ーー初日、走り終えてどうでしたか？

太田海也：落ち着いて走れましたね。後ろの大瀬戸さんが巧くコントロールしてくれたお陰で仕掛けるポイントはバッチリだったと思います。

ーー直前はバタバタしていたらしいですけど、疲れとかはどうですか？

太田海也：逆に抜けていますね。ナショナルチームの練習がキツくて(笑)。それよりバタバタしていた方が身体は楽でした。前回地元を走った時は準決を走る前にリタイヤしてしまったので、リベンジです。準決もお客さんの人気に応えられるように走ります。

ーーナショナルチームに入って競輪にプラスになった部分ってありますか？

太田海也：体幹を鍛えた事で体力も付きましたね。あとは短走路でトレーニングをしているので、コーナーの使い方が分かってきました。

ーーそれは太田選手が器用だから？ 以前、師匠の藤田昌宏さんにお話を伺ったら、太田選手は道具を使う能力に長けているって言ってましたよ。

太田海也：全然ですよ！ 僕は不器用なので。ナショナルチームのメンバーにも不器用でいじられてますよ。

ーーまだ早いと思いますが、競輪での目標を教えて貰えますか？

太田海也：まだS級にもなれていないけど、タイトルを獲りたい。いや、獲ります！

　清々しい受け答えをする太田。師匠の藤田昌宏も礼儀正しい選手。アマチュア時代から生活態度や練習に対する姿勢も学んだのだろう。明日は太田選手のアマチュア時代の話を聞いてみようと思う。(アオケイ・梅田浩行記者)