2022/08/14(日) 17:00 0 0
GI初参戦の橋本が、5日目にしてGI初勝利を挙げた。
「せっかく走れる機会があったので、1着はずっと意識していました」と本人もしてやったり。今回、出場できたのは競輪記者による推薦選手に選ばれたからだ。
「GIに出たいなと思っていたんですけど、今の力で出るのはまだ難しい。その中でオールスターは記者推薦という制度があるのを知ったんです。まずはそこで選んでもらえるようにと思っていたんです」とその辺の狙いもピタリとハマり、こちらもしてやったりだ。
特別戦線の重みは普段の開催とはまったく違う。ありとあらゆる出来事や経験が橋本にとっては新鮮で、すべてが血肉になったという。
「色んな人にアドバイスを頂いたし、レースで言えば赤板からのスピードがGIIIと違うと気づいたり。現場を経験しないとわかりませんね。先行だと110点前後の点数を持って逃げ切るぐらいじゃないとラインじゃ決められない。そういう強い選手に自分もなりたい。今は脚が無いけど、地道に付けていきたいです」。
現在、中部地区は特別戦線の上位に君臨する若手が少なく、20代で言えば山口拳矢ぐらい。他地区と比べて戦力の差は歴然で、活気のある若手の出現が待たれている。
橋本のセールスポイントは強地脚。そこへもう一丁のパワーとスピードが加われば上位戦線でも十分に通用しそうだ。まだ22歳と、伸びしろはたっぷりとある。(netkeirin特派員)