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【九十九島賞争奪戦】番手捲りで記念初Vの山田庸平

2022/07/26(火) 20:15 1 18

佐世保競輪場で26日、「九十九島賞争奪戦(GIII)」最終日が開催された。決勝戦で記念初Vを飾った山田庸平に話を聞いた。
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見事記念初Vを達成した山田庸平

 1、2、1着で勝ち上がった郡司浩平が当日欠場し、8車立てになった決勝戦は中川誠一郎の先行に乗った山田庸平が番手捲りで記念初優勝を決めた。

「前からという作戦でした。郡司君が欠場して、レースはそんなに動かないんじゃないかって話していました」。

 作戦通りに九州勢が前受け。4番手で守澤太志和田健太郎が併走を続けたが、赤板過ぎに和田健が前団を斬った。そこを中川がすかさず仕掛けた。九州3車が出切って、和田健が4番手に収まった。

「和田健さんの動きは想定外だったけど、それ以外はある程度作戦通り。後ろの状況もビジョンで見えていたし、守澤さんが仕掛けてきたのもわかった。地元の(井上)昌己さんに前を回してもらったので、チャンスある仕掛けをしなくちゃと思っていた。中川さんが駆けてくれているから早めに出てもダメだし、引きつけすぎてもダメ。判断が難しかったです」。

 守澤の仕掛けに合わせてBSから番手捲り。合わされた守澤は、山田後位の井上をさばいて山田を追った。

「後ろが守澤さんなのは4コーナーで気付いた。余裕があったし、(優勝は)大丈夫だろうと」。

 先頭でゴール線を駆け抜け、記念初Vを達成した。

「記念優勝はそこまで意識してなかった。通過点の気持ちで。結果として優勝できたのは良かった」。

 高松宮記念杯は準優勝。GI制覇も手の届くところまで来ている山田に足りなかった記念Vというピースが加わった。賞金ランキングは7位。初のグランプリ出場も視界に入っている。

「とにかく脚力をつけることが大事。まだまだ足りていない。自分は一戦一戦をしっかりと積み上げてきた。これからもそれは変わらない。もっと強くなって、中川さんを引っ張れるように頑張りたい」。

 年末のことには目もくれず、目の前の一戦に集中する構えだ。ラインの重要さをあらためて感じたV劇。これからも九州の看板レーサーとして他地区に立ちはだかる。(netkeirin特派員)

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