川口オートG2(4日目)レポート

2022/05/29(日) 07:00

川口オートG2(4日目)レポート

2022年5月28日

川口オート(4日目)
スポーツニッポン新聞社杯G2川口記念
※ナイター開催

【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

10線からスタート決めた7・黒川京介が捲り攻勢で、2周回目に1・早津康介、3・佐藤裕二を捲り切る。黒川はそのまま押し切って快勝ゴール。4周回目に佐藤裕をかわした6・渡辺篤が2着に入線。3着に佐藤で、8・中村雅人は4着で優出を逃した。


1着/黒川京介(川口33期)
競走タイム3.395
競走車名:ペルセウス2
ランク:S18
今節の成績:3着・3着・1着・1着
通算G2優勝:0回

試走3.29の一番時計から電光石火の攻めで抜け出し、優出一番乗りを決めた。今節はここまでオール掲示板入りは、優出メンバーでただひとり。跳ねもなく、気配は良好。川口記念は2年連続での優出で、昨年は6着だっただけに、今年こそ「気合いを入れる」スタートを決めて、初のG2制覇(グレードレースは2019年のG1以来3年ぶり制覇)を地元戦で決めたいところ。


2着/渡辺篤(浜松31期)
競走タイム3.405
競走車名:ナナロク2
ランク:S23
今節の成績:4着・5着・1着・2着
通算G2優勝:0回

序盤戦は中間着も、調整成功して上向いてきた。今年は2月以来、2回目の優勝戦進出で、グレードレースに限れば昨年7月の山陽G2小林啓二杯以来。川口記念は2017年に優出しており、その時は湿走路の優勝戦で3着だった。今回も3枠から、もちろん狙うのは念願のグレードレース初制覇だろう。

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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

0mハンデの1・高石光将がレースを引っ張り、4・藤岡一樹が2番手、3番手に7・若井友和、さらに8・木村武之が続く。木村は4周回目で若井、藤岡を捌いて2番手に浮上、若井も3番手に上がる。逃げ粘る高石、追う木村に対して、3番手の若井がインに飛び込んで逆転の2車抜きで1着。2着に木村、3着に高石をかわした藤岡が入った。


1着/若井友和(川口25期)
競走タイム3.415
競走車名:モエルトウコン
ランク:S13
今節の成績:2着・3着・4着・1着
通算G2優勝:0回

練習から感触がよかったスタートを決めて、序盤から好位置につけると、最終周回で前2車を抜いて、巧腕ぶりを見せつけた。川口記念は3年連続の優出で、一昨年は5枠で3着、昨年は6枠で3着と、2年連続で掲示板入り。今年は4枠から、準決勝同様にスタートを決めて好展開に持ち込みたい。SGは1回、G1は6回制しているが、優勝ならG2は初制覇となる。


2着/木村武之(浜松26期)
競走タイム3.415
競走車名:ワント
ランク:S10
今節の成績:1着・1着・8着・2着
通算G2優勝:12回(2020年浜松:ウィナーズカップ)

準決勝戦では若井友和に逆転を許したものの、斑走路で敗れた3日目以外はオール連対で勝ち上がった。前節の地元G1ゴールデンレースでは、青山周平らを相手に同大会17年ぶりの優勝を達成して、今節に乗り込んできた。川口記念は2010年に優勝歴があり、今回も12年ぶりの制覇&ゴールデンレースからのグレード戦連続Vが期待される。

※通算G2優勝の( )は直近のG2優勝開催

【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

0mハンデの1・石井大輔を2周回1コーナーで3・人見剛志が捕らえて逃げの展開に持ち込む。8・永井大介は10線大外からカマシを決めて、スタートから3番手の好位置につけると、石井をかわして人見を追う。後続は離れ、人見と永井のマッチレースとなり、最終周回4コーナーで永井が捲りを決めて1着。人見が2着で優出。3着は5・上和田拓海が入線した。


1着/永井大介(川口25期)
競走タイム3.386
競走車名:ダビド・ビジャ
ランク:S4
今節の成績:1着・1着・6着・1着
通算G2優勝:14回(2022年飯塚:オーバルチャンピオンカップ)

「スタート行かない何もないと思っていた」と振り返るように、スタート集中して10線大外から好ポジションに付けた。逃げる人見を最終コーナーでしっかりと捲り切って、今節3勝目。前レースの同期・若井に続いた。競走タイムは3.386で一番時計。川口記念は2017年に優勝しており、直近も2019年、2020年ともに準優勝。今年1月飯塚のオーバルCCに次いで、通算15回目のG2制覇を狙う。


2着/人見剛志(山陽28期)
競走タイム3.389
競走車名:フォーン
ランク:A23
今節の成績:5着・3着・5着・2着
通算G2優勝:1回(2005年浜松:春のスピード王決定戦)

最後に永井大介の捲りには屈したものの、序盤から好スピードで抜け出して優出切符を手にした。「悪くはないですね」の評価で、G2優出は2018年7月の小林啓二杯以来、約4年ぶり(グレードレースは今年4月の山陽G1で優出以来)。優勝戦は10mオープンの最内枠。優勝なら17年ぶりのG2制覇となる。

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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

10mハンデから3・森谷隼人が好スタートを決めて、0mハンデの1・重富英雄を捕らえていく。森谷の先手で、2番手に4・大木光、3番手に6・加賀谷建明、8・青山周平は4番手に付ける。2周回目に大木が森谷をかわして先頭に立ち、青山も加賀谷を抜いて3番手に浮上するが、なかなか仕掛けきれない。後続を尻目に、大木が押し切って1着。青山は最終コーナーで森谷のインに入って2着。森谷が3着入線となった。


1着/大木光(川口28期)
競走タイム3.402
競走車名:ウミヘビ
ランク:A3
今節の成績:1着・2着・7着・1着
通算G2優勝:0回

ナンバーワンの追い上げを凌ぎ、準決勝戦を1着で通過。整備が功を奏して、2月の開設記念グランプリレース以来となる今年2回目の優出を決めた。川口記念は2014年、2018年、2020年にも優出しているが、優勝戦では掲示板入りを果たせていない。10線2枠の好位置とエンジンの良さを活かして、14年ぶりのグレードレース制覇&G2初制覇をもくろむ。


2着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム3.405
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・5着・2着
通算G2優勝:7回(2021年川口:川口記念)

「ギリギリ届きました」と振り返るように、最終周回で2番手に上がり、最後の優出切符を手に入れた。一昨年の川口記念はスーパーハンデを克服して優勝、昨年は10線大外から速攻を決めて大会連覇を達成している。今年ここまで7回の優勝で、グレードレース優勝は1月シルクカップのみ。さらにマシンをアップさせて、もちろん期待されるのは、川口記念3連覇だ。

※通算G2優勝の( )は直近のG2優勝開催

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m オール10mハンデ戦
1/人見剛志(山陽28期)
2/大木光(川口28期)
3/渡辺篤(浜松31期)
4/若井友和(川口25期)
5/黒川京介(川口33期)
6/木村武之(浜松26期)
7/永井大介(川口25期)
8/青山周平(伊勢崎31期)

優勝戦は最内に人見剛志、大外にナンバーワンの青山周平が並ぶ10mオープン戦となった。
青山周平の川口記念3連覇がかかるが、地元勢も4車が準決勝戦を1着で優出を果たし、地元タイトル死守へ応戦の構え。
浜松G1から連続Vを狙う木村武之や、初のグレードレースVを狙う渡辺篤にも注目だろう。

天気予報は晴れで、降水確率は0%。準決勝戦に引き続き、良走路での優勝戦を迎えられそうだ。
だが、最終日は日中の気温が30度を超して真夏日となる予報が出ている。
ナイターの時間帯までにどうなるかだが、走路温度は要注目したい。

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川口オートの直近レースレポート
SGオールスターオートレース(2022年5月)
優勝者:鈴木圭一郎
G1開設記念グランプリレース(2022年2月)
優勝者:小林瑞季
SGスーパースター王座決定戦(2021年12月)
優勝者:青山周平
スーパースターガールズ王座決定戦(2021年12月)
勝者:片野利沙
G1キューポラ杯(2021年8月)
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SGオールスターオートレース(2021年4月)
優勝者:鈴木圭一郎
G1開設記念グランプリレース(2021年3月)
優勝者:有吉辰也
G2川口記念(2020年6月)
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