加瀬らしい突撃先行で1周半フルにもがいて、後ろに続いた中嶋里美の追随を振り切った。ベテランの貫禄を示し、共同会見場でも舌は滑らかだ。

「(鐘過ぎ4角は)中嶋さんに突っ張られると思ったんですよ。だから突っ張られるんだなと覚悟していたら、あっちが下心を出してくれた。結局1周半踏んだことになりますね」と話すと、加瀬の次に会見を待っていた中嶋に向かい「オバさんに飛び付こうだなんて甘い！次はスケベにならずに突っ張りなさいよ(笑)」と後輩を愛のあるけん制でいじった。加瀬のジョークは過激なものが多いが、なぜか場が和む。痛烈なイジリもイヤミに聞こえずカラっとしており、どことなく配慮があるからだ。

　今年10年目を迎えたガールズケイリンの1期生としてデビューし選手生活も11年目に突入した。

「若い子に刺激をもらい、よくやってるなと思いますよ。今、弟子が大宮を走っているし彼らがS級に上がるまで頑張らないと！」と若い力に刺激を受けて、まだまだガールズケイリンをけん引し続ける。最後は「今回の4走で、ダンナの1か月分は稼いだかな(笑)」と笑わせて締めた。(netkeirin特派員)