初日は10Rに出走。人気は先行主体に好走を続ける期待の若手秋本耀太郎に一本被り。高橋は第2、第3ライン評価だったが、中団を確保してから、鋭く捲り追い込み、頭まで届いた。

「本当はバックで捲りに行ければベストだったけど、前がカカっていたので捲り追い込もうと思っていた。鈴木さんも3着に入って準決勝に乗れるのでよかったですね」と振り返る。

　秋田支部に所属している高橋だが、去年の12月から東京に出てきているようで「今は京王閣のバンクで練習しています。寺沼兄弟や鈴木薫君、今井聡さんなどの練習グループに混ぜてもらっている。最初は鈴木雄一朗さんと練習させてもらっていたが、流石にバンクに入らないとマズイと思い、3月あたりから京王閣の皆さんにお世話になっています。今日はその成果が出ましたね」と満足げな表情。

「今は京王閣バンクの側に家を借りて住んでいます。秋田にいる時は実家暮らしだったので家事などは大変だけど、こっちの生活は楽しい。今年いっぱいは東京にいるつもりだし、早くても秋田に帰るのは来年の春辺り。その間にしっかりと自力で戦える脚を作りたい」。

　今売り出し中の秋本に土を付けたのは間違いなく、高橋の脚力がアップしている証拠出し、デビュー当初からポテンシャルは高かった。今の競走得点は82点弱と物足りないが、しばらくは穴で狙ってみたい選手だ。(アオケイ・松野記者)