28日から開幕する川崎競輪「報知新聞社杯争奪戦(FI)」。12RではS級初日特選が行われる。

　豪華メンバーが集結した初日特選、その中でも中心となるのは地元の松井宏佑だろう。

　前走のオールスターでは捲り進まず準々決勝敗退という悔しい成績に終わったが、5日目の負け戦では松井の真骨頂であるカマシ先行で坂井洋、伊藤旭といった強力メンバーを完封しライン上位独占を決めるなど見せ場は作った。

　初日は伏見俊昭、川津悠揮の北日本勢を背負って戦う。車番も良く唯一のライン3車で松井にとっては好条件だろう。

　地元ながらデビュー以来、川崎バンクでは1度も優勝を果たせていない。まずは初日、しっかりと良いスタートを切って初優勝へ弾みをつけたいところ。

　その松井の対抗筆頭となるのが嘉永泰斗だ。

　嘉永は今年、ビッグレースでは1度も準決勝にすら進めずらしくない走りが続いていたが、前走のオールスターでは大活躍。二次予選、準々決勝と豪華メンバーを相手に連日捲り一閃でワンツーを決めるなど「これぞ嘉永！」という走りが戻ってきた。準決勝で敗退を喫したものの完全復活は近いとみて間違いなさそうだ。

　初日は7月の小松島記念でも2度連携している阿竹智史とのコンビで臨む。共同通信社杯で結果を残すためにもまずは今開催でいい流れを作っていきたい。

　単騎の山田久徳、山岸佳太も不気味な存在だ。山田はオールスターでも3連対とさすがの安定感、山岸もオールスターで2度バックを取る積極的な仕掛けで戦えておりこのメンバーでもチャンスは十分だ。

　この大混戦から抜け出すのはいったい誰になるのか、ぜひ注目してほしい一戦だ。

★川崎競輪12R・S級決勝は16:07発走！
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