2025/04/01(火) 18:30
高知競輪場において4月3日から6日の4日間、「開設75周年記念よさこい賞争覇戦」G3が開催される。新年度のG3は、この高知記念からスタート。それにふさわしいほど、S級S班の5名をはじめ、全国から豪華メンバーが参戦する。高知の500バンクでトップレーサーが繰り広げる4日間の激戦をお見逃しなく。
◆初日の出走表(3日更新)はこちらでチェック
【S級初特選・第12レース】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/犬伏湧也(SS・徳島119期)
3/眞杉匠(SS・栃木113期)
4/山崎賢人(S1・長崎111期)
5/新田祐大(S1・福島90期)
6/森田優弥(S1・埼玉113期)
7/脇本雄太(SS・福井94期)
8/松井宏佑(S1・神奈川113期)
9/清水裕友(SS・山口105期)
並び想定は
7脇本ー1古性
2犬伏-9清水
3眞杉-6森田
4山崎
5新田
8松井
※4/2追記。
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脇本雄太、古性優作の近畿SSがリード
古性優作は3月伊東温泉のウィナーズカップを制覇。寺崎浩平マークから、捲る眞杉匠を好ブロックし、直線で鋭く抜け出した。まさに真骨頂の大立ち回りで(意外にも)G2初優勝を果たしている。高知バンクでは一昨年に全日本選抜G1を優勝。自力自在戦、番手戦ともにハイレベルのレースを披露して、シリーズの中心となる。
近畿勢は古性と脇本雄太のS班がそろい踏み。脇本は2月豊橋の全日本選抜G1でグランプリスラムを達成。本調子にはいかないまでも、「仲間たちのおかげ」と振り返る偉業達成となった。3月ウィナーズカップG2では反応の悪さをコメントしていたが、どこまで上げてこられるか。
脇本、古性は全日本選抜決勝での別線勝負はあったが、連携なら昨年末のグランプリ以来となる。この強烈な両雄に、山田久徳、山本伸一、岡崎智哉、稲垣裕之らが続く。
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赤いレーサーパンツの犬伏湧也
4月1日付でS級S班に繰り上がった犬伏湧也が高知記念からS班デビューを果たす。もちろん、注目度は格段に上がるだろうし、周囲から自然とプレッシャーもかかる「赤いレーサーパンツ」。今年のビッグレースは準決勝敗退が続いているが、G3は昨年7月から5開催連続の決勝進出中で、2回の優勝。ダッシュを生かした迫力満点の仕掛けで、S班としての初陣を華々しく飾るシーンもあるか。
清水裕友は3月玉野記念G3でシリーズ2勝も決勝9着、3月ウィナーズカップG2は準決勝で敗退。まだまだ戦績が噛み合ってこない近況ではあるが、徐々に復調気配も。高知バンクは昨年5月に全プロ記念競輪のスーパープロピストレーサー賞を制している。自力戦はもちろん、ウィナーズカップ初日にも連携した取鳥雄吾や、犬伏との新S班連携から、反撃の狼煙(のろし)を上げたいところ。
中四国勢からは、島川将貴にも要注目。直前の3月別府F1は準決勝で勝ち上がりを逃すなど成績の波はあらいが、1月高松記念G3決勝でも連携があったが、犬伏との徳島ラインが組めれば、一気の優勝争いも。なお、島川は4年前に高知のバンクレコードを更新している。
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眞杉匠が縦横無尽に激戦を断つ
関東はS班の平原康多が負傷により欠場。眞杉匠は玉野記念G3でまさかの二次予選敗退を喫したが、敗者戦は圧倒的人気に応えて連勝。次のウィナーズカップは初日からオール3着ながら連日の積極策で決勝進出を決めると、単騎となった決勝も、古性に阻まれはしたものの、見せ場十分の走りで準優勝。強気な自力戦と自在な組み立ては、今回も他地区にとっては脅威だし、強力な近畿勢に対しても展開の鍵を握る存在と言っても過言ではないだろう。
眞杉と同期の森田優弥にも期待がかかる。今年は1月大宮記念G3の3日目に失格を喫したが、2月小倉F1を優勝、2月宇都宮F1はライン上位独占の決勝3着。昨年9月以来となる眞杉との同期ラインが叶えば、チャンスはさらに膨らもう。
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新田祐大がここから熱風を巻き起こすか
新田祐大は1月にあっせん無く、2月小松島ミッドナイトG3から始動。その小松島は1着1着2着。次の松戸F1は初日特選こそ2着も、決勝は好位確保から捲って優勝している。今年ここまでビッグレース出場がなく、S班との対戦なら今年初。9車立ても昨年の競輪祭以来となる。もちろんスピードは一線級であるし、新田がどう組み立ててくるかで、レースの様相はがらりと変わりそう。奮闘続く小松崎大地、追い脚堅実な渡部幸訓、ウィナーズカップで通算300勝を決めた守澤太志ら北日本勢の好連携も一考したい。
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実績ある高知で阿部将大が侮れない
九州勢からは山崎賢人、阿部将大の2人に注目だ。山崎は高知7年ぶりの参戦となるが、その7年前の共同通信社G2は、初日から3連勝で決勝進出(決勝4着)し、話題を呼んだ。当時と状況は一変して、今や世界選手権のケイリンで金メダルを獲得するほどの活躍ぶり。最近は国内の競輪でビッグヒットがないものの、ナショナルチームで培ったスピードは突出しており、要警戒だろう。
阿部将大は高知巧者のひとり。昨年4月の高知記念G3決勝はS班4名を相手に、好位3番手を確保すると、ゴール前で清水裕友をかわして優勝。2022年2月には高知の施設整備等協賛競輪G3でS級初優出、G3初優勝を達成している。近況成績は勝率を落としているが、まさに好相性のバンクで侮れない存在。大会連覇に挑む。
また、追加参戦となる伊藤颯馬は、1月に高知F1で完全優勝。九州自力型に乗って、小川勇介ら追い込み勢の前進も見込めよう。
ほかにも、2月に奈良記念G3を制している松井宏佑や、121期の治田知也(新潟121期)にも注目。治田は先月9連勝の特別昇級して、ここがS級2戦目となる。上位陣を相手に、どうアピールするか。なお、あと2勝で通算100勝でもある。
注目度満点の豪華メンバーが多数集結。高知500バンクを攻略して、激戦を制するのは……!?
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【高知競輪グレードレース・プレイバック】
高知記念G3(2024年)
優勝者:阿部将大
高知記念G3(2023年)
優勝者:新田祐大
全日本選抜競輪G1(2023年)
優勝:古性優作
施設整備協賛競輪G3(2022年)
優勝者:阿部将大
高知記念G3(2021年)
優勝者:長島大介
高知記念G3(2020年)
優勝者:浅井康太
高知記念G3(2019年)
優勝者:山中貴雄
共同通信社杯G2(2018年)
優勝者:平原康多
高知記念G3(2017年)
優勝者:深谷知広
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◆今開催の勝ち上がり
①S級9車立て・12レース4日制
◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選
【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選
◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。
◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝
※勝ち上がり表PDFはこちら
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◆高知バンクの特性
バンクは周長500m。みなし直線は52.0mで、全国に3場ある500バンクの中では、最も直線が短く、全体的に丸い皿のようなイメージ。連対時の決まり手は、1着(逃20%、捲30%、差50%)、2着(逃17%、捲14%、差30%、マ39%)で、捲りや差しが優勢ではあるが、カントも緩いため、500バンクといえども、そこまで先行不利ではない。バンクを建物が囲んでおり、風向きにも要注意。最高上がりタイムは2021年7月31日に島川将貴が記録した13秒1。
(P-Navi編集部)