2023/01/29(日) 18:14
開場73周年記念「ちぎり賞争奪戦」最終日
シリーズの中心を担ったのは脇本雄太で、グランプリ覇者として迎えた初のシーズンも、1月の和歌山記念から完全優勝と好スタート。今開催も初日特選から古性優作との近畿SS連携でワンツーを決めると、二次予選、準決勝を圧倒的な力でねじふせて、無傷の連勝で勝ち進んだ。盟友・古性優作もしっかりと勝ち上がりを決め、再び脇本、古性のSS連携が決勝で実現することとなった。松浦悠士、守澤太志のS班両者が準決勝で敗退する波乱が起こる一方で、地元の中部地区からは山口拳矢、さらに坂井洋、片岡迪之にそれぞれラインができ、強力な近畿勢にどう立ち向かうかが決勝の焦点となった。
近畿両者に圧倒的な人気が集まった決勝は、初手の並びから動きがないまま赤板を迎える意外な展開となるが、前受けの脇本雄太が主導権を握ると、そのまま古性優作の追い込みも振り切って優勝を果たした。見事な逃げ切りで、記念は連続完全優勝(昨年の9月向日町、今年の和歌山)を達成。通算では13回目のG3優勝で、今回も圧倒的な人気に応えた。
※3日目準決勝レポートはこちら
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【最終日12R=S級決勝】
1/脇本雄太(SS・福井94期)
2/池田憲昭(S1・香川90期)
3/山口拳矢(S1・岐阜117期)
4/片岡迪之(S1・岡山93期)
5/坂井洋(S1・栃木115期)
6/小堺浩二(S2・石川91期)
7/岩津裕介(S1・岡山87期)
8/久木原洋(S1・埼玉97期)
9/古性優作(SS・大阪100期)
【レース展開】
誘導以下、1脇本-9古性、5坂井-8久木原、4片岡-7岩津-2池田、3山口-6小堺で周回を重ねる。そのままの隊列で赤板を通過すると、山口は内から6番手付近まで上昇。前受けの脇本は打鐘前に誘導を切って、先行態勢に入る。脇本の主導権取りで一本棒の展開となり、打鐘、最終4コーナーを通過。直線で番手の古性が差し脚を伸ばすが、脇本が振り切って優勝。2着に古性で、両者の連携はグランプリから5連続ワンツー。3着は追い込むも坂井が入線した。
【最終日12R=豊橋競輪G3決勝】
2車単1-9 140円(1番人気)
3連単1-9-5 450円(1番人気)
決まり手:逃げ-マーク
優勝/脇本雄太(SS・福井94期)
今回戦績:特1・二1・準1・決1
次走出場予定:奈良G3(2月2日~2月5日)
さすがに、あそこまで誘導が残るとは思っていなくて意外でした。引くのではなく、突っ張ることも考慮していたし、冷静に対応しようと。今日の天気なら、1周半なら持つなと思っていました。自分の持つところから踏んで、古性君とゴール前勝負したかったので、それができたのは良かったです。良い勝負ができたと思います。
僕自身、グランプリでの(脚の)貯金がなくなってきています。1カ月間、競輪場で練習していないですし、上積みがないので。そのあたりは、何とかキープしながらいきたいですね。敵はまだまだいっぱいいますが、その中でも人気に応えないといけない使命感がありますし、その期待に応えられているのは自分自身でも嬉しい。
またすぐ奈良記念がありますので、そこでも精一杯、頑張りたいと思います。
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\豊橋G3(最終日)注目選手ピックアップ/
【最終日9R=S級特選】
「不安一掃の走り」
1着/松浦悠士(SS・広島98期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
後ろが競りになることは、個人的には嬉しいこと。それなりの仕掛けをしないといけないと思っていました。引いても5番手だし、落ち着いてバック取れるような仕掛けでいこうと。感触自体は昨日も良かったので、自信を持って走れたと思います。不安はなくなりましたし、昨日(準決勝)は風に負けて最後は垂れましたが、しっかり耐えられるような脚力を付けていきたいです。
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\高知競輪・G1全日本選抜PRステージ/
野本順三さんと山口菜津子さんが、2月23日より高知競輪場で開幕するG1第38回読売新聞社杯全日本選抜競輪をピーアール。
\浜松オート・SG全日本選抜PRステージ/
また、2月22日から26日の5日間、浜松オートレース場で開催されるSG第36回全日本選抜オートレースのピーアールで、鈴木圭一郎選手のトークショーが行われた。浜松オート実況アナウンサー島田祐希さんがインタビュアーを務め、浜松オートレースレースヴィーナスのJINさんも登壇した。
鈴木選手は「自分はSGも一般戦も変わらずに、目の前のレースを一生懸命に整備して走るだけ。いつも通りやれば、結果も付いてくると思っています」。そして、「2月の頭にも浜松で一般戦が行われます。一般戦も面白いので、下見がてら浜松に来ていただき、楽しかったら、ぜひSGの方も応援に来てください!」と開催をピーアールした。(P-Navi編集部)