2021/04/12(月) 20:45 0 1
河合佑弥との2分戦となったが慌てることなく鐘過ぎからスパート。瞬く間に河合をたたくとマークの金田健一郎がハグれてしまったが、そのまま力強く押し切った。
「車の出は良かったし、踏み出す時に迷いが一切なかった。気持ちで勝負できています。もう少し自分の感覚は良くなっていくはずだし自転車との一体感を求めて走る」と近況は1着回数が急増しており予選クラスでは安定感が備わってきた。
自力選手としてS級で生きていくため、昨年6月から同県(福井)の先輩である市田佳寿浩さんの練習道場の門を叩いた。
「去年の福井記念の前あたり。ちょうどA級の終わりごろでしたね。S級復帰のタイミングからお世話になっています」
確かな経験に裏打ちされた市田がつくる練習メニューや指導内容は間違いなく、そこにやけどをしそうなくらいアツアツな市田の人間味あふれる情熱がスパイスとして加わる。それは濃厚と言えそうで、そう簡単に緩めるわけにはいかない。
「自分としてはまだまだですね。上がっていく感覚がないですけど、こうして結果が出ているのはいいことです」
揉まれに揉まれてもうすぐ1年。39歳とベテランの域に差し掛かってきたが、もうひと踏ん張りして一花咲かせようとしている。(netkeirin特派員)