【チャリ・ロト】第34回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)特集【決勝進出の9選手コメント掲載!】

2025/10/14(火) 12:00


開催展望
加藤慎平の開催展望・決勝予想
準決勝並び
勝ち上がり
バンク情報
直近優勝者一覧
グランプリ出場権争い

加藤慎平の開催展望

今年もまた、伝統と格式を誇るG1「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」の季節がやってきた。
全国からトップクラスの選手たちが前橋競輪場に集結し、4日間にわたる激闘を繰り広げる。
優勝賞金も4,300万円(副賞込み4,390万円)と超ビッグだが、何より皇族の名前が冠名に付く由緒正しき大会として、優勝者に与えられるステータスはとてつもないのだ。
さらに超高速バンクと言われる前橋ドームでの開催なので残り二周半から始まるバトルは必見。
人力で漕げる限界のトップスピードが見られることはほぼ間違いない。
KEIRINグランプリ2025の出場確定選手も増えてきて、より地区ごとの思惑が交差する戦略的レースも見られそうで、予想が今から楽しみでならない。
『速い奴が勝つ』。
この目に焼き付けようではないか。

加藤慎平の決勝予想

【寛仁親王牌G1(最終日)12R=S級決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/吉田拓矢(S1・茨城107期)
3/清水裕友(SS・山口105期)
4/小倉竜二(S1・徳島77期)
5/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
6/恩田淳平(S1・群馬100期)
7/松本貴治(S1・愛媛111期)
8/河端朋之(S1・岡山95期)
9/犬伏湧也(SS・徳島119期)

中四国勢が大挙5人が勝ち上がった決勝戦、当然ながら別線勝負となった。その中でも唯一の3車ラインとなった犬伏湧也が先行有力だが、単騎の古性優作の動きが気になりすぎる。
今節、自力勝負では厳しいことは本人が一番分かっているはず。大会3連覇(優勝)を狙うには捌きしかないことは明白だ。犬伏の番手、松本貴治の位置を狙うだろう。古性が取り切り追い込んだ時と番手争いがもつれた時の犬伏の押し切りも狙う。

◎ ①古性優作
〇 ⑨犬伏湧也
▲ ③清水裕友
‪✕ ‬⑤嘉永泰斗
注 ②吉田拓矢

(3連単の狙い目)
①⑨→①⑨③⑤→①⑨③⑤②

寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントとは

S級S班をはじめ、五輪や世界選手権、それに準ずる国際大会など自転車競技で活躍している選手も選抜されることが特徴のG1競走。
5月の全日本プロ選手権自転車競技大会(全プロ競技大会)のトラック種目出場者で好成績をおさめた選手や平均競走得点上位選手も出場権を獲得できる。 例年10月に開催されることから、KEIRINグランプリ出場権争いも、ここから本格化していく目が離せない4日間となる。今年は3年ぶりに前橋競輪場で開催される。

(上段)吉田拓矢、雨谷一樹、松浦悠士、(中段)古性優作、郡司浩平、脇本雄太、(下段)眞杉匠、岩本俊介、新山響平

開催展望

先月の共同通信社杯G2は南修二がビッグレース初優勝を果たした。これで今年ここまで7開催あったビッグレースのうち、近畿勢が5回優勝したことになる。すでに脇本雄太、寺崎浩平はG1優勝でグランプリの出場権を有しており、古性優作、南修二も賞金で圏内に入っている。さらに今回の寛仁親王牌は古性が大会連覇中。今回も近畿勢を中心にシリーズが展開していくか。
地元地区のG1を迎えるのが関東勢だ。今年のビッグレースを近畿以外で制したのは、吉田拓矢と眞杉匠の関東両者のみ。この2名に加えて、雨谷一樹も初日は日本競輪選手会理事長杯スタート。近畿勢の流れを、地元地区のG1で取り返すことができるか注目だろう。
郡司浩平、岩本俊介、深谷知広がリードする南関東も戦力的に差は無く、好連携からのV獲りの可能性も十分だ。中四国勢はS級S班の松浦悠士、清水裕友、さらに犬伏湧也を中心に、上位争いを繰り広げたい。3名ともに現段階ではグランプリ圏外に位置しているため、ここからは勝負駆けとなろう。
自転車競技大会で好成績をあげた選手が多くエントリーして、他のG1と比べて出場メンバーに特色がある寛仁親王牌。前橋335mのスピードバンクを攻略して、「優勝」の二文字を獲得するのは、果たして誰か。(P-Navi編集部)
※10月13日現在

深谷知広(左上)、清水裕友(右上)、犬伏湧也(左下)、寺崎浩平(右下)


準決勝(3日目10R〜12R)

【10R=準決勝】
1/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
2/眞杉匠(SS・栃木113期)
3/深谷知広(S1・静岡96期)
4/山田英明(S1・佐賀89期)
5/山口拳矢(S1・岐阜117期)
6/河端朋之(S1・岡山95期)
7/岩本俊介(SS・千葉94期)
8/久米良(S1・徳島96期)
9/吉田拓矢(S1・茨城107期)

※並び想定は
1嘉永-4山田
2眞杉-9吉田
3深谷-7岩本
6河端-8久米
5山口(単騎)

◆10レースの9選手インタビューはこちら

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【11R=準決勝】
1/菊池岳仁(S1・長野117期)
2/三谷竜生(S1・奈良101期)
3/犬伏湧也(SS・徳島119期)
4/雨谷一樹(S1・栃木96期)
5/脇本雄太(SS・福井94期)
6/恩田淳平(S1・群馬100期)
7/清水裕友(SS・山口105期)
8/伊藤旭(S1・熊本117期)
9/岩津裕介(S1・岡山87期)

※並び想定は
1菊池-4雨谷-6恩田
5脇本-2三谷
3犬伏-7清水-9岩津
8伊藤(単騎)

◆11レースの9選手インタビューはこちら

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【12R=準決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/新山響平(SS・青森107期)
3/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
4/松井宏佑(S1・神奈川113期)
5/松本貴治(S1・愛媛111期)
6/根田空史(S1・千葉94期)
7/寺崎浩平(S1・福井117期)
8/小倉竜二(S1・徳島77期)
9/佐藤慎太郎(S1・福島78期)

※並び想定は
7寺崎-1古性
2新山-9佐藤
4松井-6根田-3松谷
5松本-8小倉

◆12レースの9選手インタビューはこちら

勝ち上がり

初日は日本競輪選手会理事長杯(第12R)、特別選抜予選(第10・11R)、一次予選(第1〜9R)にわかれてスタート。シードレースとなる理事長杯(5着まで)、特選組(2着まで)は準決勝へフリーパスとなるローズカップ進出を目指す。一方、一次予選は1〜2着が二次予選A、3着から4着は二次予選Bに進む。
2日目はローズカップ(第12R)、二次予選A(第9〜11R)、二次予選B(第6R〜8R)に分かれ、二次予選Aは4着まで、二次予選Bは2着までが準決勝進出となる。
準決勝は3個レースで、1着〜3着までが決勝へ勝ち上がる。

バンク情報

「国内屈指のスピードバンク」
国内初となるドームバンクで、室内の競輪場のため風や天候の影響を受けない。バンクのカント(傾斜)は36度あり、超高速バンクとして有名。みなし直線は46.7mで33バンクの中では長い方だが、下記の連対時の決まり手でも特徴が出ているように、やはり先手有利だ。2着もマークが多く、ライン決着率も高い。最高上がりタイムは2014年9月13日に中川誠一郎が記録した8秒8。
連対時の決まり手は
1着(逃34%、捲30%、差36%)
2着(逃22%、捲11%、差19%、マ48%)
※10月13日現在

全国屈指の高速バンクである前橋

直近優勝者一覧

昨年は近畿ライン3番手を固めた古性優作が、混戦から郡司浩平の捲りにスイッチして最終4コーナーから内をついて抜け出し優勝ゴール。96年、97年を制した神山雄一郎(引退)以来となる史上2人目の大会連覇を達成した。

2024年10月弥彦
優勝:古性優作
2023年10月弥彦
優勝:古性優作
2022年10月前橋
優勝:新田祐大
2021年10月弥彦
優勝:平原康多
2020年10月前橋
優勝:脇本雄太
2019年10月前橋
優勝:村上博幸
2018年10月前橋
優勝:脇本雄太
2017年10月前橋
優勝:渡邉一成

グランプリ出場権争い

KEIRINグランプリ2025には
開催時S級在籍で下記を満たした9名が選出される。
・その年のG1優勝者
・世界選手権自転車競技大会ケイリンで1位となった者
・選考用賞金獲得額上位者(同額の場合は1月〜10月開催までの平均競走得点上位者)

まず今年のG1優勝者から、下記3名が出場権を獲得。
脇本雄太(全日本選抜、高松宮記念杯)
吉田拓矢(日本選手権)
寺崎浩平(オールスター)

残りのG1は今回の寛仁親王牌、そして11月競輪祭の2つとなる。

また、今年の世界選手権は10月22日〜26日までチリのサンティアゴで開催される。このケイリン種目で金メダルを獲得した場合、グランプリの出場権も与えられるので、寛仁親王牌の開催中であるが、ナショナルチームの奮闘からも目が離せない。
そして、残りの出場枠が「選考用賞金獲得額の順位」による。
現在の状況では、最少で3名、最大で6名が賞金枠となる。

※現在の獲得賞金ランキングはこちら

仮に賞金枠が最少の3名だとしても、現在2位(賞金枠では1番目)の古性優作は逆転されることなくほぼ確定、眞杉匠も下位から賞金で2名以上にかわされる確率は低く、ほぼ当確だろう。
現在は6位が郡司浩平、7位が南修二、8位が深谷知広、9位が新山響平、10位が浅井康太、11位が犬伏湧也となっている。新山が直前の松阪G3を制して、浅井との差を約700万差に広げている。寛仁親王牌(および世界選手権)の結果次第で、最終戦となる競輪祭への各選手の動向も大きく揺れ動く。ここから1戦たりとも見逃せないシーズンに突入する。

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