【青山、黒川が初日から4連勝】浜松オート特別G1(準決勝戦)レポート【共同通信社杯プレミアムカップ】

2025/03/22(土) 19:00

2025年3月22日 浜松オート
特別G1共同通信社杯プレミアムカップ(4日目)

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【9R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
4・黒川京介がスタートを決めて先制。1周回から後続を引き離す一人旅となる。2番手は1・佐藤貴也が続くが、2・荒尾聡が3周回目にかわしていく。抜け出しが黒川は6周回を逃げ切り1着ゴール。2番手の荒尾、3番手の佐藤貴の攻防が続いていくが、2着は荒尾がキープ。3着は佐藤貴が入線した。

1着/黒川京介(川口33期)
競走タイム:3.361
競走車名:イットウセイ
ランク:S10
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:2回(24年川口:キューポラ杯)

センター枠から抜群のスピードで6周回を逃げ切り、優出一番乗り。今節は初日から4連勝、前節の川口から8連勝中。昨年9月山陽のプレミアムカップ優勝戦は青山に捌かれ準優勝。その時と同じ枠順で、リベンジなるか。

※優出インタビューより
スタートはちょっと意気込みすぎて、Fかと思ったけど、良いスタートが切れて良かったです。トップスタートが切れたので、追いつかれないようにペースを上げて走りました。今節で一番良かったと思います。ヘッド回りを微調整して、キャブも少しやっていきました。(明日へは)リングを換えようかか。(タイヤは)今日のものが良かったので、明日もこれで。明日も今日のようなスタートが切れるように頑張ります。

2着/荒尾聡(飯塚27期)
競走タイム:3.419
競走車名:デフジャムAK
ランク:S5
今節の成績:5着・1着・3着・2着

黒川にはリードを奪われたものの、巧腕で最後まで逆転を許さずに2着をキープした。グレードレースは昨年12月の地元飯塚以来の優出。マシン調整も「思い切ったことをやってみる」とのことで、試走気配の変化は要注意だろう。優勝なら2年ぶり2回目のプレミアムカップ制覇となる。

※優出インタビューより
試走は昨日よりも良く感じました。スタートは黒ちゃんが異次元すぎて、何とかいい位置にと思っていました。 貴也がしめているとことで入れてましたが、(エンジンは)貴也が悪すぎたのかも。このままでは参加するだけになってしまうので、思い切ったことをやってみます。タイヤは昨日のもので。最近は見せ場がないところも多いので、見せ場を作れるように。

◆9レース結果

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【10R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
大外から一気にカマした8・有吉辰也が先手奪取も、2番手につけた4・金子大輔が1周回3コーナーで有吉をとらえて先頭に立つ。抜け出した金子は、有吉とのリードを大きく広げ、そのまま押し切り1着。2番手に有吉に、7・松尾啓史が迫り、5周回3コーナーで松尾が有吉のインに入り逆転。松尾が2着で優出し、3着で連勝が止まった有吉は、通算1000勝も明日以降に持ち越しとなった。

1着/金子大輔(浜松29期)
競走タイム:3.374
競走車名:サンクチュアリ
ランク:S3
今節の成績:2着・1着・1着・1着
G1優勝:6回(25年山陽:スピード王決定戦)

初日こそ2着も、2日目からは3連勝。オール連対で、今節も抜群の安定感を見せている。今年は1月に浜松G2ウィナーズカップ優勝、3月は山陽G1スピード王決定戦を優勝。今開催も昨年以上に結果を求めた好走を見せるか。

※優出インタビューより
(スタートは)失敗ですね。エンジンはすごく良かった思います。後半は少し滑りが出ましたが、上出来。ちょっと後半の滑りが出てくるし、明日は8周なので、少し考えたい。(タイヤは)今日のか、また何本か探してみます。スタートが全然切れないですが、また練習して、明日までに切れるようにします。9年ぶりのプレミアムカップ制覇に期待だ。

2着/松尾啓史(山陽26期)
競走タイム:3.394
競走車名:ラディカルV
ランク:S13
今節の成績:3着・1着・3着・2着
G1優勝:3回(22年山陽:スピード王決定戦)

真骨頂の追い込みで、2番手の有吉辰也を捕え切り、優勝戦のきっぷを掴んだ。近況のグレードレースは準決勝戦敗退が続いており、昨年12月の浜松スピード王以来のG1優出となった。枠番は6番目の順番で8枠の勝負服を選んだ。この選択がどうでるか。

※優出インタビューより
(有吉より)車は自分の方が強めだったので、チャンスがあればと思っていましたが、有吉さんはコースがかたいので、しっかり態勢を取ってという感じです。(タイヤは)今日のレースタイヤは大丈夫ですが。フロント低くて逃げたので、そこが気になります。目一杯、走るだけ。フロントタイヤを重点的に探して、セッティングはちょこちょこくらい。リアタイヤは今日のか、3日目のどちらか。明日もいいレースできるように精いっぱい頑張ります。

◆10レース結果

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【11R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
スタートは外から7・鈴木宏和が好ダッシュを見せ、3・篠原睦も好位置から狙うが、最内の1・青山周平が先頭譲らず。序盤は青山が逃げ、2番手に捲った鈴木、3番手に篠原の態勢で周回を重ねていく。青山は徐々にリードを広げて、逃げ切り1着。2着は鈴木。5番手から8・長田稚也が最終周回で永井大介、篠原を捲って3着に入った。

1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム:3.365
競走車名:ハルク・73
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:29回(25年伊勢崎:シルクカップ)

枠番抽選の準決勝戦で1枠に入り、盤石のレース運びで6周回を押し切り、初日から4連勝を決めた。浜松では先月も1枠からSG全日本選抜オートレースを制しており、今回も1番目の選択順で1枠をゲット。プレミアムカップ連覇がかかる一戦も、1枠からレースを完全支配するか。G1優勝回数も30に到達するか注目だ。

※優出インタビューより
(スタートは)少し出遅れた感じがしました。(試走は)感じ良く乗れたと思います。(道中は)序盤は重たい感じがしましたが、後半にかけてペースを上げられるような感じがしました。SG時の方がもっとあっている感じがありましたね。思ったよりもタイム出ていたのですが、何かしらやらないとは思っています。(タイヤも)良かったと思いますが、明日は今節で使った中で考えます。いいスタート切って8周回を頑張ります。

2着/鈴木宏和(浜松32期)
競走タイム:3.394
競走車名:ナアーモ
ランク:S15
今節の成績:1着・4着・4着・2着
G1優勝:1回(24年飯塚:開設記念レース)
準決勝戦も抜群のスタート攻勢で、抜け出した青山には敗れたが2着で優出を決めた。優勝戦に向けて、マシンをどう立て直してくるか。2月浜松のSG全日本選抜では、青山の前に準優勝だった。優勝戦は8番目の選択で7枠に入ったが、ここもスタートから展開を作って、プレミアムカップ初制覇に挑みたい。

※優出インタビューより
今節はすごく乗りにくいです。スタート行かないと思ったので、思い切り行きました。追ってはいましたが……。けっこうガラッとパーツ交換を考えています。タイヤも変えないとまずいと思うので、考えます。明日も1番で回って、立て直せるように頑張ります。

◆11レース結果

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【12R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
スタートで4・木村武之が飛び出すが、内から2・鈴木圭一郎が盛り返していく。鈴木が先頭で、2番手に木村、3番手に佐藤摩弥、佐藤励は5番手からレースを進める。先頭の鈴木が逃げ、佐藤励が1車ずつ捌いて3周回で3番手まで浮上。抜け出した鈴木がリードを保ったまま1着。佐藤励は4周回目に木村をかわして2着。3着に木村が入線。

1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.348
競走車名:カルマS5K
ランク:S1
今節の成績:1着・3着・1着・1着
G1優勝:19回(24年浜松ゴールデンレース)

準決勝戦は先手を譲らず6周回を先頭で駆け抜け、4日目の一番時計で1着。今節3勝目をあげた。今開催は初日に通算900勝を達成。優勝戦は4番目の選択で4枠になったが、今年は優勝戦での敗戦が続いているだけに、マシンを仕上げて、地元開催の特別G1で今年初優勝を決めたいところだ。

※優出インタビューより
勝てて良かったです。クランクとロッドを換えました。(試走は)普通。(スタートは)枠に助けられた感じがします。ひたすら開けて走りました。(状態は)タイヤ以外はあまり変わらないです。(タイヤは)良かったです、(明日も)今日のもので行きます。明日は車載カメラがついて、少し車体の状態は変わりますが、しっかり合わせて優勝できるように頑張ります。

2着/佐藤励(川口35期)
競走タイム:3.358
競走車名:シロウWV・S
ランク:S12
今節の成績:1着・3着・3着・2着
G1優勝:1回(23年山陽:スピード王決定戦)

スタートは後手を踏んだが、周回ごとに着実に捌いて、最後の優出チケットをつかみ取った。G1に限れば、これで4連続優出。プレミアムカップは目標にしているSS王座決定戦トライアル出場へのポイントがかかっているだけに、是が非でも上位ポイントは奪取したいところ。好メンバーが集結した優勝戦の5枠から、まずは課題のスタートを決めて、大仕事をやってのけるか。

※優出インタビューより
スタートが絶望的過ぎて心残りです。シリンダーとピストンを初日に戻して、バルブを換えて、電気とヘッド回りのセッティング。試走は2コーナーで少し滑ったので、もう少し(タイムが)出ているかなと思いました。スタートは、ノーマルマフラーの切り方が分からなくて、大幅に変えて大失敗しました。最近は自分の情けない所ばかり見せているので、落ち着いて走ろうと思っていました。落車あけですが、いい状態かなと。これ以上ないので、(タイヤは)今日のもので行きます。明日もたくさん練習して、スタート決められるように頑張ります。

◆12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦(枠番選択)】
*8周回4,100m 0mオープン戦
1/青山周平(伊勢崎31期)1番目
2/黒川京介(川口33期) 2番目
3/金子大輔(浜松29期) 3番目
4/鈴木圭一郎(浜松32期) 4番目
5/佐藤励(川口35期)5番目
6/荒尾聡(飯塚27期)7番目
7/鈴木宏和(浜松32期)8番目
8/松尾啓史(山陽26期)6番目
※右数字は選択順

優勝戦は、0mオープン戦の枠番選択となった。
準決勝戦1着選手の今節3日目までの平均得点上位、同点の場合は今期ランク上位順に枠番を選択。準決勝2着選手も同様の順番で選択する。
まず、1番目の青山が迷わず1枠を選ぶと、選択の順番に5番目の佐藤励まで内枠から埋まっていく。6番目の松尾が大外の8枠を選び、荒尾が7枠、最後の鈴木宏が7枠に決まった。

今節初日から無傷の4連勝で勝ち上がってきた青山が盤石の1枠からレースを支配して、昨年9月に続いて、大会連覇、6回目のプレミアムカップ優勝なるか。ただ、もうひとり初日から連勝している黒川京介のプレミアムカップ初制覇の期待も高まる。さらに、近況安定感抜群の金子大輔、ナンバーワンとして3回目のプレミアムカップ制覇を狙う鈴木圭一郎、そして年末に向けて上位ポイント獲得したい佐藤励ら、まさにSG優勝戦と同等のハイレベルなメンバー構成の優勝戦が実現した。 4日目準決勝戦は気温も19度まで上がっていたが、明日の日中はさらに気温が上昇しそうな予報が出ている。ただ、雨の心配はなさそうで、好メンバーでの良走路でのスピード戦が展開されそうだ。
プレミアムカップ最終日・優勝戦(第12レース)は16時50分発走予定。

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【プレミアムカップ優勝戦のポイント】
プレミアムカップの優勝戦は、年末のスーパースター王座決定戦トライアル戦へのポイント対象レース。昨年から付与ポイントが変更され、優勝戦の4着から8着にもポイントが与えられる。

共同通信社杯プレミアムカップ優勝戦得点表(変更後)
着順=得点
1着=10点
2着=8点
3着=6点
4着=5点
5着=4点
6着=3点
7着=2点
8着=1点
責外=2点
責任=0点

▼SG・プレミアムカップの優勝戦ポイント状況
SG全日本選抜優勝:青山周平

鈴木宏和 10
金子大輔 8
佐藤摩弥 7
伊藤信夫 6
黒川京介 5
有吉辰也 4
長田稚也 3
※3月22日現在
※太字の選手は今開催の優出選手

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【過去のプレミアムカップ・プレイバック】
2024年9月山陽オート
優勝:青山周平
2024年3月山陽オート
優勝:鈴木圭一郎
2023年9月浜松オート
優勝:青山周平
2023年3月山陽オート
優勝:荒尾聡
2022年9月浜松オート
優勝:青山周平
2021年7月飯塚オート
優勝:永井大介
2021年3月飯塚オート
優勝:青山周平
2020年9月山陽オート
優勝:早川清太郎
2019年9月山陽オート
優勝:鈴木圭一郎

(P-Navi編集部)

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