2025/09/02(火) 11:00
「さわやか杯 G1第32回ムーンライトチャンピオンカップ」が伊勢崎オートレース場において、9月3日(水)から7日(日)までの5日間、ナイター開催で争われる。
大会4連覇がかかる青山周平に、先月ここでオートレースグランプリを制した鈴木圭一郎、快進撃が凄まじい黒川京介ら、SG級の豪華メンバーが多数集結。今月は8日が満月「コーンムーン」の予報。満ちていく月あかりに照らされて、トップレーサーたちが激しく火花を散らすスピード戦を展開する。
※初日の出走表(9月3日更新)はこちら
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【青山周平がムーンライト4連覇に挑む】
昨年のムーンライトチャンピオンカップ優勝戦は10mオープンで鈴木宏和がスタート先行も、3周回目に青山周平がとらえ、食らいつく鈴木宏を振り切って優勝。これで青山は22年からムーンライト3連覇達成となった。1月の伊勢崎G1シルクカップは5連覇しており、青山が今年のムーンライトもシリーズの中心となろう。8月のSGオートレースグランプリは優勝戦5着も、次の飯塚G1ダイヤモンドレースは5枠からトップスタートを切り優勝。そこでのインタビューでも「グランプリで悔しい思いをしたので、どんどん巻き返していけるように」と力を込めており、自身の持つ最多G1勝利記録(31回優勝)をさらに更新するか。 今開催の達成とはならないが、通算1000勝もあと18勝に迫っており、大記録へのカウントダウンにも注目したい。
伊勢崎からはムーンライト4回の優勝歴がある早川清太郎、卓越したテクニックで魅せる高橋貢、昨年も優勝戦に進出した岩田行雄らが地元ファンの大声援に後押しされて、シリーズを盛り立てる。
ほかにも昨年は準々決勝戦で敗退になったが、グランプリでも2勝している新井日和や、前節の5日制(黒潮杯)を完全優勝した栗原勝測、2級車で健闘中の浅倉樹良にも注目したい。
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【鈴木圭一郎がSGの歓喜をもう一度】
現行ランク2位の鈴木圭一郎は、今年の前半戦こそ優勝を積み重ねられずにいたが、やはり底力が違う。8月伊勢崎のオートレースグランプリは湿走路の優勝戦で、黒川京介の逃げをとらえて優勝。史上7人目のグランドスラムを最年少で達成した。表彰式では「圭一郎コール」に包まれながら、「グランドスラムで終わりではないので、次節(黒潮杯)も、その次(ムーンライト)も伊勢崎を走るので、応援してください」と声援に応えていた。なお、その黒潮杯はスーパーハンデから追い上げるも優勝戦3着だったが、3節連続の伊勢崎で、グランプリに続いての優勝をつかみ取るか。
さらに、昨年のムーンライトで準優勝だった鈴木宏和や、グランプリ優勝戦3着の金子大輔、さらに佐藤貴也や木村武之ら実力者が浜松から参戦する。
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【黒川京介がさらに優勝を積み上げる】
2強を打ち破る最有力候補が黒川京介だろう。グランプリでは初日からただひとり無傷の5連勝で優出。優勝戦は鈴木圭一郎に捌かれて準優勝に終わったが、予選道中から大きなインパクトを残した。直近20走で着外になったのは2回のみ、オール2連対の安定感。さらに今年ここまで優勝12回、そのうちグレードレース優勝は6回という大躍進中だ。前回の飯塚G1は準決勝戦4着、最終日はフライングを切るなどリズムがかみ合わない部分もあったが、グランプリのリベンジへ、伊勢崎でのグレードレース初優勝をそのスピードで手にするか。
佐藤摩弥はグランプリで優出(6着)、飯塚G1ではシリーズ3勝をあげるなど好気配キープ。飯塚の優勝戦は後手を踏んだが、鮮やかなスタートダッシュから、自身2回目のG1優勝を狙う。
佐藤励も侮れない。グランプリは優勝戦3着で惜しくも優出を逃したが、直近20走のうち掲示板を外したのは1回のみで、前節の伊勢崎アフター5ナイターでは圧倒的人気に応えて完全優勝を果たしている。2年前のムーンライトは反妨により失権しているが、SGウィナーとなった今、存在感ある走りで優勝争いを賑わせる。
川口勢は永井大介、中村雅人、加賀谷建明ら強力布陣でシリーズに挑む。
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【伊勢崎好実績の荒尾聡】
飯塚からはエース格の荒尾聡が参戦する。グランプリは準決勝戦で8枠から攻めるが、3着で惜しくも優出漏れ。それでも6日間を通して、オール掲示板入り。次の地元・飯塚G1は、青山周平にスタート速攻を決められての準優勝だった。伊勢崎は23年、24年にG2稲妻賞を連覇するなど結果を残している走路で、以前に自身のコラムでも「第二のホームコースといっても過言ではないくらい、たくさんのファンの方が応援してくれます」と記すほど。2年ぶりのG1優勝で声援に応えたい。
山陽からも追い上げ鋭い松尾啓史をはじめ、藤岡一樹、岡部聡、岩崎亮一のS級レーサーが上位進出を目指す。
今開催も優勝戦後に予定されている打ち上げ花火を、祝福の花火として見上げることが出切る優勝者は誰か。伊勢崎の地で、3日から5日間の熱戦の火ぶたが切られる--。
※出場選手情報はこちら
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勝ち上がりを詳しく!
◆9/3(初日)
【予選】
1R〜12R 1着(12名)
1R〜12R 1着を除く1位(12名)
1R〜12R 1着を除く2位上位(8名)
→二次予選Aに進出
1R〜12R 1着を除く2位下位(4名)
1R〜12R 1着を除く3位・4位(24名)
1R〜12R 1着を除く5位上位(4名)
→二次予選Bに進出
1R〜12R 1着を除く5位下位(8名)
1R〜12R 1着を除く6位〜7位(24名)
→二次予選Cに進出
◆9/4(2日目)
【二次予選A】
9R〜12R 1着(4名)
9R〜12R 1着を除く1位〜4位(16名)
→準々決勝戦Aに進出
9R〜12R 1着を除く5位〜7位(12名)
→準々決勝戦Bに進出
【二次予選B】
5R〜8R 1着(4名)
5R〜8R 1着を除く1位〜2位(8名)
→準々決勝戦Aに進出
5R〜8R 1着を除く3位〜5位(12名)
→準々決勝戦Bに進出
【二次予選C】
1R〜4R 1着(4名)
1R〜4R 1着を除く1位(4名)
→準々決勝戦Bに進出
◆9/5(3日目)
【準々決勝戦A】
9R〜12R 1着(4名)
9R〜12R 1着を除く1位〜5位(20名)
→準決勝戦に進出
【準々決勝戦B】
5R〜8R 1着(4名)
5R〜8R 1着を除く1位(4名)
→準決勝戦に進出
◆9/6(4日目)
【準決勝戦】
9R〜12R 1着・2着の8名
→優勝戦に進出
◆9/7(最終日)
【優勝戦】(8周戦)
着順位およびタイム順位得点(予選・準々決勝戦)は以下の通り
1着:8
2着:7
3着:6
4着:5
5着:4
6着:3
7着:2
8着:1
※着・タイム共に同得点
例えば着順は1着でも、競走タイムがメンバー中で4位ゴールした場合は、8点+5点=13点が得点となる。
※勝ち上がり表はこちら
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【G1ムーンライトチャンピオンカップ・プレイバック】
24年9月=優勝:青山周平
23年9月=優勝:青山周平
22年9月=優勝:青山周平
21年9月=優勝:早川清太郎
20年9月=優勝:小林瑞季
(P-Navi編集部)