2021/12/30(木) 21:04
静岡競輪 KEIRINグランプリ2021シリーズ(最終日)
KEIRINグランプリ2021
今年の競輪界の頂点が決まる大一番「KEIRINグランプリ2021」。12月28日から3日間で開催された今シリーズは、初日のガールズグランプリで高木真備、2日目のヤンググランプリでは小原佑太が優勝し、ファンのボルテージは高揚。そして、本日30日に行われた「KEIRINグランプリ2021」では、一年間の熾烈な出場権争いを勝ち抜いてきたトップレーサー9選手が大一番にふさわしいスリリングなレースを展開。関東ラインの後ろからレースを進めた古性優作が、渾身の捲りで抜け出し、グランプリ初出場・初制覇の偉業を成し遂げた。
また、3日間通して行われたS級戦「寺内大吉記念杯」では、荒井崇博が山田英明の番手から鋭く伸びて優勝した。
【最終日11R=KEIRINグランプリ2021】
1/松浦悠士(広島98期)
2/郡司浩平(神奈川99期)
3/平原康多(埼玉87期)
4/古性優作(大阪100期)
5/佐藤慎太郎(福島78期)
6/守澤太志(秋田96期)
7/吉田拓矢(茨城107期)
8/宿口陽一(埼玉91期)
9/清水裕友(山口105期)
【レース展開】
誘導以下、2郡司―5佐藤-6守澤、9清水-1松浦、7吉田-8宿口-3平原、4古性で周回を重ねる。まず中団の清水が動いていくと、赤板で郡司も突っ張っていく。そこを一気に吉田がスパートし、打鐘では関東ラインが出切って、単騎の古性は4番手、郡司が5番手、清水が8番手の態勢となる。8番手から清水が捲りを打つと、4番手の古性は合わせて捲り発進。最終BSでは宿口も番手捲りで応戦するが、スピードで上回った古性が最終3コーナーで先頭。後続を引き離した古性がGP初優勝のゴール。2着に関東3番手の平原、3着には郡司が入線した。
【KEIRINグランプリ2021結果】
2車単4-3 2,380円(11番人気)
3連単4-3-2 10,520円(32番人気)
決まり手:捲り-差し
優勝/古性優作(SS・大阪100期)
次走出場予定/和歌山記念(1月9日~12日)
近畿一人になってしまって心細かったのですが、近畿の選手として恥ずかしくないレースができたらいいなと思っていました。自力を出せたらと思っていたので、出せて良かったです。直線が長かったですね。
初手で一番後ろになったのですが、打鐘からは想定通りになったかなと思います。今年は脇本(雄太)さんのおかげでG1を獲らせてもらったようなものでしたが、自分の力でも獲れるということを証明したかったので、いい走りができたかなと。自分の力を一滴も余すことなく走れたと思います。
来年は、自分の力でたくさん近畿勢がグランプリで走れるように頑張っていきたい。このように熱いファンの皆さんの前で優勝できたのですごく嬉しかったです。来年、有利な車番をいただけるのは少し荷が重いですが、1番車(GP覇者)に恥じないようなレースができたらいいと思います。
長いと思った直線でも、ファンの皆さんの声援がすごく聞こえてきて、不思議な感覚でいました。感謝したいです。来年も精一杯頑張るので、応援していただけると嬉しいです。
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【最終日10R=寺内大吉記念杯決勝】
1/渡邉雄太(S1・静岡105期)
2/荒井崇博(S1・佐賀82期)
3/森田優弥(S1・埼玉113期)
4/小川真太郎(S1・徳島107期)
5/諸橋愛(S1・新潟79期)
6/隅田洋介(S2・栃木107期)
7/山田英明(S1・佐賀89期)
8/川口聖二(S1・岐阜103期)
9/杉森輝大(S1・茨城103期)
【レース展開】
誘導以下、7山田―2荒井、3森田-5諸橋、1渡邉、6隅田-9杉森、4小川、8川口で周回。まず隅田が上昇して赤板で先頭に立つと、単騎の川口が踏んで隅田を抑えていく。その動きに続いた森田が踏んで、打鐘前には森田-諸橋が先頭になり、3番手で地元の渡邉が続く。打鐘後、8番手から山田がスパートすると、最終HSで森田を叩いて佐賀ラインが先手を奪っていく。最終2コーナー過ぎから5番手となった渡邉が捲り発進。スピードよく前団に迫るが、番手絶好となった荒井が差し脚を伸ばして優勝のゴール。直線強襲の隅田が2着、3着に渡邉が入線した。
優勝/荒井崇博(S1・佐賀82期)
(山田英明の先行で)絶対優勝しなきゃと思いました。渡邉雄太がいい勢いで来たので、少し慌てて踏んだんですけど、優勝できて良かったです。今年最後に優勝できて良かったです。今年は、いい年だったと思います。来年はG1の決勝に1回でも乗りたい。来年も頑張りますので、よろしくお願いします。(P-Navi編集部)