2025/08/02(土) 19:20
2025年8月2日 浜松オート
K-MIX杯
G2ウィナーズカップ(4日目)
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【9R=マスターズ準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
浅田真吾がフライング。2本目は10mから2・和田健吾、4・遠藤誠が飛び出し、0mの長谷晴久を叩いていくが、木村が両者の間を縫うように抜け出して先頭に立つ。2番手に和田、3番手に7・佐藤貴也が続くが、8・中村雅人がじわじわと追い上げてくる。4周回3コーナーで中村は和田、佐藤をまとめてかわして一気に2番手へ。抜け出した木村がリードを保ったまま1着。2着に中村、3着に佐藤が入線した。
1着/木村武之(浜松26期)
競走タイム:3.453
競走車名:ワント
ランク:S23
今節の成績:1着・5着・1着・1着
G2優勝:12回(20年浜松:ウィナーズカップ)
まずマスターズ準決勝戦は、速攻を決めた木村が後続を引き離して、優出一番乗り。まさにマスターズといえる巧みな捌きで、今節3勝目をあげた。これが今年8回目の優出だが、昨年10月の川口以来、優勝には届いていない。優勝戦は10mオープンの2枠。この好枠も生かして、準決勝戦のような速攻から5年ぶり2回目のウィナーズカップ制覇を狙う。
2着/中村雅人(川口28期)
競走タイム:3.466
競走車名:Kモンソン
ランク:S4
今節の成績:2着・1着・7着・2着
G2優勝:6回(24年飯塚:オーバルチャンピオンカップ)
チャンスを逃さない捌きで、前2車をかわして優出圏内に入った。前節のG1川口キューポラ杯に続いてグレードレースは連続優出。ウィナーズカップは2016年と2021年に2回の優勝実績あり。昨年10月飯塚以来のグレードレース優勝へ、研ぎ澄まされた走りを再度披露する。
◆9レース結果
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【10R=ライジング準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
10mのスタートは7・鈴木宏和が飛び出すが、内から4・栗原佳祐も盛り返す。8・黒川京介も序盤4番手に付ける。0mの押田幸夫を栗原が1周目でかわして先頭、鈴木、黒川も続く。3周回2コーナーで鈴木が栗原をかわすと、この両者の争いを3コーナーから黒川がまとめて捲り切り一気に先頭に躍り出る。黒川は独走状態に持ち込み1着。2番手争いは栗原、鈴木、さらに追い上げてきた6・長田稚也の三つ巴の展開となるが、最後は鈴木が2着キープして入線。3着は長田。
1着/黒川京介(川口33期)
競走タイム:3.428
競走車名:イットウセイ
ランク:S3
今節の成績:1着・1着・2着・1着
G2優勝:8回(25年6月浜松:浜松記念曳馬野賞)
準々決勝戦では栗原佳祐を捕えきれず2着だったが、準決勝戦は3周回目に、その栗原を捲りで仕留めてシリーズ3勝目&オール連対で優出した。グレードレースは現在、5月のG2川口記念から4連続優勝中。浜松では6月にチャリロト杯G2浜松記念曳馬野賞を2強相手に制している。4日目の一番時計をマークしたスピードで、優勝戦は7枠から、今年12回目、グレードレースは6回目の優勝を狙う。Vラッシュはまだまだ続くか。
2着/鈴木宏和(浜松32期)
競走タイム:3.457
競走車名:ナアーモ
ランク:S6
今節の成績:1着・2着・2着・2着
G2優勝:0回
黒川には先に抜け出されたものの、し烈すぎる3車の2着争いを制してファイナル進出を決めた。直近開催では優出漏れが続いていたが、地元G2に関しては6月のチャリロト杯G2浜松記念曳馬野賞から連続優出。今開催はオール連対で勝ち上がっており、優勝戦もセンターの4枠からトップスタートを決めて、地元グレードレース初制覇を狙う。
◆10レース結果
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【11R=マスターズ準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
序盤は0m2車が逃げるが、5番手だった8・金子大輔が2周回1コーナーで内に鋭く入り、一気に2番手まで上がる。金子は3周回3コーナーで逃げる1・浅野浩幸をとらえてると、そのままリードを広げて1着ゴール。4周回3コーナーで伊藤が浅野をかわして2着。浅野が3着に粘った。
1着/金子大輔(浜松29期)
競走タイム:3.437
競走車名:サンクチュアリ
ランク:S8
今節の成績:1着・1着・2着・1着
G2優勝:4回(25年1月浜松:ウィナーズカップ)
準決勝戦の2周回目は内から見事にポジションを上げて、優出圏内へ一気に入った。ここまでオール連対&3勝で勝ち上がり、盤石のレースを見せている。 前節は準決勝戦で5着に終わったが、7月は浜松のデイレースとアーリーレースで連続優勝。後半戦から勢いを取り戻し、優勝戦は6枠から、ウィナーズカップ連覇の期待も高まる。
2着/伊藤信夫(浜松24期)
競走タイム:3.453
競走車名:ケスラー
ランク:S27
今節の成績:3着・1着・5着・2着
G2優勝:9回(13年浜松:ウィナーズカップ)
金子に先着は許したものの、しっかりと優出圏内まで追い上げて、伊藤も地元G2に関しては6月のチャリロト杯G2浜松記念曳馬野賞から連続優出となった。優勝戦は今年1月のウィナーズカップ優勝戦と同じく3枠。さらに態勢を整えて、マスターズならではの巧みなレースを展開するか。2020年にSG優勝などはあるが、G2優勝に限れば、2013年のウィナーズカップ以来、12年ぶりの優勝を目指す。
◆11レース結果
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【12R=ライジング準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
スタートで10m最内の2・佐藤大地が0mを叩いて逃げ展開。2番手は3・長田恭徳、3番手は6・小林瑞季が続き、8・鈴木圭一郎は序盤4番手につける。佐藤大が快調に飛ばし、3周回で鈴木が小林をかわして3番手、さらに4周回3コーナーで長田もとらえて2番手まで上がる。逃げる佐藤大と鈴木のマッチレースとなり、最後はゴール前で鈴木が外からかわして1着。2着に佐藤大。3着は長田が入線した。
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.441
競走車名:カルマ3K
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G2優勝:8回(25年山陽:小林啓二杯)
今開催はカルマ3Kに乗り替わっているが、準決勝戦は最後はかったかのようにゴール前でチョイ差しを決めて1着突破。これで今シリーズはただひとり初日から4連勝でファイナル進出となった。G2は7月山陽で小林啓二杯を優勝しており、もちろん狙うは完全優勝でのG2連続優勝。好メンバーがそろった10mオープンの大外枠は決して楽な位置ではないが、7年ぶり2回目のウィナーズカップ制覇へ、万全の態勢を整える。
2着/佐藤大地(浜松34期)
競走タイム:3.441
競走車名:エルデ
ランク:A84
今節の成績:2着・4着・4着・2着
G2優勝:0回
今節ここまで勝ち星こそないが、準決勝戦は鋭いスタート先制から好展開を作った。最後は鈴木圭一郎にかわされたものの、今年5月浜松のG1ゴールデンレース以来、グレードレース2回目の優出を決めた。ゴールデンの優勝戦は好スタートを切るも2周回で後続につかまったが、今回の優勝戦は10mオープンの1枠から再びスタートを決めて、好勝負に持ち込みたい。優出メンバーで記念Vがないのは佐藤だけ。1枠からライジングの走りで、ビッグチャンスをものにできるか。
◆12レース結果
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m
1/佐藤大地(浜松34期)10m
2/木村武之(浜松26期)10m
3/伊藤信夫(浜松24期)10m
4/鈴木宏和(浜松32期)10m
5/中村雅人(川口28期)10m
6/金子大輔(浜松29期)10m
7/黒川京介(川口33期)10m
8/鈴木圭一郎(浜松32期)10m
優勝戦は、浜松勢が6車、川口勢が2車。佐藤大地が最内、鈴木圭一郎が大外で8人が並ぶ10mオープン戦の構成となった。
ここまで初日から無傷の4連勝で勝ち上がってきた鈴木圭一郎が完全優勝で締めくくるか。大会連覇の期待がかかる金子や、今年Vラッシュが続く黒川も速攻が決まれば優勝も十分。また木村や伊藤らマスターズ組も内枠を生かしての好勝負も十分だろう。
気になる天気だが、4日目も最も高い時間帯では気温38度、走路温度62度の熱走路でレースが展開された。最終日も晴れ予報で、良走路が濃厚だが、走路温度には注意したいところ。
この開催をラストに、浜松は走路改修へと入っていく。しばらく本場開催はなくなるが、その前にファンの前で表彰式恒例のシャンパンファイトをおこなうのはどの選手か。熱戦間違いなしの優勝戦は、最終日12レース・16時50分発走予定。
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【G2ウィナーズカップ・過去レポート】
25年1月 優勝:金子大輔
23年4月 優勝:黒川京介 ※レポートなし
22年7月 優勝:佐藤貴也 ※レポートなし
21年10月 優勝:中村雅人
20年10月 優勝:木村武之
(P-Navi編集部)