、53歳のベテラン志智俊夫も健在をアピールする。

各地区から強力なメンバーが集う中、競輪祭直前の開催だけに、上位級の状況は特に気になるところ。G3連続開催となる小田原の1開催目。シリーズは果たして、どう展開していくのか。333の小田原決戦は、目が離せない4日間となる。

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【小田原競輪レポート・プレイバック】

昨年の記念決勝は、南関東勢が決勝に7車進出して結束。新村穣が先頭で、北井佑季が抜け出し、さらに松井宏佑が捲る。最後は4番手の郡司浩平が松井を差し切り小田原記念の連覇を果たした。

2024年8月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
23年10月施設整備等協賛競輪G3
優勝:宿口陽一
23年4月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
22年8月小田原記念G3
優勝:深谷知広
21年8月小田原記念G3
優勝:松井宏佑
20年8月小田原記念G3
優勝:和田真久留
19年8月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
18年8月小田原記念G3
優勝:郡司浩平
17年8月小田原記念G3
優勝:山岸佳太

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【今開催のS級戦・勝ち上がり】
S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら

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◆小田原バンクの特性

周長333m、みなし直線は36.1m。333バンクの中では、みなし直線は最も短く、カントは前橋に次いで2番目に急なため、「すりばちバンク」とも呼ばれる。1着は逃げ21%、捲り30%、差し49%、2着は逃げ14%、捲り13%、差し21%、マーク52%。先行有利な短走路ではあり、みなし直線は短いが、他の333と比較しても極端に追い込みが不利ではない。捲りも決まるが、コーナー付近から外の捲りは決まりにくい傾向がある。バンクレコードは2014年7月15日にボティシャーが記録した8秒7で、国内333バンクでも最速記録となっている。

※※出場予定選手や戦績は11月4日現在。掲載写真は別開催で過去に撮影したものです。

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(P-Navi編集部)

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