2022/06/14(火) 12:00 0 6
東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今回は脇本雄太の力の差を見せた好プレーです。前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
松戸競輪場で6月9日に初日を行ったGIIIナイター。初日の特選12Rに脇本雄太(33歳・福井=94期)が出場していた。高松宮記念杯競輪(GI)の直前の開催だったため、脇本の圧勝が普通…。
といっても、レースとなれば何か紛れがないかと気になってしまう。しかも、関東ラインが4人結束で、脇本含め単騎が5人という構成。
何か、ある? 9番手に置かれたら、さすがのワッキーでも簡単じゃないのでは…。そんな推理を根底から覆す力の違いを見せつけた。
好プレーのポイントは単騎でも、最初にレースを動かしたところ。
他の単騎の選手の動きを利用して、関東ラインをふさぎこむように、ペースをつくった。高橋晋也(27歳・福島=115期)、菊池岳仁(22歳・長野=117期)が叩いていって、あとは3番手ホーム手前からひとまくり。
国際大会でラインのない戦いも知り尽くしているからこそ、この分かりづらい構成でもレースを支配できる。山口拳矢(26歳・岐阜=117期)もいたレースだが、存在感すら与えなかった。
★は2つ。ワッキーからすれば好プレーでもなんでもないのだろう。しかし、見ている人たちに改めて強さを知らしめる快レースだった。そして、完全にVにつながる圧倒的なシリーズの興奮度は高かった。
すごいで賞=★★☆☆☆(星2つ)