2025/05/10(土) 19:00
2025年5月10日 浜松オート
遠鉄グリーンカップ
G1開場69周年記念ゴールデンレース(4日目)
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【9R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:湿)
0mから1・高塚義明がスタートを決めて逃げ態勢に持ち込む。7人並びの10mからは6・浜野淳が飛び出し2番手、8・荒尾聡は3番手に付ける。序盤から高塚の逃げを浜野、荒尾が追う展開で周回を重ねていく。2番手の浜野は仕掛けようとするが、高塚もコースを外さずに先手を譲らない。上位態勢そのままで、高塚が逃げ切り1着。2着に浜野、3着に荒尾が入線した。
1着/高塚義明(川口29期)
競走タイム:3.761
競走車名:ウラジツ9
ランク:A123
今節の成績:1着・5着・1着・1着
G1優勝:0回(初優出)
ハンデ重化した準決勝戦は、湿走路の走路コンディションを活かし、単独0mからコースを守って逃げ切り。今節3勝目で価値あるG1初優出を決めた(G2は6年前に川口記念で優出)。優勝戦も0mからレースを作って、再びの逃走劇といきたい。
(※公開優出インタビューより)
まさか(優勝戦に)乗れると思っていなかったので、とても嬉しいです。スタートは練習で3回切ったんですけど、本番が一番うまく切れたと思います。いきなり雨が降ってきて、急遽、雨タイヤに変えたので、試走はうまく出なかったです。後ろの状況が全く分からなったので、コースを外さずに走っていただけ。エンジン状態はよく分からないですが、晴れがいい分、雨もいいんじゃないかなと。まだ12レースを走っていないので分からないですが、ハンデがキツくなった分、キツイとは思いますが、100円でもいいので買ってください。明日もいいところを見せられるように頑張ります。
2着/浜野淳(山陽24期)
競走タイム:3.749
競走車名:アモン
ランク:S19
今節の成績:2着・8着・3着・2着
G1優勝:5回(15年川口:キューポラ杯)
10mから鋭いスタートを決め、高塚を捕えきれずも2着をキープして、今年2月山陽のスピード王決定戦以来のG1優出。なお浜松での優出は2016年以来。今期は山陽ナンバーワンとして、約10年ぶりのG1優勝に期待。
(※公開優出インタビューより)
(スタートが)久しぶりに切れました。(高塚の後ろで)全然仕掛けられないので、あとは抜かれるだろうなと思って走っていました。(コースを外すと)はらんでしまう。(荒尾聡に)絶対にやられると思っていました。(エンジンは)ここの雨には合っています。晴れはまだ結果が出ていないので、ひと調整したい。明日も今日と一緒で、結果が取れたらなという感じで走りたいと思います。
◆9レース結果
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【10R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:湿)
10mオープンで、スタートは最内の1・佐藤大地が先制、2番手に4・山本翔、8・金子大輔は桝崎陽介を捲って3番手に上がる。3周回目に金子は山本を外からかわして2番手、さらに4周回目に佐藤も捲って先頭に立ち、あとは独走態勢。金子が大きくリードを取って1着。5・平田雅崇も追い上げ迫るが、2着は佐藤が粘った。
1着/金子大輔(浜松29期)
競走タイム:3.785
競走車名:サンクチュアリ
ランク:S8
今節の成績:1着・7着・6着・1着
G1優勝:6回(25年山陽:スピード王決定戦)
日替わりの走路コンディションで2日目、3日目は大きな着となったが、準決勝戦は人気に応える1着で、浜松開催は11開催連続の優出。フライングで悔やまれる敗戦となったオールスターの分も、地元G1で「結果」を出すか。優勝なら地元G1は10年ぶりの制覇となる。
(※公開優出インタビューより)
1着が取れて嬉しいし、お客さんの期待に応えられて良かった。 いかにスタートでいい位置に付けるかしか考えていなかったです。(スタートは)上出来。試走も良かったと思います。内は皆がしめて走っていたので、内に行くのが難しかった。(外は)滑りますが、僕は滑りが少なかった方。(エンジンは)良かったと思います。クランクを変えてからまだ良走路を走っていないですが、前回のオールスターはふがいない走り、フライングをしたので、それも込めて、全力で頑張りたいと思います。
2着/佐藤大地(浜松34期)
競走タイム:3.810
競走車名:エルデ
ランク:A84
今節の成績:7着・1着・1着・2着
G1優勝:0回(初優出)
今開催は初日7着スタート。準決勝戦は苦手な湿走路、さらにハンデ重化。それらを克服して、初のG1ファイナルの扉を地元戦で開けた。優出自体も4月のアーリーレース以来、今年2回目。上向いてきたエンジンとともに、8周戦にどう挑んでいくか。
(※公開優出インタビューより)
苦手の雨で優出できると思っていなかったので、自分でも驚き。 自分自身が雨が苦手なので、(2番手で)金子さんに付いていこうとムキになったら後ろにやられる。自分のコースを守ることだけ、冷静に走れました。立ち上がりさえ外さなければ、自分が行きたいところに行けていると思ったので、立ち上がりだけ、ゆっくり丁寧に。(エンジンは)昨日からキャブだけやって、パーツもいろいろ変えて徐々に上向いてきています。(晴れは)ハンデ前で走らせてもらって、自分では納得できていますけど、最重ハンデに並んで戦えるかどうかは、調整が必要だと思います。初の8周戦、最後まであきらめずに走り切ります。
◆10レース結果
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【11R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:湿)
7人並びの10m最内から2・花田一輝が飛び出し、0mの1・森下輝を叩いていく。2番手は5・岩崎亮一、3番手に篠原睦で、8・青山周平は4番手で続く。2周回目に篠原、青山が岩崎をかわしてポジションを上げ、逃げる花田を追う。花田はリードを保ちながら、逃げ切り1着ゴール。3番手から青山も逆転を狙うが、篠原が守り切って2着入線。青山は3着で優出を逃し、3連単は9万円台の高配当決着となった。
1着/花田一輝(浜松33期)
競走タイム:3.785
競走車名:T・ジュノ
ランク:A100
今節の成績:1着・1着・3着・1着
G1優勝:0回(初優出)
ハンデ重化した準決勝戦だったが、0.03のトップスタートから前を飲み込み、主導権を握って押し切った。これが今節3勝目で、奇しくも準決勝戦は3レース連続でG1初優出者が出る流れに。直近10走で8回の掲示板入りと、エンジン状態も良好。4枠からG1初優勝を目指す。
(※公開優出インタビューより)
(初優出は)嬉しいです。(スタートは)自分なりには良かったです。(試走は)乗りやすかったです。6周の雨は長かったですが、(エンジンは)雨でも変わらず良かったと思います。(100点に)近いくらい。明日も一生懸命、頑張ります。
2着/篠原睦(飯塚26期)
競走タイム:3.788
競走車名:チャージ
ランク:S18
今節の成績:5着・1着・4着・2着
G1優勝:0回<br>
3番手から青山周平が追い上げるも、立ち回り巧みに振り切って優出を決めた。前節のオールスターは4日目にフライング失権したが、シリーズ5勝をあげていた。エンジンは安定して動いている。グレードレースはSGを1回、G2を4回優勝。6枠からG1初優勝をつかみ取りたい。
(※公開優出インタビューより)
ちょっと序盤は離れていたので、くっつけばまだ(後ろから)やられづらいかなと。序盤は追いつこうとして無理したら逆にロスしてしまった。十分、良かったと思います。良走路も、昨日は試走も出ましたし、安定はしているので良いと思いますね。(跳ねは)タイヤ次第ですが、試走を見てください。精いっぱい走って、面白いレースを見せたいと思います。
◆11レース結果
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【12R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:湿)
10m最内から2・斎藤正悟が飛び出し、1・片岡賢児をとらえて先頭に立つ。8・鈴木圭一郎は1周回3コーナーで6・岩見貴史をかわして4番手に付ける。鈴木は2周回目に3・五所淳、片岡を捌くと、さらに逃げる斎藤もとらえて早くも先頭奪取。鈴木は大きくリードを広げる圧勝で1着ゴール。3番手に上がった岩見が差を詰めるが、2着は斎藤が粘り、最終レースも3連単5万円台の決着となった。
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.759
競走車名:カルマS5K
ランク:S2
今節の成績:1着・2着・3着・1着
G1優勝:20回(25年山陽:令和グランドCC)
3日目の湿走路は一本道の中、追い上げるも3着まで。同じ轍は踏むまいと準決勝戦はより早い攻めから、2着以降を大きく引き離す圧勝で、最終レースを締めた。ゴールデンレースは2年連続優勝中。もちろん期待されるのは、3連覇&通算5回目のゴールデンレース制覇だろう。
(※優出インタビューより)
ホッとしています。(試走は)昨日よりも止まりも良く乗りやすかったです。初日はすごく良く動いてくれていたのですが、2日目から悪くなって、それと比べたらだいぶ良くなりました。(スタートは)うまく切れたと思います。すごく滑る走路だったので早めにと思って走りました。インコース走るにはすごく良いと思います。(良走路は)このクランクで今節練習していないので何とも言えないですが、トルク感がないのでシリンダーまわりで何かを考えます。タイヤは前回のオールスター優勝戦に乗ったものも候補に、当てながら考えます。とにかくいいレースして優勝できるように頑張ります。
2着/斎藤正悟(浜松24期)
競走タイム:3.807
競走車名:Sブレイクマン
ランク:A172
今節の成績:4着・3着・1着・2着
G1優勝:0回
鈴木圭一郎には大きな差をつけられたものの、2着に粘り最後の優出切符を手にした。これが実に25年ぶりのG1優出で、「本当に自分でいいの?」と祝福の輪の中で笑顔。優勝戦も準決勝同様に10m7人並びの最内から、まずはスタートを決めて、好レースを展開したいところ。
(※優出インタビューより)
(25年ぶりのG1優出は) 信じられないです。良かったです。(試走は)ちょっと滑らせて失敗しましたが、レースはそんなことがないように走りました。スタートが良かったですね、スタートで2着に残れました。(道中は)無我夢中でした。(エンジンは)いつも通りでしたけど、雨の走路でいつも通りに走ろうと。(後ろは)全然分からなかったです。(晴れは)それなりには走れるとは思いますが、調整して頑張ります。タイヤも当ててみて考えます。明日も目一杯、頑張って走りたいと思います。
◆12レース結果
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m
1/高塚義明(川口29期)0m
2/斎藤正悟(浜松24期)10m
3/佐藤大地(浜松34期) 10m
4/花田一輝(浜松33期) 10m
5/浜野 淳(山陽24期)10m
6/篠原 睦(飯塚26期)10m
7/金子大輔(浜松29期)10m
8/鈴木圭一郎(浜松32期)10m
優勝戦は、0m単独に高塚が入り、10mは最内に斎藤、大外に鈴木まで7人が並ぶ0-10mのハンデ戦となった。
このゴールデンレースは2連覇中の鈴木は、雨の準決勝戦を快勝。大会3連覇に王手をかけており、大外枠から貫禄のレースを見せるか。篠原や金子ら実力者も虎視眈々とVを狙う。花田と佐藤は地元戦でG1初優出を決めた。最重ハンデから8周戦にどう挑むか注目したい。
気になる最終日の天気は、晴れのち雨。雨は夕方以降の予報で、日中は晴れて、良走路になる可能性が高い見込み。だが3日目、4日目が象徴しているように、雨が降れば、レースの流れが一変する浜松だけに、走路コンディションには細心の注意が必要となるだろう。
G1初優出や久しぶりの優出など話題豊富なレーサーが多くファイナルに進出した今開催。G1優勝歴があるのは鈴木、金子、浜野の3名で、残りの5名は勝てばG1初優勝となる。鈴木がゴールデンレース3連覇を達成するのか、それを阻止する選手が現れるのか。注目の優勝戦は、16時50分発走予定。
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【直近のG1ゴールデンレース・レポート】
24年5月優勝:鈴木圭一郎
23年5月優勝:鈴木圭一郎
22年5月優勝:木村武之
21年5月 優勝:佐藤貴也
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【優勝戦進出8選手の当日コメント掲載!】
パーフェクタナビでは、G1ゴールデンレースの優勝戦(11日)8選手の当日コメントを掲載します。最終日・第7レース終了前までに、ご覧のサイトにて更新予定となりますので、要チェック!(※都合により掲載が遅れる場合もありますので、その際はご了承ください)。
(P-Navi編集部)