2025年6月15日　伊勢崎オート
日刊スポーツ杯
G2稲妻賞（最終日）
※ナイター開催

6月11日に開幕した伊勢崎オートのG2稲妻賞は、伊勢崎走路で21連勝中という比類なき強さを見せる青山周平がシリーズをリードした。この連勝は3日目の2着により「23」でストップしたが、青山は大会4回目の制覇に向けて、ただひとりオール連対で優勝戦に勝ち進んだ。
梅雨入りしたこともあり、今開催はめまぐるしく走路コンディションが変化。初日は湿走路で始まり、2日目は一転して良走路に戻るも、3日目は良から雨により湿から斑へ、そして4日目準決勝戦も湿走路で争われた。
先述の青山をはじめ、今年SGウィナーの仲間入りした佐藤励、3日目から連勝の金子大輔らが、湿走路をクリアして優出を決める一方で、大会3連覇の期待かかる荒尾聡だったが、準決勝戦3着で残念ながら優出漏れとなった。
優勝戦は0mに単独で金山周平、10mは最内が石本圭耶、大外が青山の7人並びで、0-10mのハンデ構成。内枠の4車にとっては、勝てばグレードレース初制覇のチャンスとなった。

【12R＝優勝戦】
＊8周回4,100ｍ　湿走路＝走路温度27度
1／金山周平（伊勢崎27期）0m　3.62
2／石本圭耶（飯塚34期）10m　3.58
3／渡辺　篤（浜松31期）10m　3.59
4／松本　康（伊勢崎32期）10m　3.64
5／平田雅崇（川口29期）10m　3.61
6／金子大輔（浜松29期）10m　3.60
7／佐藤　励（川口35期）10m　3.62
8／青山周平（伊勢崎32期）10m　3.58
※右数字はハンデ、試走タイム

最終日の天気は全国的に雨で、伊勢崎も雨の湿走路で開催された。試走は3.58で青山と石本が同タイム、次に59で渡辺、そして60で金子が続いた。
一番人気には青山が推され、対抗一番手は金子で、石本、佐藤も対抗人気を集めていた。
小雨は止み、曇空の湿走路で優勝戦がスタート。スタートを決めた石本が0mの金山をとらえるも、アウトコースから渡辺が石本を2周回目に捲り切り先頭に立つと、食い下がる石本を振り切って優勝のチェッカー。通算10回目の優勝は、嬉しいグレードレース初制覇となった。

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◆レース展開

スタートは0mの金山が残すが、1周回3コーナーで2・石本が内から入り、さらに外から3・渡辺が上がってくる。先頭に立った石本を、渡辺が2周回目に捲り切り先頭に躍り出る。石本も再度、内から逆転を狙うが、外コースを使う渡辺が先頭をキープ。し烈な先頭争いの中、青山は6番手、佐藤は7番手で序盤から苦しい展開となる。5周回目に5・平田が3番手に浮上し、4番手は青山、佐藤、金子が激しく争う。抜け出した渡辺は、石本を振り切ってそのまま押し切り優勝のチェッカー。2着に石本。4番手争いを抜け出した佐藤が7周回目に平田を捲り、3着入線。青山は4着に敗れ、3連単は10万円台の高配当決着となった。

【伊勢崎オートG2稲妻賞・優勝戦】
2連単3-2　7,940円（26番人気）
3連単3-2-7　101,440円（189番人気）

優勝／渡辺篤（浜松31期）
競走車名：ナナロク2
ランク：S36
競走タイム：3.662
今節成績：4着・4着・-着・2着・1着
次走出場予定：浜松（6月17日〜6月20日）

（グレードレース初優勝は）全然、実感がわかないです。
車の動きは晴れがあまり良くなかったけど、昨日（準決勝戦）の雨がまあまあ良かったので、雨降れ、雨降れと、ずっと思っていました。
（試走は）雨タイヤでしたが、少し低めの雨タイヤだったので、様子を見ながら走っていたら、59が出たので、これはチャンスがあるのかなと。
スタートは自分なりに目一杯、切りました。（道中は）内に石本君がいましたが、今節の雨は外が利いているのが分かっていたので、すごく我慢して、他の人に外をいかれないように頑張って開けて走っていました。
（8周回は）早く終われーっと。最後まで分からなくて、ビジョンも絶対に見ないようにして、とにかくコースを守って、グリップを開けていきました。（ゴールした時は）もう1周ないよな？と確認して、信じられない感じでしたね。
9回優勝して、10回目がなかなかできなかったのですが、10回目が初の記念で優勝できたので、それがすごく嬉しいです。
次の開催（浜松）はすぐなので、また頑張ります。これからも、このままG1やSGでも活躍できるように頑張るので、応援してください。

※写真提供：伊勢崎オートレース場、公益財団法人JKA

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◆過去のG2稲妻賞レポート
24年6月　優勝：荒尾聡
23年6月　優勝：荒尾聡
22年6月　優勝：青山周平
21年6月　優勝：高橋貢

(P-Navi編集部)