【眞杉匠、松浦悠らが今年初戦】静岡競輪G3「開設72周年記念・たちあおい賞争奪戦」は13日開幕!

2025/02/11(火) 18:10

静岡競輪場において「万博協賛・開設72周年記念・たちあおい賞争奪戦」G3が2月13日から16日まで開催される。S級S班からは新山響平、眞杉匠、岩本俊介の3名、さらに地元の深谷知広や、松浦悠士などビッグネームが参戦。昨年末はKEIRINグランプリが争われた「富士山バンク」で、再びトップレーサーの激闘が展開される。

◆初日の出走表(13日更新)はこちらでチェック

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今年初戦を迎えるS班・眞杉匠

眞杉匠

S級S班の眞杉匠は、ここが2025年初戦となる。昨年はG1タイトル獲得こそなかったが、7月松戸のサマーナイトフェスティバル、9月宇都宮の共同通信社杯のG2を2回制覇して、2年連続のグランプリ出場に繋げた。積極的な自力戦だけではなく、ハイレベルな自在戦は他地区にとって脅威でしかない。S班として2年目、初戦からレースを支配してくるか。同県の坂井洋も、この静岡が今年初戦。昨年12月には大垣で自身2回目のG3優勝を果たしている。眞杉との連携で昨年5月日本選手権のゴールデンレーサー賞で1着を取るなど、連携実績も豊富。今回も強力な栃木連携を見せるか。
関東は吉田有希や菊池岳仁らをはじめ関東からは勢いある先行型が多く参戦しており、さらにラインの厚みは増しそうだ。

新山響平の巻き返しは!?

新山響平

新山響平は1月和歌山記念で二次予選敗退、高松記念では準決勝敗退。同型に勝負を挑まれる立場だけに、一筋縄ではいかないが、対応策を練りつつ、本来のパワー駆けでライン上位独占に持ち込みたい。次走が全日本選抜競輪の参加選手も多く、新山も今年最初のG1へ上昇カーブを描いていくか。

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深谷知広が昨年のリベンジへ

深谷知広

S班3名が参戦するが、地元の深谷知広も優勝争いの中心にいよう。昨年の静岡記念決勝では、郡司浩平が先行して番手から捲りで抜け出すも、ゴール前に清水裕友の強襲で準優勝。今年はS班から陥落はしたものの、その存在感は不変。1月松阪記念でも4日間積極的なレースで、ラインをけん引しており、決勝は番手の郡司が優勝。今回も南関東の中心を担う一人として、昨年は惜しくも届かなかった初の静岡記念優勝に期待。

岩本俊介

もちろん、S班・岩本俊介も優勝候補の一角を担おう。松阪記念では二次予選で深谷の番手を回り1着、決勝は南関東3番手から3着に入線。「やることは変わらないが、S級S班の9人中9番目なので一番頑張らないといけない」と気持ちを入れた走りで、南関東の好連携を見せるだろう。
静岡勢は大石剣士、渡邉雅也、長田龍拳、日高裕太らの機動型や、岡村潤、渡邉晴智ら追い込み型が上位争いを目指そう。

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松浦悠士も静岡記念から始動!

松浦悠士

松浦悠士も1月はあっせんしない処置により、この静岡記念からレースは始動する。練習期間に「脚力は上がった」と実感したが、ここ1カ月で積み重ねてきたことが実戦でどうなのか、その「答え合わせ」になる開催と定めている。昨年は落車の影響でリズムに乗り切れないままだったが、11月は惜しくも優勝には届かなかったが競輪祭で活躍、そして12月の広島記念in玉野を優勝するなど復調一途だ。オールマイティなレース運びで、優勝争いの中心となるか。
石原颯も侮れない。今年1月に玉野F1で優勝、次の高松記念では準決勝で敗れるも、逃げてシリーズ3勝をあげている。ダッシュをいかした先行は魅力十分だ。また、河端朋之も高松記念でシリーズ3勝。初日特選を犬伏湧也マークから制しており、今開催も侮れない存在となりそうだ。

浅井康太、荒井崇博ら実力者が多数参戦

浅井康太

中部地区は浅井康太が中心となろう。今年は1月取手F1で優勝、松阪記念は決勝4着、2月川崎F1は完全優勝。静岡記念は一昨年に優勝実績もある。今回も優勝なら、自身が記録している4日制のG3最多優勝記録更新(現在34回)となる。中部からは藤井侑吾も注目の的で、現在もバック20本を数えるなど徹底先行で頭角を現している。1月は立川記念で決勝進出し、番手の山口拳矢が優勝。1月の静岡F1は1着1着2着で、決勝は柴崎淳に差し切られたが、ワンツー決着を演じた。中部地区期待の大砲が、浅井らを連れて、好勝負に持ち込むか。
九州も荒井崇博を筆頭に、大宮記念でも決勝進出の嘉永泰斗、果敢に攻める後藤大輝らが参戦する。好連携を決めて、上位進出を狙ってこよう。

各地区から強力なメンバーが富士山バンクに集結。地元・南関東勢の活躍か、ここが今年初戦となる選手のスタートダッシュか、それとも……。楽しみが尽きない「たちあおい賞争奪戦」での4日間に注目したい。

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【静岡競輪G3・過去レポート】

昨年は清水裕友が優勝

KEIRINグランプリGP(2024年)
優勝者:古性優作
静岡記念G3(2024年)
優勝者:清水裕友
静岡記念G3(2023年)
優勝者:郡司浩平
静岡記念G3(2022年)
優勝者:佐藤慎太郎
KEIRINグランプリGP(2021年) 優勝者:古性優作
静岡記念G3(2020年)
優勝者:浅井康太 静岡記念G3(2019年)
優勝者:古性優作
KEIRINグランプリGP(2018年)
優勝者:三谷竜生
静岡記念G3(2018年)
優勝者:古性優作
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◆今開催の勝ち上がり

①S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら

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◆静岡バンクの特性

バンクは周長400mで、みなし直線は56.4m。400バンクの中では、みなし直線は長めだが、スタンダードなバンクで、とくに走路自体にクセがない。連対時の決まり手は、1着(逃23%、捲30%、差47%)、2着(逃21%、捲14%、差27%、マ38%)で、1着の決まり手は差しが最も多いが、捲りも決まりやすい傾向。これは、バンクのカントがややあることも影響している。寒い季節を中心に、風が強く吹く日があるため、バンクコンディションには要注意。最高上がりタイムは1989年6月25日に佐藤仁が記録した10秒8。

※記載の出場メンバーおよびデータは2月10日現在のものです。
(P-Navi編集部)

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