2018/12/30(日) 19:42
静岡GP(最終日)KEIRINグランプリ2018
【11R=S級・KEIRINグランプリ2018】
1/三谷竜生(SS・奈良101期)
2/浅井康太(SS・三重90期)
3/脇本雄太(SS・福井94期)
4/新田祐大(SS・福島90期)
5/村上博幸(SS・京都86期)
6/清水裕友(SS・山口105期)
7/平原康多(SS・埼玉87期)
8/武田豊樹(SS・茨城88期)
9/村上義弘(SS・京都73期)
号砲後、まずは新田と平原が飛び出した。
4・78・2・6・3195の並びで周回を重ねる。
赤板を迎えたと同時に清水が上昇して、新田を抑える。
清水が先頭に立つが、第2コーナーから後団の近畿勢も仕掛ける。
平原もそれに併せて動いたところで打鐘。
しかし、すぐにワールドクラスのスピードを誇る脇本が出切って、近畿勢が主導権を奪う。
2018年最後のビッグレースでも近畿勢が鉄の結束。
最終BS、近畿勢の後ろの位置を確保した清水が捲る。
その清水の捲りを三谷が止める。
第2センター、中団で村上義の後輪と平原の前輪が接触して、落車のアクシデント。
残り7車となり、第4コーナーを回って、依然として脇本が先頭で風を切る。
最後の直線で脇本の番手・三谷が踏む。
最終BS過ぎから捲った、8番手の浅井、9番手の新田も猛追。
しかし、三谷が浅井と新田を振り切って、真っ先にゴールラインへ飛び込んだ。
2着は浅井、3着は新田となる。
大観衆の惜しみない声援の中、平原は無念の落車再乗。
2018年を締めくくる競輪界最高峰のレースのピリオドが打たれた。
三谷は年間賞金獲得額が2億5,531万3,000円となる。
これまでの山田裕仁(岐阜61期・引退)の最高記録を2億4,434万8,500円を更新した。
「私事なんですけど」という前置きをして。
10月に他界した天国の母親(三谷湖雪さん・享年61)へグランプリ優勝を捧げることができたと、男泣き。
優勝/三谷竜生(SS・奈良101期)
グランプリ優勝を目指していたので、本当に優勝することができて良かったです。
今年はG1を2回、獲ることができて、あの……。
私事なんですけど、母親が亡くなって。
グランプリ、静岡で優勝して母親に捧げたいと……本当に良かったです。
母親にはありがとうって、気持ちしかないです。
脇本君が作戦の時から「できれば後ろがいい」って。
前からいく作戦だったら、そういう組み立てもしましたけど、今回は後ろからということで。
打鐘のところで浅井さんの動きが気になって、少し脇本君もいきづらそうでしたけど。
出切ってからは後ろを見て、番手の仕事もできたと思います。
脇本君もよくかかっていて、誰もこないと思っていたんですけど、清水君がきた。
4コーナー外から浅井さんらがきたのが見えたんで、そこから優勝を狙ってシッカリ踏みました。
自分自身の脚もよく回っていて、調子が良かった。
ダービーをはじめ、近畿ラインで走れて結果をの押せているので、近畿の強さを改めて実感できました。
年間賞金記録は静岡に入ってきた時から言われていた。
こだわりはなかったですけど、素直に嬉しい気持ちはあります。
グランプリ優勝を母親に見せたかったんですけど、逆に頑張ろうという気持ちになりました。
遅くなってしまったけど、母親に恩返しはできたんじゃないかなと思います。
来年は1番車ということで、責任のあるレースも増えると思う。
その中で責任を果たしていきたい。
自分のレーススタイルを変えるつもりはありません。
物欲はあまりないので、特に欲しいものはないです。
でも、せっかくなので記念に残るものを何か買いたいです。
【10R=S級決勝・寺内大吉杯】
1/渡邉晴智(S1・静岡45期)
2/竹内雄作(S1・岐阜99期)
3/和田計(S1・宮城92期)
4/竹内智彦(S1・宮城84期)
5/神山拓弥(S1・栃木91期)
6/新山将史(S2・青森98期)
7/渡邉雄太(S1・静岡105期)
8/佐野梅一(S2・京都78期)
9/岡村潤(S1・静岡86期)
赤板から新山が仕掛ける。
しかし、地元・静岡勢を引き連れた渡邉雄が一気にスパート。
打鐘で新山を叩き切った。
最終BSでも静岡勢が主導権を握ったまま。
最終第2センター、新山の捲りも不発。
最後の直線、静岡3車の争い。
ゴールライン間際で、3番手の岡村が差し切って1着。
2着には逃げ残った渡邉雄、3着は渡邉晴で、静岡のワンツースリー独占となった。
優勝/岡村潤(S1・静岡86期)
雄太がシッカリ走ってくれて、ラインで決めることができました。
前回の伊東記念も良かったんで、ついていけばとは思っていました。
来年はG1の決勝に久々に乗りたいです。
(P-Navi編集部)