防府競輪G3(3日目)レポート

2021/11/02(火) 21:18

防府競輪G3(3日目)レポート

2021年11月2日

防府記念G3(3日目)
防府競輪開設72周年記念「周防国府杯争奪戦」

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【9R=S級準決勝】

青板過ぎ、九州ライン先頭の山田英明が7番手から上昇しバックで先頭に立つと、後を追った小原太樹がすかさず前に出る。すると、吉田拓矢率いる関東ラインが赤板目掛け上昇し先行態勢に入る。その動きを後方で見ていた松浦悠士がペースを上げ、打鐘前から反撃開始。打鐘過ぎに山田は関東ラインの内に入り3番手の位置を奪取する。最終HS過ぎ、松浦が吉田に並びかけて両者のもがき合いに。9番手から機を狙っていた阿部拓真がすかさずまくりを放つと、3コーナー過ぎに先頭を走る2人を捕らえて、そのまま1着ゴール。2着は粘る吉田の番手からコースを見極め追い込んだ諸橋。阿部を追いかけるように外を伸びた小原が3着となった。


1着/阿部拓真(S2・宮城107期)
今回成績:一1・二3・準1
G3優勝:0回
G3決勝:3回目(2021年9月青森記念以来)

奇跡ですね(笑)。前をとったラインから行きたかったです。見立て通りの展開になってくれたと思います。2コーナーで外に持ち出して、松浦が浮いていたので、目指していきました。自信になりましたね。


2着/諸橋愛(S1・新潟79期)
今回成績:特7・二3・準2
G3優勝:8回(2021年4月四日市G3)

作戦通りではありました。あとは松浦のカマシにどのくらいタイミングで、という感じ。松浦も直線で来たから、仕事がしづらかったです。難しかったですね。吉田も頑張っているから、いくにいけなかったです。吉田のおかげですね。


3着/小原太樹(S1・神奈川95期)
今回成績:一4・二4・準3
G3優勝:1回(2018年4月川崎記念)

今日は単騎だったので、その場、その場で考えていました。吉田君が中団だったので、うまく3番手をとれるかなと。阿部君が見えたので、何とかついて行って、スピードもらいました。ここの3着は大きいです。

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【10R=S級準決勝】

青板で主導権を取りにきた小川真太郎が率いる四国ラインが並びかけると、前受けしていた新田は後方に下げる。そのまま小川が先頭に出て、赤板を通過。すんなり中団を確保したのは宮本隼輔と柏野智典の中国ライン。小川は打鐘手前から一気にペースを上げると、宮本は車間を大きくあけて後方の新田の動きを警戒する。最終HSでは四国ラインを追いかけながら加速する宮本が一気にスピードを上げると、最終BS過ぎに先頭に立って、そのまま後続を引き離しての1着ゴール。2着は牽制しながら宮本を追った、小川マークの小倉。宮本の仕掛けには離れたものの、3着は柏野となった。


1着/宮本隼輔(S1・山口113期)
今回成績:一2・二1・準1
G3優勝:1回(2019年7月大垣記念)

誘導切って先行する気持ちでいましたが、中団取れてめちゃくちゃラッキーでした。柏野さんのおかげですね。踏み出しは、しっかり1コーナーでトップスピードに乗せて、今年一番の出来でした。


2着/小倉竜二(S1・徳島77期)
今回成績:特3・二2・準2
G3優勝:8回(2021年5月前橋記念)

作戦は後ろから。押さえたら単騎勢もついてくるし、早めに叩いてきたら、落ち着いてホームカマシ。小川君が先行してくれて、何とか乗ることができました。ちょっと重い感じはするけど、小川君のおかげですね。


3着/柏野智典(S1・岡山88期)
今回成績:一3・二1・準3
G3優勝:0回
G3決勝:18回目(2021年8月小田原記念以来)

中団取れると思っていなかったけど、中団が取れたので急遽作戦を変えました。新田君を一番後ろにおいて駆ける、セオリー通りでした。本来はついていけないといけないですけどね…。隼輔が強かったです。

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【11R=S級準決勝】

青板で8番手から上昇する岡崎智哉は、中団の町田太我の外で並走。岡崎は2コーナーでペースを緩めた町田の前に入る。赤板手前で先頭の酒井雄多がペースを上げて、先行態勢に入り打鐘を迎える。最終HSでは7番手からスピードに乗せた町田が前団に並びかけると、2コーナー過ぎに、酒井の番手の和田圭の動きを警戒する清水裕友が町田の番手から仕掛けていく。清水は山下一輝を連れてスピードを加速させ、後続を振り切った1着。追走の山下が2着で山口のワンツー。3着は酒井の番手の和田が入線した。


1着/清水裕友(SS・山口6期)
今回成績:特2・二1・準1
G3優勝:6回(2020年11月防府記念)

みんな町田君待ちのレースだったので、難しかったですね。和田さんの動きを封じてと思ったら、自分も前に出てしまったので、太我には申し訳なかったです。あそこでいかないと、山下さんとも決まらないし、責任をもって1を着取りに行きました。町田君のおかげです。やっとスタートラインに立てたと思うので、しっかりと頑張ります。


2着/山下一輝(S2・山口96期)
今回成績:一1・二2・準2
G3優勝:0回
G3決勝:初

記念は初優出です。(町田は)ずっと仕掛けてくれていたので、僕は裕友の後輪だけ見ていました。裕友は迷いながらだったので、僕はつきやすかったです。記念決勝は最近、点数上がり始めて意識していて、それが裕友の後ろで決められたのが凄くうれしいですね。

1着/和田圭(S1・宮城92期)
今回成績:一1・二2・準3
G3優勝:1回(2018年4月西武園記念)

セオリー的には強い人を前に置きたかったですが、大外だったので、前だったら一波乱あるかなと。少しでもチャンスあるような組み立てを考えていました。清水がまさかあそこに入っているとは思っていませんでしたね。酒井のおかげで乗れたという感じです。

※G3優勝の( )は前回の優勝

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【最終日・11R=S級決勝】
1/清水裕友(SS・山口105期)
2/小原太樹(S1・神奈川95期)
3/諸橋愛(S1・新潟79期)
4/山下一輝(S2・山口96期)
5/和田圭(S1・宮城92期)
6/宮本隼輔(S1・山口113期)
7/小倉竜二(S1・徳島77期)
8/阿部拓真(S2・宮城107期)
9/柏野智典(S1・岡山88期)

注目の並びは
6宮本-1清水-4山下—9柏野
8阿部-5和田
2小原(単騎)
3諸橋(単騎)
7小倉(単騎)

決勝戦は、地元記念4連覇をかけて戦う清水が好調・宮本の番手。その後ろに山下、柏野と続き中国ラインでが4車で結束。準決勝で松浦と吉田のもがき合いを捲った阿部に、和田が続いての宮城連携。そして小原、諸橋、小倉が、それぞれ単騎戦となった。地元から優勝者を出したい中国ラインであるが、位置取りの厳しい諸橋、小倉の作戦が気になるところ。準決勝を単騎戦で勝ち上がった小原の動きも気になり目が離せない一戦となりそうだ。

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【防府競輪の直近グレードレース】
防府記念(2020年)優勝者:清水裕友
防府記念(2019年)優勝者:清水裕友
国際自転車トラック競技支援(2019年)優勝者:桐山敬太郎
防府記念(2018年)優勝者:清水裕友
防府記念(2017年)優勝者:和田真久留(P-Navi編集部)

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