2025/08/06(水) 13:00
別府競輪のミッドナイト「チャリロト杯(FII)」が6日に初日を開催する。9R特選を走る加倉正義に話を聞いた。
昨年7月にA級に降級すると序盤は力の違いを示していたが、秋口から冬場にかけて調子を落とし低空飛行が続いた。それが、徐々に調子を取り戻し2月佐世保で10場所ぶりに決勝へ勝ち上がると流れが急転し、そのあとは12場所で決勝を外したのはわずか1回。5月小倉では完全Vを飾るなど勝負強さと安定感を取り戻した。また、前期はS級点も確保でき、来々期はS級へ返り咲く予定だ。
「余裕がある? いやいや、まったく。常にきついし、もう必死」と謙遜するが、90点台を有する若手機動型のトップスピードや踏み出しに対応できるのは、地道な努力のたまものだ。更なる進化を求めて、今開催は前回の小倉とは違うフレームを持ってきた。
「フレームは今年だけで何回も変えています。またセッティングもイチからでしょ。もう、フレームに関しては落ち着くことがないかも(笑)。どれがいいって答えがないんですよ。いくら成績が良くっても引っかかるものが常にある」と現状に満足せず常に試行錯誤している。
この探求心と向上力が歴戦の猛者を奮い立たせてきた。息を吹き返したベテランの戦いはまだまだグングンと突き進む。(netkeirin特派員)