2025/02/23(日) 20:40
2025年2月23日 豊橋競輪
大阪・関西万博協賛
第40回読売新聞社杯 全日本選抜競輪G1(3日目)
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【10R=S級準決勝】
赤板から中釜章成の主導権取りで、一本棒の展開となる。最終HSも近畿ラインが先手で、5番手に山崎賢人、7番手に郡司浩平で通過。最終2コーナーで中釜の番手から寺崎浩平が捲りで抜け出す。郡司は内から上昇を狙い、山崎と並走。寺崎はそのまま押し切り1着。近畿ライン4番手だった村田雅一が外伸びて2着、寺崎後位の三谷将太が3着に入線した。なお9着入線の中釜は暴走により失格となった。
1着/寺崎浩平(S1・福井117期)
今回成績:特9・ニ2・準1
G1優勝:0回
G1決勝:4回目(24年11月競輪祭以来)
※全日本選抜は初優出
前受けから突っ張り先行一本でした。郡司(浩平)さんや(山崎)賢人さんがどこから来るのかだけを見ていきました。中釜(章成)君が、すごくいいピッチでいってくれたので、僕は余裕がありましたね。(番手から出て)バックの向かい風が強かったので、スピードの伸びは良くなかったのですが、たれ幅が少なかったので良かったと思います。3走した感触は、悪くないです。
(決勝は)自力。しっかり頑張りたいです。
2着/村田雅一(S2・兵庫90期)
今回成績:一4・ニ3・準2
G1決勝:初
(最終周回は)けっこうペースが緩んで、後ろに郡司(浩平)が付いていると思っていたので、油断できないと、内をできるだけ締めていました。バックを踏むなど余裕はなかったのですが、最後は外(コース)を踏んだ結果、たまたま伸びました。決勝に乗れるとは思っていなかったです。選手になって20年、前を走った後輩のおかげで乗ることができて嬉しいです。最近、いい状態を保てていたので、調子はいいと思います。
(決勝は)大阪へ。3番手。疲れが出てくる頃なので、ケアをして備えます。
3着/三谷将太(S1・奈良92期)
今回成績:特5・ニ3・準3
G1決勝:初
(中釜章成が)しっかり仕掛けてくれたと思います。寺崎(浩平)君も強烈でした。踏んだ感触は悪くないと思います。体調が悪いなりに、頑張れていると思います。(初G1の決勝は)素直に嬉しいです。
(決勝は)福井へ。3番手。
※10Rレース結果
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【11R=S級準決勝】
福永大智が赤板で犬伏湧也を突っ張り、ペースを上げて近畿4車が先行態勢に入る。5番手の眞杉匠は最終HS前に、近畿3番手の脇本雄太の位置に追い上げる形となる。最終HS過ぎに福永の番手から窓場千加頼が捲りで抜け出すと、それを眞杉、吉田拓矢が続き、さらに脇本も追い上げていく。窓場の後位から眞杉が差し脚を伸ばして1着。2着に吉田で栃茨ワンツー。3着に脇本が入線した。
1着/眞杉匠(SS・栃木113期)
今回成績:特1・SR3・準1
G1優勝:2回(23年11月競輪祭)
※全日本選抜は初優出
(近畿が)4人で並んだので、考えて走りました。吉田(拓矢)さんが、中団を取ってくれたのは大きかったですね。(打鐘で福永大智は)全開でいっている感じでした。モニターを見ながら、後ろの仕掛けに合わせて出ました。(最終HSで窓場が)出て行くだろうと思っていたので、そこで落ち着いて。番手にはまってからは、早めに仕掛けようと思っていました。踏み出した感じは、日に日に良くなっていると思いますし、感じよくレースに臨めていると思います。
(決勝は)自力です。
2着/吉田拓矢(S1・茨城107期)
今回成績:特5・ニ1・準2
G1優勝:1回(21年11月競輪祭)
※全日本選抜は初優出
絶対、近畿が主導権を取ると思っていたし、眞杉(匠)は緩んだところでいってくれると思っていました。そして、(眞杉匠が)いったところで、窓場(千加頼)さんが番手から出る想定もしていました。(最終3コーナーから)余裕はありました。内に来られないように締めて、ギリギリまで引きつけて。最後は、差せなかったですね。昨日の方が状態は良かったと思うので、自転車を微調整します。
(決勝は)眞杉君の後ろ。
3着/脇本雄太(SS・福井94期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特9・ニ2・準3
G1優勝:8回(24年11月競輪祭)
※全日本選抜は2年ぶり4回目の優出
今日は、しっかりラインを固めることを意識していました。(眞杉匠が)打鐘過ぎのどこかで来るだろうと思っていたので、油断していた訳ではありませんが、無我夢中でした。(最終)2コーナーからは、窓場(千加頼)君に迷惑をかけないよう1車でも前に行こうと追い上げました。後輩や先輩に迷惑をかけてしまったので、反省しています。疲れもあり、状態もいいわけではありませんが、気持ちを立て直して頑張りたいです。
(決勝は)寺崎(浩平)君の後ろ。
※11Rレース結果
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【12R=S級準決勝】
赤板で山田久徳が仕掛けるが、新山響平が突っ張って先手を譲らない。打鐘から深谷知広がスパートすると、最終HSで新山を叩いて主導権を奪取する。新山マークの菅田壱道は深谷マークの和田真久留にけん制し、南関東の連携は崩れる。逃げる深谷を、2番手で新山、さらに古性優作が位置を取り3番手で続く。新山が最終BSから捲りを狙うが、深谷も踏みなおす。直線で3番手から古性が伸びて1着。2着に逃げ粘った深谷、3着に古性マークから南修二が入った。
1着/古性優作(SS・大阪100期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特8・ニ1・準1
G1優勝:8回(24年10月寛仁親王牌)
※全日本選抜は22年、23年に連覇
初手、いいとこが取れたなと思いましたが、(赤板から打鐘は)すごいピッチでしたね。(深谷知広は)来るならここというところで仕掛けてきました。僕の前が、すごくハイレベルな戦いでした。モニターを見たら、仕掛けてくる選手がいなかったので、冷静に外を踏めば、南(修二)さんと決まるかなと。ウォーミングアップではすごくいい感じで、いいところもありましたが、気付いた点をローラーに乗って擦り合わせたいと思います。
(決勝は)自力自在です。
2着/深谷知広(S1・静岡96期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特1・SR9・準2
G1優勝:2回(14年7月寛仁親王牌)
※全日本選抜は3年ぶり4回目の優出
初手で、後方にならないようにだけ気をつけていました。ラインのおかげでいい場所が取れました。(最終)ホームでアクシデントがあったのは気づいていたので、そこからは自分のペースでと思っていました。(最終BSで新山響平が仕掛けて)余力は無かったのですが、気合が入り、振り絞った感じです。
(決勝は)単騎で自力。自分の力を出したいと思います。
3着/南修二(S1・大阪88期)
今回成績:特4・ニ1・準3
G1優勝:0回
G1決勝:9回目(24年6月高松記念杯以来)
※全日本選抜は2年連続2回目の優出
冷静に走れました。最後はミスしないように気をつけていました。状態はいいと思います。3日間で、今日が一番良かったので、明日もたぶん大丈夫だと思います。
(決勝は)古性(優作)君の番手。
※12Rレース結果
※G1優勝の( )は前回の優勝開催
※G1決勝の( )は前回の優出開催
成績のSR=スタールビー賞
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【最終日・12R=S級決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/吉田拓矢(S1・茨城107期)
3/深谷知広(S1・静岡96期)
4/南修二(S1・大阪88期)
5/眞杉匠(SS・栃木113期)
6/村田雅一(S2・兵庫90期)
7/寺崎浩平(S1・福井117期)
8/三谷将太(S1・奈良92期)
9/脇本雄太(SS・福井94期)
注目の並び想定は
1古性-4南-6村田
5眞杉-2吉田
7寺崎-9脇本-8三谷
3深谷(単騎)
決勝は、古性優作の番手に準決勝と同じく南修二が付き、その後ろに村田雅一がまわる大阪、兵庫の3車ライン。
眞杉匠には、こちらの準決勝同様に吉田拓矢が付く栃木、茨城の2人。
寺崎浩平には、同県の脇本雄太が付き、その後ろを三谷将太が固める福井と奈良の連携。
深谷知広は単騎の競走となった。
6人が進出した近畿勢が別線を選択した決勝。果敢に駆けて寺崎が主導権を握ると、脇本に展開が向き、G1グランドスラムの達成の可能性も。しかし、巧みな位置取りとテクニックを持つ古性や、駆け引きの上手い眞杉の戦い方も他ラインには脅威だろう。また、単騎の深谷だが、豊橋は元ホーム。勝手を知るバンクで、破壊力のある一発を狙ってきそうだ。
今年最初のG1で優勝を飾り、KEIRINグランプリ2025に一番乗りを果たすのは誰か。大注目の一戦を、お見逃しなく!
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全日本選抜競輪G1(3日目)注目選手ピックアップ
【3日目6R=S級選抜】
「持ち味のスピードで1勝」
1着/松井宏佑(S1・神奈川113期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今日は、勝たなければいけないレースだと思っていました。力勝負をしたかったのですが、少し僕の思っていたイメージと違う展開で、森田(優弥)君が並走にこだわらず切ったので意外でした。あと、北津留(翼)さんの車間のあけ方で、どう戦ってくるのか少し見てしまいましたが、詰めていく感じがなかったので、ワンテンポ早めにいきました。初日、昨日といい競走ができなかったので、自分のスピードを生かす競走ができたと思います。ここに入ってきて少し調整ミスだったのかなと思います。
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【過去の全日本選抜競輪・レポート】
第39回全日本選抜競輪(岐阜)
優勝:郡司浩平
第38回全日本選抜競輪(高知)
優勝:古性優作
第37回全日本選抜競輪(取手)
優勝:古性優作
第36回全日本選抜競輪(川崎)
優勝:郡司浩平
第35回全日本選抜競輪(豊橋)
優勝:清水裕友
第34回全日本選抜競輪(別府)
優勝:中川誠一郎
第33回全日本選抜競輪(四日市)
優勝:新田祐大
(P-Navi編集部)