2025/04/21(月) 22:30
2025年4月21日 川崎競輪
開設76周年記念「桜花賞・海老澤清杯」G3(3日目)
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【10R=S級準決勝】
赤板過ぎに根田空史が先頭に立つと、打鐘で犬伏湧也がスパート。犬伏は打鐘過ぎ4コーナーで根田を叩くが、番手の桑原大志とは連携が崩れる。犬伏が先行で、番手には根田が入り、佐々木眞也が続く。直線で逃げ粘る犬伏をゴール前で佐々木が差し切り1着。2着に犬伏、3着に根田が入線した。
1着/佐々木眞也(S1・神奈川117期)
今回成績:一2・二3・準1
G3優勝:1回(24年9月青森)
(地元の声援の)期待に応えられて良かったです。根田さんが踏んでくださったので、良かったですね。(根田が番手に入ったので)あとは後ろを確認してゴール前勝負。番手戦でしたが、脚もたまっていた感覚があったので最後も伸びて良かったです。今日が一番良かったので、明日もしっかり頑張りたいと思います。
(決勝は)神奈川の3番手。精いっぱいゴール前勝負できるように。
2着/犬伏湧也(SS・徳島119期)
今回成績:特5・二1・準2
G3優勝:3回(24年10月京王閣)
取れた位置からと思っていましたが、山岸(佳太)さんが想定外でした。でも打鐘からカマシていければチャンスはあるかなと。ただ1人になったのが分かったので、根田さんに追い込まれないようにしました。昨日よりは良かったですが、(佐々木)眞也君にかわされているので、もっと体の状態が良くなってほしいです。最低限、決勝に上がれている感じなので、ダービー前に弾みをつけたいですね。
(決勝は)自力です。しっかり頑張ります。
3着/根田空史(S1・千葉94期)
今回成績:一1・二4・準3
G3優勝:1回(17年2月奈良)
作戦の中では想定していたので、焦らずに行きました。栗山君が突っ張ると思ったら、突っ張らなかったので、そこは想定外。打鐘から全開で踏んだのですが、(犬伏の)番手に入ったので、落ち着いて付け直しました。今日が一番反応できていましたが、犬伏君の番手に入ったので抜ける脚があれば良かったですが、現状はここまでなのかなと。けっこう連戦で疲れがたまっていたので、ケアに集中します。
(決勝は)神奈川とは別、単騎で自力。
10Rレース結果
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【11R=S級準決勝】
上野雅彦が赤板で上昇すると、前の黒沢征治が突っ張る。黒沢の先行で、上野が4番手に入り、脇本雄太は7番手に引いて打鐘、最終HSを通過。最終2コーナーから上野、脇本が捲りを放つと、脇本が大外一気に飲み込んで1着。脇本マークの小森貴大が2着。上野マークの久米康平が3着に入線した。
1着/脇本雄太(SS・福井94期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特3・二1・準1
G3優勝:16回(24年9月向日町)
ちょっとスルーになって中団の内に包まれるなら、しっかり構えようと思っていました。打鐘過ぎに上がった時に一度、踏もうかなと思ったんですけど、黒沢君も踏んでいったので、ここは捲りかなと。無理やり踏んだ感じで、何とかという感じです。ただ、自分の中では納得できていない部分もあるので、それは今節中には直らないのですが、次に繋げられればなと思います。(状態は)悪くはないですけど、特段いいわけでもないです。疲れてきているので、しっかりメンテナンスします
(決勝は)自力。
2着/小森貴大(S2・福井111期)
今回成績:一1・二2・準2
G3優勝:0回
G3決勝:2回目(22年4月川崎以来)
作戦は脇本(雄太)さんにお任せして、あとは踏み出しに集中するだけでした。福井にはG1上位の脚力ある選手がいる中で、そこと自分が自力で渡り合うことはできないことを練習から肌で感じているので、その後ろを守れる選手が出てくれば、もっと福井の層が厚くなるのかなと。自分も上を目指すなら、今回が初連携でしたが、今度は抜けるところを目指したい。結果として、今日は付いていけたので、今日に関しては最低限やれたと思います。技術も脚力もまだですが、ふさわしい選手になれるように精進するだけです。
(決勝は)脇本さんの後ろ。チャンスある位置だと思うので、しっかり自分の役割を果たしたいと思います。
3着/久米康平(S2・徳島100期)
今回成績:一3・二2・準3
G3優勝:0回
G3決勝:5回目(21年6月松山以来)
関東が前を取るとは思いませんでしたが、どうなっても後ろからがいいかなと。脇本さんが飛んできたのは仕方ないですが、上野(雅彦)君も強かったですね。できれば脇本さんが1人で飛んできてくれれば、ラインにチャンスがあったのですが、小森君も付いてきたので。稲川さんが続いていなかったので、恵まれただけです。ただ、練習から試行錯誤してきたことが、やっとしっくりきたかなとは思います。かなり上積みがあるなという感じです。
(決勝は)犬伏君に。1人で慌てずに、まずは追走することに集中します。
11Rレース結果
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【12R=S級準決勝】
抑えた山本勝利を打鐘で西田優大が抑えて、先行態勢に入っていく。最終2コーナーから4番手の山本が仕掛けると、西田マークの吉本卓仁が合わせていく。郡司浩平は7番手から捲りを打つと、直線で前団をとらえて3連勝のゴール。2着に郡司マークの松谷秀幸で神奈川ワンツー。3着は吉本が入線した。
1着/郡司浩平(SS・神奈川99期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特1・二1・準1
G3優勝:23回(25年1月高松)
(初手は)出なければ、内枠なので前になるかなと。昨日のタイミングで良かったかなと思いましたが、見ちゃったなという感じ。先に仕掛けられるところはあったと思うので、上のレースではこれでは勝てないですね。次につながるレースをしなくてはいけなかったです。バンクコンディションを考えながら、走りたいと思います。
(決勝は)まとまりたい気持ちもありつつ、根田さんには申し訳ないですが。僕が前で自力です。優勝を目指して頑張ります。
2着/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
今回成績:特4・二1・準2
G3優勝:3回(20年3月奈良)
(初手は)前受けされられるよなという感じでした。(郡司)浩平が珍しく、初めてかなというくらい、行くと思ったところで行かなかったので、手堅くいったのかなと。何回もバックを踏んだ分、キツかったですが、付いていけているので悪くはないですね。東(龍之介)も番手勝負しているのに回してくれたので、どうせならワンツースリーを決めたかったですね。最低限、決勝に乗れたので良かったです。
(決勝は)浩平の後ろ。集中力を切らさずに、備えます。
3着/吉本卓仁(S1・福岡89期)
今回成績:一4・二3・準3
G3優勝:0回
G3決勝:18回目(21年6月久留米以来)
山本(勝利)君が後ろを取ってくれて、一番理想でした。でも、自分が下手でした。我慢して、しっかり止めないと。番手捲りみたいになってしまい、気分はあまり良くないです。焦って踏んでしまって、山本君もすごい勢いで来ていて、いかないといかれてしまうと思い、外にはずして戻れない状態にしてしまって申し訳なかったです。(感触は)どんどん軽くなっていて、新車も慣れてきて修正できています。
(決勝は)西でしっかり3番手を付かせてもらいます。(徳島ラインの)3番手。
12Rレース結果
※G3優勝回数の( )は前回G3優勝開催
※G3決勝進出の( )は前回の優出開催
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【最終日・12R=S級決勝】
1/郡司浩平(SS・神奈川99期)
2/犬伏湧也(SS・徳島119期)
3/脇本雄太(SS・福井94期)
4/根田空史(S1・千葉94期)
5/吉本卓仁(S1・福岡89期)
6/小森貴大(S2・福井111期)
7/佐々木眞也(S1・神奈川117期)
8/久米康平(S2・徳島100期)
9/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
注目の並び想定は
1郡司-9松谷-7佐々木
2犬伏-8久米-5吉本
3脇本-6小森
4根田(単騎)-
決勝は、南関東勢が別線となり、郡司を先頭に、松谷、佐々木の地元神奈川3車ライン。
犬伏には同県の久米がマークして、3番手を吉本が続く。
脇本には準決勝同様に小森がマークする福井2車。
そして、根田が単騎となった。
ここまで無傷の3連勝で勝ち上がってきた郡司が、地元記念6回目の優勝を完全優勝で成し遂げるか。だが、2日目にバンクレコードを更新した脇本の機動力は、地元勢にとって最も脅威だろう。また、犬伏も吉本が続いてライン3車となり、好機のスパートで好勝負を演じるか。
S班3名が先頭で、それぞれにラインができた決勝。日本選手権直前で、誰しもが弾みをつけたいところ。伝統の川崎記念、激戦必至の決勝は20時30分発走予定。
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\川崎G3(3日目)注目選手ピックアップ/
【3日目6R=S級選抜】
「次のダービーにつながるように」
1着/中野慎詞(S1・岩手121期)
戦術を増やす意味でも、どうやったら主導権を取れるかを考えていました。突っ張れば主導権を取ることは簡単ですけど、レースの流れを見ることが今の課題。出切ってからは自分のペースで、この辺で来るかなと思いながら踏み上げていきました。(2日目は事故棄権で)悔しかったけど、僕はまだ100走もしていない新人みたいな感じなので、こういう時もしっかり気持ちを切り替えて、1着を目指して、内容を意識して走ることが大切だと思いました。ナショナルチームにいる限りは走る回数が少ないので、しっかり自分を見せていきたいなと。でも、脚力自体はトップの争いができていると思いますが、まだまだ競輪の組み立てをもっと磨いていかないといけないし、師匠からも言われています。次はダービーなので、明日もう1回、しっかり作戦を立てて、少しでもいい流れを持っていけるように頑張ります。
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【過去の川崎競輪グレードレース・プレイバック】
2024年10月万博協賛競輪G3
優勝:福田知也
2024年4月川崎記念G3
優勝:嘉永泰斗
2024年1月川崎記念G3
優勝:郡司浩平
2022年4月川崎記念G3
優勝:郡司浩平・松浦悠士(同着)
2021年8月アーバンナイトカーニバルG3
優勝:吉澤純平
2021年4月川崎記念G3
優勝:郡司浩平
2021年2月全日本選抜競輪G1
優勝:郡司浩平
2019年8月アーバンナイトカーニバルG3
優勝:山岸佳太
2019年4月川崎記念G3
優勝:郡司浩平
2018年8月アーバンナイトカーニバルG3
優勝:荒井崇博
2018年4月川崎記念G3
優勝:小原太樹
2017年8月アーバンナイトカーニバルG3
優勝:深谷知広
2017年4月川崎記念G3
優勝:郡司浩平
(P-Navi編集部)