【開催直前展望】豊橋競輪G3「アジア・アジアパラ大会協賛競輪」は16日開幕!

2025/10/15(水) 08:00

豊橋競輪場において第1回愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪G3が10月16日(木)から19日(日)まで開催される。寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントG1の開催直前のため、S級S班らG1出場組の出場は無いが、注目の若手機動型も多く参戦して激戦間違いなしの4日間となりそうだ。 なお、そのタイトル通り、2026年に開催される愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会の支援のために開催され、愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会に収益の一部が拠出される大会だ。

◆初日の出走表(16日更新)はこちらでチェック

***************
志田龍星、纐纈洸翔が地元地区をけん引

志田龍星、纐纈洸翔

G1直前の開催だけに傑出者は不在で、優勝争いは激戦必至。
まずは、地元地区のG3戦で志田龍星と纐纈洸翔の両自力型に注目が集まる。志田は今年3月の大垣G3(万博協賛競輪)で8番手から一気のカマシで逃げ切り、G3初優勝をホームバンクで達成。5月豊橋F1も逃げ切りで優勝しており、8月以降は決勝に勝ち上がれてはいないものの、一気のスパートでラインをけん引し、自身2度目のG3優勝を掴みたい。昨年のヤンググランプリ覇者である纐纈洸翔は、随所に力を発揮するも、F1で優出を逃すなど戦績の波が大きい。5月武雄、9月岐阜ではG3決勝進出を果たしているが、9月共同通信社杯の最終日に落車しており、そのあとは負傷欠場が続いている。どこまで態勢を立て直して来られるか。9月立川、10月富山でF1連続優出中の橋本優己、中部の自力型を好マークする笠松信幸らと上位進出を目指す。

***************
ビッグレース初優出の小森貴大

脇本勇希、小森貴大

近畿からは小森貴大の走りに注目だろう。9月福井の共同通信社杯G2でビッグレース初優出を果たしたことは記憶に新しいところ。次の奈良G3は二次予選敗退したが、3日目の敗者戦は逃げて2着に粘っている。また同県の脇本勇希の機動力も見逃せず、8月オールスターG1では二次予選Bを捲りで1着取り。9月弥彦F1は1着1着2着など、その後も好走を続けており、小森や高久保雄介らと近畿結束からG3初優勝を狙う。

***************
機動力勝負で台頭する吉田有希

吉田有希、寺沼拓摩

関東勢はまず吉田有希の機動力がカギとなろう。もちろん同型がいれば先手争いは避けられないところだが、果敢な走りで主導権奪取すれば強じんな粘り脚を発揮する。7月京王閣G3は決勝進出、9月松阪G3の準決勝は3着で優出こそ逃すが、ラインで上位独占を演じている。豊橋開催の2月全日本選抜G1では最終日に逃げ切りで1着取りがあり、今開催も軽視できない存在だ。
山岸佳太は、これまでG3を3度優勝。近況は着をまとめきれていないが、吉田との茨城連携ならチャンス到来となろう。
追加参戦の寺沼拓摩もここではV候補の一角となろう。7月の京王閣でG3初の決勝進出。F1戦ではコンスタントに決勝進出を重ねており、10月京王閣G3は準決勝で勝ち上がりを逸したがシリーズ2勝をあげている。9月岐阜F1の決勝は逃げて3着に粘っており、今回も好勝負を演じる公算は高い。

***************
伏見俊昭の差し脚が冴える

伏見俊昭

北日本勢はやや上位級の自力型が他地区と比較して手薄だが、伏見俊昭の差し脚は軽視禁物だろう。5月宇都宮G3でも決勝進出、補充出走ながらオールスターG1の最終日に1着取り。さらに9月立川F1では板垣昴マークからゴール前差し切り優勝している。次は久々のG3優勝に期待で動向には要チェックだ。

島川将貴

湊聖二、太田竜馬、島川将貴の徳島勢の台頭も十分。太田は3月玉野G3で落車して鎖骨を骨折。5月に復帰したが、7月の地元小松島G3の準決勝で落車。9月奈良F1で再び復帰を果たしたが、なかなかリズムが噛み合ってこない近況をどう打破してくるか。島川は6月小倉F1で優勝、7月小松島G3は準優勝。型にはまった時のスピードは傑出しているだけに、ここでG3初優勝があっても不思議ではない。

他にもV候補は枚挙にいとまがない。南関東勢は近藤保や簗田一輝らが一撃を狙う。九州勢は9月松阪ミッドナイトでG3初優勝した吉本卓仁、その松阪決勝で果敢に駆けた立部楓真、機動力ある林慶次郎、直近も9月青森G3で決勝進出している松岡貴久ら争覇級がそろっている。好連携を決めてのV獲得も十分ありそうだ。

吉本卓仁、松岡貴久

***************
【過去の豊橋競輪G3開催・レポート】
2023年10月に開催された豊橋競輪開設74周年記念「ちぎり賞争奪戦」は町田太我が逃げ切り自身2回目のG3優勝を果たした。

全日本選抜G1(2025年)優勝者:脇本雄太
豊橋記念G3(2023年10月)優勝者:町田太我
豊橋記念G3(2023年1月)優勝者:脇本雄太
豊橋記念G3(2022年)優勝者:原田研太朗
豊橋G3(2021年)優勝者:吉田敏洋
全プロ記念競輪F2(2020年)優勝者:松浦悠士
全日本選抜G1(2020年)優勝者:清水裕友
豊橋G3(2018年)優勝者:浅井康太
豊橋G3(2017年)優勝者:金子貴志

***************
【今開催のS級戦・勝ち上がり】
S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら

***************
◆豊橋バンクの特性

周長は400m。見なし直線距離は60.3mで、400バンクの中では6番目タイの長さ。標準的な造りのバンクであり、脚質・戦法による有利不利はほぼなく、どの選手にも勝機はある。だが、冬季はバック向かい風が吹くことが多く、風の影響は要注意だろう。連対時の決まり手は、1着が逃げ24%、捲り29%、差し47%、2着が逃げ18%、捲り17%、差し24%、マーク41%。最高上がりタイムは、2013年7月21日に金子貴志が記録した10秒5。

※掲載データは10月14日現在

***************
【チャリロトアプリ限定】10/16〜19に豊橋競輪場でチェックインすると、毎日チャリカ1,000円分をプレゼント!

※詳細はこちら

(P-Navi編集部)

閉じる

新着ニュース一覧